校舎に向かう高庭で
翔くんが
「殴られたの大丈夫か?」
「うん、翔こそ顔、凄いよ?保健室行かなきゃ」
「これ位大丈夫だよ、」
私は嬉しかった
二人とも痛いとこだらけなのに
嬉しかった
カオルからやっと離れられた
4年 コクられたものの、全てがカオルの言うなりだったから、、、
でも照れ臭くてあえて「付き合えるんだね、」とは言えなかった
保健室に付き合って
その日、何事も無く学校を終えた
その日も下校してクリームソーダを食べに言った
「たまには私がだすよ」
「いいから座ってな?これでも俺、家庭教師のバイトしてるんだぜ?」
知らなかった!
前から気になってたんだけど、二人でクリームソーダを飲むときに
翔くんがたまにむせるの
最初は炭酸のせいかなと思って
「炭酸きつい?」
「実は、俺、クリームソーダ苦手なんだよ(苦笑)」
「えー!!!早く言ってよ!無理して飲むことないじゃん!!」
「だって同じの飲んだらもしかして美唯の気持ちが分かるかも知れないじゃん?」
「バカ!、、、でもありがとう、、」
帰り手をつないだ
こうして歩くのは何年ぶりだろう
幸せだった
「今夜もメールしようか、俺、今日はバイト早いから8時には家にいるからさ、お母さんの事でも不安だろ?」
「ぅん、、ありがとう」
「美唯ありがとう言い過ぎだよ(笑)」
バイバイして
家に入ったら、知らない男の人がママといた
ママはいつもより綺麗で
とても優しくて
「美唯、この方鈴木さん、もしかしたら美海のお父さんになるかもしれないから、宜しくね」
え、、、!?
鈴木とかいう男性がはなしかけて来たけど
何も聞こえなかった
急いで部屋に入った
時計を直ぐ見た
6時 、、、
8時までがとても長く感じた
私はまた携帯を抱き締めていた
その時メールが
翔くんからだった
「大丈夫か?またメールするから宿題でもして待っててな!」
メールにコクン
うなずいた
翔くん
翔くん、、、