部室に泊まり込んだ僕は、しょっちゅう春風の馬房へ足を運んだ
春風はまだ寝ていなく
お尻をむけてそっと立っていた
「春風、ヘイキューだよ」
そう言ってヘイキューブを春にさしだした
鼻面をなでさせてくれた
春風はここの厩舎一番の美男子だ
前髪は長く流れ
その風貌はうっとりとする位だ
次に夜中に行った頃には体を横にしていた
「春くん?」声をかけてみた
春風は直ぐに立ち上がり
こっちに寄ってきた
ヘイキューをあげて愛撫してその日は僕も寝た
次の日も4時から作業が始まった
頑張って一通りボロ掻きをし、皆が来る頃には餌槍だけになっていた
朝の餌を終わらせ
蹄洗に連れて行くときに
凄い事がおこったのだ
春風が僕の肩に頭をすりよせてきたのだ
ビックリしつつ鼻面をなでて
朝の世話をした
春風が僕に頭をすりよせて来たのが、ヘイキューのお陰なのか、昨夜の件なのかはわからないけど
とにかく一歩前進だ