先日、親族の一人が他界しました

身内のなかで一番厳しくてまわりから恐れられてた人。頭脳明晰スポーツ万能お金持ち。
バリバリ働いてた時代の地位とか人脈とかちらつかせつつ人とよく揉め事を起こして、嫌悪感を抱いた相手にはそれをとことん態度に出す人でした。いつも誰かの悪口言ってたなぁ笑

母もこの人のことが苦手で、私もその影響でここ数年疎遠になってました



それでも、最後のお別れとなると嫌な思い出なんて出てこないんですよね
厳しい中にもあった笑顔や優しい言葉ばかり思い出しました


コロナ感染拡大を懸念され、葬儀告別式は近親者のみ。故人はもっとたくさんの人に来て欲しいタイプだったんじゃないかなーーこんなご時世だから仕方ないとはいえ、ちょっと寂しいですね


今年に入って本格的に体調が悪くなり、末期の癌が見つかって身体のあちこちに転移してて手の施しようがない状態だったそうです。抗癌剤は投与せず、その日が来るのを静かに待つことを選択。幸いにも痛みはほとんど無く、短い闘病生活で穏やかに最後を迎えられたと聞きました

葬儀が始まり、お坊さんがお経を唱え始めた頃どこからか1匹のトンボが飛んできました。供花にとまったり棺の周りをずーっと飛んでました
お坊さんが「アンマー(お母さん)がそばに見える。お迎えに来たんだね」と言ってました。嘘か本当かインチキかわかりませんが、本当にそうだったらいいな


火葬後は生まれ育った集落へ向かい納骨。迎えに来た(であろう)アンマーの墓へ一緒に入りました。市内から1時間かかるけど、若い頃はよく唄あしびをしてたという海が眼下に広がる居心地の良いお墓です


久しぶりに納骨の儀に参加して、全員不慣れで何度葬儀社の方から説明を受けてもみんな「?」状態でした笑

納骨、三日目、七日目、四十九日
私は三日目役を任されました。ほかの日にち役の人とは本当はその場面では顔を合わせることがないように遠くから歩いてこなくちゃならない決まりだそうですが、葬儀社の方も「とりあえず車の後ろにでも隠れときましょうかw」って言ってそのへんは全体的に適当でした

「〇〇ー、三日目だよー」と墓石に声をかけて納骨係の人が供えた花を取り替えて拝む…
繰り上げ法要ってやつですよね
四十九日役は遺影や位牌を裏面の方を正面に向けて立ち去る…とか。
もし次誰かの葬式でコレをすることがあったらまた一から説明してもらわなきゃ絶対わからんわ
不謹慎だけどグダグダ感がおかしくなって周りの人と思わずちょっと笑った



何はともあれ無事に送り出せて良かった
怒涛の生涯、お疲れ様でした
ゆっくり休んでね

ありがとう