朝方まで起きていた。また咳がひどくなる。誰かの悲しそうな顔がフラッシュバックする。私は何を考えているんだろうか。そろそろ踏み出さなければいけないと思っているのに同じ場所に立ったまま考え事ばかりを繰り返している。
同じ音楽ばかりをリピートして何かを探しているんだ。変わらない物の中に見つけられなかったものがあるんじゃないかって期待している。戻りたい過去があるわけでもなかった。ただ私は今を見ないふりしていたかったんだよ。追い込まれてるわけでもないけどね、どこかで青信号が点滅してる。そして凄い勢いでトラックが突っ込んでくる。私は手を伸ばしている。
どうして死ぬことはないけれど死ぬことを探してしまう。誰かのように剃刀を手首に当てることはしないけれど時々、鋭い刃物を見ると何かがぷつりと切れそうになる。血が怖いんじゃないよ。傷が残ってね、それを見返していろんなことを思い出すのが辛いから目に見えるものは残したくないんだ。自分の中に思い出すきっかけを作りたくないから。いつも一生懸命に逃げようとしているの。
あの子の横顔が綺麗すぎて少し嫉妬してしまう私がいるように心がどうしようもなく荒んでしまう夜があるってその感情が渦巻く日々に翻弄されて面倒くさくなるの。楽に居なくなる方法なんてないから私はいろんなものをどうにか持って生きていこうかなって思うの。絶望なんていつでも浮かべられるよ。0になりたいね。
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