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今日の詩Z【ある男】

一人の男が教会の前に座っていた

どう言っても動かない

例え優しい昔の話をしたとしても

もうじき教会は倒れてしまうと話したとしても

男は頑として動かなかった


ザンゲが終わるまでは



今日の物語【キャンディー9】


そして翔は事の一部始終をポツリ ポツリと話してくれた


「翔は人殺しでも愛する資格が無くもない!全部タイミングが悪かっただけだよ!」

「そう、みんな言ってくれるよ」

思わず私は変顔をしてみた

「え?何?ぶっ!」

「笑った!翔はもっと笑わないとダメなの!あとこれ」

そういってポケットのキャンディーを取り出すと翔の口にいれた

「甘いや(笑)そういえば、いつもキャンディー持ってるの?」

「うん、学校以外はいつもだよ?嫌な事があった時とか、辛い時になめるとつい忘れちゃうの」

「ふぅーん」

翔は不思議そうにキャンディーの紙をいじったりした

「あの、翔、帰るまで、彼氏彼女じゃだめかな」

「え........」

「あ、いいのいいの!今言った事は忘れて?」

それから公園の売店で寒いのにソフトクリームを二人で食べて

「寒いね、冷たいね」ってまた一緒に笑った

「今夜はどうする?」

「綾はどうしたい?」

「行く!!」

「了解(笑)」

暗くなる前に私達は家に向かった

降りる電車が一緒だった

「きょうはあり、、、」

グイっ

え、、、、?

気付いたら翔に抱き締められてた

「だってバイバイまで彼氏彼女なんだろ?」

ちゃんと覚えてくれてたんだ

駄目じゃなかったんだ

人混みなんて関係無かった

ぬくもりから胸が熱くなり涙がこぼれた

「コラコラ、夜も会うんだぞ」

「うん、でもありがとう」
「バイバイ」

夜までバイバイ

そういって繋がれた手が離された




今日の短歌U


冬の夜

身が縮こまる

寒空に

お月さまさえ

雲のお布団

今日の物語【キャンディー8】


土曜日、今日は昼間に翔さんと会う日

行き先は勿論プラネタリウム

私は気持ちを踊らせて待ち合わせの場所に着いた

翔さんが、待っててくれた

「翔さん、遅れてすみません!」

「や、俺の方が早く着いたんだよ、それと、名前は呼び捨て、敬語は無しでいこう、堅苦しいの嫌いなんだ」

「はい!分かりました!あ、うん」

「まただよ(笑)」

また二人して笑った

プラネタリウムは最高だった

終わってから一緒に公園側のファミレスに入った

いつもは夜しか会わない翔さん、明るい所で見たらめっちゃイケメンだった

のに 時折遠い目をする

それがとても気になった

私は学校での事やプラネタリウムのお姉さんになりたいとか
本当に色んな事を話した

なのにやっぱり自分の事は話そうとしなかった

私は思いきって翔さんの事を聞き出してみた

住んでる所とか、何処の学校出身なのか
そんなにイケメンなのに彼女はつくらないのか

それに一つづつこたえてくれた最後



「俺、人殺しなんだ。俺のせいで元カノが四年前に亡くなった。だから俺は誰かを愛す資格がないんだよ」

一瞬

何をどう返事をしたらいいか解らなかった


今日の詩W【上と下】


下ばかり向いてたら

青空が見れない


上ばかり見てたら

綺麗なビー玉を見つけられない



つまりは上も下も大事だってコト


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