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今日の詞W【夜桜】

暗がりの中

信号に照らされた桜は

枯れ木になってもその大きな存在感を表していた

今日の詞V【喜怒哀楽】

喜怒哀楽は確かな意思表現

なのに

泣いたり

怒ったりがとがめられて

喜と楽しか認められない


そんなの人間じゃない

今日の物語U【ピアス11】

「助けて」

翔くんにやっとの思いでメールした

「今すぐ行く、親父と行くから」

五分で翔くんとお父さんが来た

チャイムがなって、私は一生懸命カギを開けた

「大丈夫か?」

翔くんのお父さんが

「深く吸って、大きく吐いて」

いつもするように過呼吸の扱い方をどうして知ってるの?
と思いつつ

落ち着いて来た頃

ママが部屋から出てきた

「人の家で何やってるの!!」

どうしよう!

翔くんが

「それでも母親ですか!」

「あんた生意気なのよ!」

バシッ

また母が翔くんを殴った

「やめて!お願いだから」

「美唯なんか!あんたなんか!」

バシッまたホウキで叩かれた

のに

何故か翔くんのお父さんは冷静で

「すみませんが今夜美唯さんを家に泊めます、勿論学校にも行かせますから。では」

「好きにすれば?正々するわ」

そして私は翔くんの家に泊められた

お母さんが優しく迎えてくれた

「有り合わせだけど」

そう言って夕食をご馳走になった

お風呂まで頂いてる内に

翔くんと翔くんのお父さんが何か話していた

「部屋が無いから俺のベッドで寝なよ、天体望遠鏡、見るか?」

「うん」

除くと、月が凄く大きく見えて

「わぁ!」って言って見てたら

なんか涙が出てきた

後ろから翔くんが抱き締めて
「大丈夫、大丈夫だから、、」

そっと頬にキスしてくれた

それが私達の初キスだった

翔くんがベッドの下に布団をしいた

頬がアザになってた

「翔くん、大丈夫?痛そう」

「美唯ほどじゃないよ、大丈夫、大丈夫!寝るかあ」

「うん、おやすみ」

翔くんの布団はフカフカで、いい香りがした




今日の詞U【日常】


当たり前の日常が

私は好きです

今日の物語【ピアス10】


玄関先に出された私は、一晩中眠れないまま朝を迎えた

やっと翔くんに会える


玄関先に出された私は、一晩中眠れないまま朝を迎えた

やっと翔くんに会える

いつもより早く今度は、翔くんが立っているとこで待っていた

間もなくして翔くんが来た

「おは!」

「はよっ」

「なんだ?制服めっちゃよごれてるじゃん」

そこで辛さが一気にやって来た

「翔ー!!」

なきじゃくる私に

「落ち着け、美唯、家に入れてもらえなかったのか?」

「うん、、」

翔くんが抱き締めてくれた

手を繋ぎながら翔くんが
コートのポケットに入れてくれた

凄くあったかかった

学校に着いてまた保健室に連れて行かれた

暖かい部屋で、クッキーと紅茶をもらった

中爺も隣にいて、ため息を着いていた

翔くんが

「美唯、美唯さ、こないだ、このままじゃ嫌だって自分で決められたじゃん?でさ俺達も絶対あっちゃ行けない事だと思うんだ、お母さんと暮らして行きたいか?」

「ううん、でも行くとこないし」

「いいか、美唯、俺達が守るからさ、必ず守るからさ、信じてくれるか?その為には美唯の力も借りなきゃなくなる、辛い事だけど、頑張れるか」?

「怖いよ」

「大丈夫、俺達が着いてるから万が一また外に出される様なら、必ず俺にメールしてくれ、死じまうよ」

「うん」
俺達って何だろう


中爺が翔くんをまた呼んだ

何を話してるんだろう

それから2時間から授業から授業に出た

学校が終わり、私の憂鬱が大きくなった

隣で翔くんが私の頭をなでながら言った

「クリームソーダでも飲みに行くか!」

「うん!」

また翔くんが

「ゲホッ」

って久しぶりに笑った

帰り道、

「帰りたくないな」

「何かあったらメールよこせ、もう美唯はひとりじゃないからな?玄関に入るまでいるから」

「うん」

ガチャ

玄関に入るとママが来た

凄くお酒臭い

「学校行くのにどれだけ時間かかってるのよ!」

ビシッ

殴られた

ママの暴言や暴力は確実にエスカレートしている

反抗してアンチアイブローしたくなる

でも翔くんがついてくれてる

翔くんが

「すみません!それが母親のする事ですか!」

「うっさいわね!出ていきなさい!じゃないと」

今度は翔くんがホウキの枝で肩を殴られた

「ママやめて!翔、もういいから、いいから」

私のポケットにメモをそっと入れて翔くんが帰った

その後散々だった

「大体あんたなんか産まれてこなきゃよかったのよ!」

辛くて驚いて震える私に

「震えるなんてイイコちゃんぶり?その目がムカつくのよ!」

今まで以上の殴る蹴るを
うけた
口の中から血がでてしまった

過呼吸になりかけていた
ダメだ、、

私は袋を口にあてながら

翔くんに

「助けて」 とメールした
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