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とうとう来てくれた子

待っていた。

この子たち。



そう。たい焼き器。


プロパンガス仕様。

6連。

新品。だからあとでラードで焼き入れが必要。



この子たちは、なんといっても顔がいい。

いい顔。いい形。いい太り具合。いい大きさ。
風格もある。

魚好きで鯛釣りもやっていた私が納得した鯛形。


この子たちを選ぶのには、私も勉強した。


「東京たい焼き100選」等の本でたい焼きさんたちの形、顔、焼き上がり色、焼き具合等を見比べ、私なりの理想のたい焼きさん形を固めた。


一言でたい焼き、といっても、奥深い。



私はいずれ、喫茶店を開くのですが、バリッとスーツにネクタイを締めてスイーツにたい焼きをお出しするのもギャップがおもしろいと思われ。

ハイソたい焼きヨーロピアン仕様。


生地には米粉も検討。

ピンクの淡いマーブル模様を施す等の仕様を加えたり。

うろこ部分に濃淡のピンクを施したり。

具材に自家製マーマレードやチーズを用いたり。

たい焼きさんらにはちょっと保温器に入ってもらうかもね。


そして、お出しの際にはいずれもフルーツを添えて。彩りよく。かつ、うるさくなく。派手でなく。



これと最高の香り高いコーヒー。


うーん、おもしろい。





いずれ喫茶店を開店する際にはあなたにも御連絡を差し上げたいです。
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