魔法使いに向いてる。


さ。
お仕事も早番で終わったので。
私が昔から色々引きずっている根っこのとこにいる奴と飯行って参ります。
元カノよりも、もっと根幹の、性別アレルギーのきっかけとなった奴。
私の気の合う友人。だったはずの奴。

成人式では会えなかったからな。
私がレポートに忙殺されていたのと、会いたくなかったのとで。
さて。何年ぶりかしら。


私はもうなにも気にしていないことに気付いた。

青臭くて泥塗れで膿んだ皮膚のような精神で、爽やかさも華やかさもない10代の私。
血ヘド吐いたふりをした。

そういった青臭いメンタルを卒業して、半笑いで過去を見れるだけ、別の人間となった。
客体化した自己。
もう別の人間だから、当時抉られるようにつらかった事象も、今の私にはとるに足らない出来事でしかない。


成人式のあと会おうぜーってメールが来たときは、この男をいつか殺してやると思うくらいには苛立ったものだけど。
たまたまラインで名前見つけたから久しぶりに会おうぜってこっちから連絡するくらいには、私のなかで何事もなかったことになっているらしい。
そういえば、そんなこともあったよなとあとから思い出したくらいで。

誰かが悪かったわけでもない。
私が嫌だっただけだ。
よくある出来事が許せなかったりするようなことって、幼いときにはよくあることなんだろう。


過去を御破算にして、未来を作り上げるの。
串焼き食べながらな。

今の私ならそういうフランクさで生きていけるのだ。
放っといても気負うべきことは出てくるんだから、いらんとこで気負わなくてもいいでしょ。



串焼き楽しみー。