先ほど地元の温泉に行ってきたんですよ。
強塩の澄んださっぱりきれいな温泉に。

私は数日に1回、地元の複数の温泉をローテーションで回っているのです。


で。

その一つの温泉の脱衣場の棚は2段になっており、脱衣かごが空いているのは温泉の入口に近い上段の棚だけだったんですね。
だから私はその棚の空いている脱衣かごに向かったのですが。

そしたら、温泉入口に最も近い棚、私が使おうとしていた隣のかごの前に、鮮やかな長袖シャツとタイツの若い方がいらっしゃったのです。
で、私は気にせず、その隣で脱衣しようとしたのですが。

ところが。

その若い方のカラフルな長袖のシャツやタイツは、シャツ、タイツではなかったのです。

チャララー・・♪(仁義なき戦いのテーマ)なんですよ。オワーッッ、ですよ。

ええ。
長袖シャツとタイツは、鮮やかな総イレズミだったのです。



で。

私は気にせず、気にしないように平静に、温泉に向かい、体を洗い、洗髪し、体の隅々まできれいにし、温泉につかり、つかるのを3回繰り返し、そうだなぁー、時間にして1時間は温泉に入って、出たのですが。


ですがですね。いらっしゃるんですよ彼が。カラフルな方が。

私を待つように。


私、何かしたかな?ですよ。

でも、何かあれば、私のラオウ並の肉体がだまっていない。ひゃーっと悲鳴を上げるでしょう。

冗談です。肉体には自信がある。


いやまてよ。もしかしたら彼は私のロシア人並の白くてたくましい肉体が気になっていたのか・・などと脳裏をかすめていたところ、そのお方は、ススッと出ていかれたのですが。

で、出ていかれる際に、新たに入ってきたあごひげともみあげがつながった、同じ組と見られる若者とあいさつを交わし、出ていかれたのですが。


「この温泉では、組の忘年会が開催されているのだな」と思った私でした。


でですね。


私が体を拭いていると、さっきまで入浴していて、私とともに体を拭いていたおだやかな感じのおじさんが話しかけてきたのです。

「いやー、すごいね」と。

私も当たり障りのない感じで合わせましたよ。「お若いのに一気にすごいですね」と。

そしたらおじさん、「あんなにイレズミをすると、皮膚呼吸ができにくくなるらしいよ」と。おっしゃった。


私も簡単に返しましたよ。「そうなんですか。足首までされてましたよね。今日はあの方らの集まりがあるようですので、お互いにきをつけましょう」と。


で、帰ろうとしたのですが。


そのとき柔和なそのおじさんがおっしゃったのです。

「私も彼がイレズミやろうとした時に、とめてやればよかったな・・」と。

で、続けました。「うちの若い衆はみんなあんな感じだよまったく」




画像は私が大好きなマグロの赤身のお寿司です。よろしければご一緒にいかがですか。