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今日の独り言


三女が寝て

次女と長女マリアが珍しく仲良くテレビを見てます

(*´∇`*)

さて美海は短歌なるものを下手くそなりにも書かせてもらってるのですが


美海の詩、短歌の友達に聞くと

本当の歌人は一晩で
百読むそうです

ホントか逸話かは分かりませんが

美海には絶対出来ないよなぁ

頭割れるよ

と思いつつ

毎度短歌を書いてます

主に風景や人間観察で作る事が多いので

部屋の中だけにいて書くと

良いのが出来ません

ので

読んでくださってる読者様もお気付きかもしれませんね

(* ̄∇ ̄)

ですがぁ

暇潰しにでもまた来て頂けると嬉しいです

(*´∇`*)


今日の物語【ピアス6】

ピンポーン

「すみません美唯さんいますかぁ?」

偶然来てくれたのはアンコだった

私はろくに言葉もでず

「あー、あー」

としか呼べなかった

その気配にアンコがキッチンまで来てくれた

過呼吸の私を前にも見てるアンコは素早く紙袋を探して渡してくれた

横になって紙袋で呼吸したまま「しょ、翔」

「え、翔が近くにいるの?呼んでくるから!ちょっとこらえてよ?ね?」

過呼吸が少し治まった頃、アンコが翔くんを連れてきた

「大丈夫か?救急呼ぶか?座れそうか?」

そう言って翔くんが私の肩を支えてくれた

私は首をふった

過呼吸の原因は分かってた
このキッチンが私は大嫌いだった

ママと 冷ややかな空間のキッチン

思わずまた泣いてしまった

アンコが背中さすってくれて

翔くんが

「大丈夫、大丈夫だから、な?」

そう言ってずっと肩を支えてくれてた

その時

ガサガサ 買い物袋を下げた母がやって来た

「あら!お友達が来てたの?キッチンなんて嫌ねぇ」

「あ、あの、美唯さん、過呼吸になって、、」

翔くんの言葉をママはさえぎるように

「美唯、勉強の時間よ?お友達とバイバイしましょうね」

そう言ってママはアンコと翔くんを連れ戻すかの様に玄関においやった

その瞬間、母に見られないよう翔くんが、一枚の紙切れを渡してくれた


パタン、、、

キッチンはまたシーンと静けさを戻し

ママに言われた

「家にはだれも入れるなと言ってるのが分からないの?」
って
またビンタされた

まだ辛い体を起こして部屋に戻り
翔くんがくれた
紙切れを開けてみた

そこには翔くんのメアドが書いてあった

立ちすくんだまま

また私は泣いちゃった




今日の短歌W


忘れない

君と見た日の

茜雲

今は過去でも

今日になっても

今日の短歌V


冬枯れ木

白い空気に

包まれて

枝を伸ばすは

春はまだかと

今日の物語【ピアス5】

結局ママは朝になっても帰って来なかった

コンビニでパンを買って
薬を飲んだ

今日は学校行かないでヒカルと会う日

翔くんと約束したクリームソーダの事考えたら

なんだか気が重い

カオルは学校の先輩だった
付き合った時は年上だし、頼れるかと思って付き合い出したけど

ピアスをしろと言うのも、学校サボらせるのもヒカル

あー、またアンコが何か言わないか心配、、


待ち合わせの場所で30分待って、ヒカルが来た

「ピアスしてねーじゃん、俺、アンチアイブロー好きだからやっておけよ?」

「、、、うん」

その後

カラオケ行って

唄う気になれなかったから、ヒカルの歌ばっか聴いてた

結局カラオケだけ

ヒカルは手を繋がない

歩くのも先を歩く



「おい、なにやってんだ美結!」

びっくりして後ろを振り向くと、翔くんだった!

「え、え、、、」

言葉に出せないでいると
翔くんがヒカルに

「彼氏さんにはすみませんけど、こいつ学校あるんで失礼します」

ヒカルキレちゃって
翔くんの胸ぐら掴んで

「俺の女、関係ねーだろ、おい」

ヤバい、喧嘩になる

「すみません!!暴行です!助けて下さい!」

思わず叫んだ隙に

翔くんが

「今だ!」

そう行って私の腕を引っ張り走り出した

走りながら翔くんが

「中爺もアンコも心配してるぞ?教科書借りればいいじゃん」

って

私はとにかく捕まらないように走った

学校に着いた

担任の中爺が

「おう!やっと来たか!翔、お前は抜け出しの罰でスープ強制おかわりな(笑)」

教室の皆が笑った

アンコが

「今日はミートソースだよん!」


たったまま泣いちゃった

帰り、昇降口で翔くんが友達に囲まれて階段を降りてきた

今日はもうお店に行かないよなあって思ってたら

「じゃな!」

って友達から私のとこに来て

「ごめん、待たした?」

「え?」

「今日はクリームソーダ美唯がおごる番だぞ(笑)」

どうしてこんなに良くしてくれるの?

結局、また「座ってろって」翔くんがおごってくれた

食べながら色んな事を話せる自分が不思議だった

家に送って貰って

部屋に着いたら

凄い手足の震えと息が出来なくなった

私は座ってもいられなくなってそのままうずくまるように倒れた

やっとの事で出た言葉


「助けて、翔くん、、」




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