美唯は集中治療実に運ばれていた
翔の両親が廊下でまっていた
脈を計る機械の心音が 少しづつ間隔を明け始めていた
ピー−ー
ドクターが翔の両親に美唯が亡くなったことを告げた
翔の母親がまるで本当の母親の様に泣き崩れた
その時、翔の麻酔が切れた
ゆっくりと手を翔灯台へと伸ばした
つかめた物は
今まで美唯がしたこともない
貝殻のデザインの小さなピアスが2つ
「美海、、、」
そっと翔がささやいた
翔の両親が
事実を話すべく、美海が亡くなったことを告げた
「う、嘘だろ?さっきまで電話してたんだぜ!美唯に会わせてくれ!きっとベンチかどっかで待っててくれてるはずだ!頼むよ!」
翔が車椅子で連れて行かれたのは
死体安置所だった
「・・・・・・・」
「わあーっ!!!なんで、なんでなんだよ!これから一緒に幸せになるんじゃなかったのかよ!!目を開けろよ、嘘だろ?傷なんて何処にあんだよわぁーー!!」
安置所の暗がりで
翔の声だけが響いていた