心の駄菓子屋いらっしゃい

今日も風太と小太郎がやって来ました。

大将「いらっしゃい！」
風太「大将、ぬるめの熱燗ニャ」
小太郎「アジもニャ」
大将「はい、喜んで！」
小太郎「風太兄ぃ今日は仕事立ったのかニャ？」
風太「そうだニャ、今日はバラエティー番組の収録だったニャ」
小太郎「風太兄ぃの芸名は猫風亭（にゃんぷうてい）風太だったニャ？」
風太「そうだニャ、最近は落語家もめっきり活躍の場が減ってきたニャ」
小太郎「大将アジまだニャ？」
風太「最近は変わったのがテレビに出てきたからニャ」
小太郎「今日は誰と仕事だったニャ？」
風太「今日はオカマのメイクアップアーティストのNYAKKOさんだニャ、どんニャけ〜っ！とか背負いニャげ〜っ！とか言うニャ」
小太郎「お釜投げられるの恐いニャ」
風太「お釜を投げらるんじゃ無くオカマが投げるニャ！ってなんかもう訳わからんニャ」
小太郎「大将アジまだニャ」

今日も風太と小太郎がやって来ました。
大将「いらっしゃい！」
小太郎「大将ぬるめの熱燗ニャ」
風太「アジもニャ」
大将「はい喜んで！」
風太「ニャ〜もうすぐ本格的な冬が来て寒い毎日が続くニャ」
小太郎「ですニャ」
風太「これからオイラ達野良ネコにとってはつらい季節ニャ」
小太郎「横丁のジン太はネズミ取りの腕を生かして家々を回ってはネズミ駆除の仕事をやってるニャ、でも最近はネズミもめっきり減ったから大変らしいニャ」
風太「でも駅前でやってるミャー助の握手のアルバイトは結構繁盛してるニャ」
小太郎「ネコの肉球のぷにぷには人気だからニャ」
風太「大将アジまだニャ？」
小太郎「オイラ達も新しく商売始めないかニャ」
風太「商売？」
小太郎「このオイラ達の会話を本にするとかニャ」
風太「売れるのかニャ？」
小太郎「大将アジまだニャ？」

今日も風太と小太郎がやって来ました。
風太「大将ぬるめの熱燗ニャ」
小太郎「ア・・コホン！ジ・・コホン！コホン！ニャ」
風太「小太郎風邪かニャ？」
小太郎「ちょっと咳が出るニャ」
風太「小太郎今日は早く帰って寝るニャ」
小太郎「やっぱり１日一回はここで飲まないとニャ熱燗飲んで温まったら治るニャ」
風太「いや３丁目病院のミーコさんにチクッとしてもらえば直ぐ治るニャ」
小太郎「？！、嫌だニャ３丁目病院のミーコさん怖いし痛いから嫌ニャ」
風太「何を子供みたいなこと言ってるニャ」
大将「アジお待ち！」
小太郎「アジニャ」
風太「泣いた小太郎がもう笑ったニャ」
小太郎「皆さんは大丈夫かニャオイラは苦手ニャ」
風太「季節の変わり目だから皆さんも風邪には気をつけるニャ」

今日も風太と小太郎が居酒屋に来ましたよ。

駄菓子屋「いらっしゃい！」
風太「大将アジ焼いてニャ」
小太郎「ぬるめのアツカンも頼むニャ」
大将「はい、喜んで」
小太郎「虎次郎兄さん旅に出たニャ」
風太「寂しくなるニャ」
小太郎「お土産何かニャ」
風太「旅行に行ったんじゃ無いニャ」
小太郎「旅行に行くと言えば風太兄ぃ聞いたかニャ？、また八百屋のゴロスケが家出したらしいニャ」
風太「アイツ、ご飯が売れ残りの野菜ばかりだからって、良く家出するらしいニャ」
小太郎「でも結局夕食には帰るから家出じゃないニャ」
風太「アイツも懲りないヤツニャ」
小太郎「オイラも家出しようかニャ？」
風太「お前１人暮らしだから家出とは言わないニャ」
小太郎「大将、アジまだニャ？」
風太「ところでお前家出してどうするニャ？」
小太郎「風太兄ぃの家に一緒に住むニャ」風太「じゃあ今度はオイラが家出ニャ」
小太郎「大将、アジまだニャ」

今日も風太と小太郎が居酒屋に来ましたよ。

大将「いらっしゃい！」
風太「大将アジニャ」
小太郎「ぬるめのアツカンニャ」
大将「はい、喜んで」
風太「今日はだニャ」
小太郎「寒いしこりゃ近々雪だニャ」
大将「いらっしゃい！」
虎次郎「大将、アツカンとアジニャ」
大将「はい、よろこんで！」
風太「虎兄さんどうしたニャ？」
小太郎「元気ないニャ」
虎次郎「探し物がみつからニャいニャ」
風太「探し物？」
小太郎「何かニャ？」
虎次郎「この季節になると別れた猫のユキを探すニャ」
風太「兄さんにもそういう相手が居たのかニャ？」
虎次郎「もう５年になるニャ」
風太「なんでまた別れたニャ？」
虎次郎「ユキがオイラの大事な皿を割ったニャ、ついカ〜ッとなってお前の顔ニャんて見たくニャい、出てけニャ！って追い出してしまったニャ、今もあの時のユキの顔が目に浮かぶニャ」
風太「兄さんは後悔してるニャ？」
小太郎「大将、アジまだニャ？」
風太「小太郎、お前雰囲気ぶち壊しニャ」
虎次郎「いいニャ、気にすんニャ、皆誰もが探し物をしてるニャよ」
小太郎「そうだニャ、オイラもこないだ無くした煮干しが見つからないニャ」
風太「煮干しかニャ！」
虎次郎「大将、アジまだニャ？」