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ライブハウスの片隅で思う

どこの誰とは申しませんが。

インディーズだけど私の大好きなバンドがありました。
でも去年解散しちゃった。
すげーショックで、でもメンバーの仲違いとかでもなく、別々に歩んでいきますっていうための解散だったから、仕方ないと。


そこの元ベースの人がいち早く活動再開して。
今日はその人の主催イベントでした。

超楽しかったよ。
初めて聞く曲がめちゃくちゃ格好良くて鳥肌立ったし。


入り口で挨拶して、久しぶりじゃないっすかーとか、実はちらほらライブ見てますよーとか話して。
で、開演ちょっと前に入って。

別に知り合いがいるわけでもないので、始まる前ぼけっとつっ立ってたら、後ろから「お久しぶりです」って声が聞こえて。
振り向いたら、そのバンドの元ギターさんがいてびっくり。

元ギターさんはすっかり音楽をやってるって話を聞かなくて、まず今日来てることが私的に予想外で。
今何か活動とかなさってるんですかって聞いてみたら、一度社会に出てたけど、今日辞めてきたと。

彼はそのまま音楽仲間に交ざってお喋りしていたので、私は衝撃的事実だけ知らされてもやもや。


今日は動員が多くて、中盤疲れて壁ぎわに避難したらちょうど横にギターさんがいて。
そのまま声かけて、色々お喋りした。
結構人見知りっぽい人なんだけど、アルコール結構摂ってたから色々教えてくれました。

解散以来音楽に関わってないこと。
ライブハウスに来たのは解散ライブ以来だということ。
就職した会社がブラックだったこと。


バンドを解散したのは、お付き合いしている方の親御さんが重い病気で、亡くなる前に結婚せねばと思ったからだそうです。
そのためには就職せねばと。

それ聞いて、私はすごく悔しくて。
金銭的問題とか、体裁とか、いわゆる男としての責任だとか。
そんな下らないもののために、彼は音楽を捨てねばならなかったことが、すごく悔しくて。
どうしてその両立ってできないの。


私が今アートマネジメント団体で何やってるかって、まぁ今は雑誌作ってんだけど。
良いものを作る人が、機会に恵まれないから、金銭的に恵まれないからという理由で、作ることを辞めてしまうのが勿体ないというのが根本にあります。

良いものっていうのは音楽もそうで。
そういう理由で私の好きな人が音楽を辞めたっていうのがすごく悔しくて。


咄嗟に、そんなことを喋ってしまい、社会を変えるために働きますとか大口を叩いてきました。
いや、本当にそう思って活動してるけどね。
まだまだ私は半人前だけど。

でも私がそんな悠長なことを言ってる間に、作ることを辞めてしまう人がごまんといるのだろうと。
出来る限り早く、アートの必要性を皆が認める社会にしなくては。
そんなことを思いました。



元ベースは主催イベントを成功させ。
元ギターは音楽を捨ててしまった。
すげー悔しい。
トリで、元ベースさんがライト浴びて超格好良いパフォーマンスしてバンド時代の曲を歌ってるのが、私は勝手につらくて。
いや、元ギターさん全然気にせず楽しんでいたようなので、完全に私の勝手な思いなんだけど。


でも彼はまた音楽を始めようかなって、言っていました。
私は彼が歌う歌が大好きなので、楽しみにしてます。

また会いましょうと言ってくださった。
私たちの今している活動を、心から応援してくれました。
頑張らねば。
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