スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

ブッキー

琴吹くんとグロック26

黒崎さんについて

亜人キャラ語りです。原作の「黒服お先さん」を略して「黒崎さん」と呼んでいることをあらかじめお含みおきください。


■人間性■
自分の中での黒崎さんは「観察眼が鋭く、人の言葉の裏を読むのが得意。疑り深い面や言葉足らずなところがあり、馴れ合わないため仕事で信頼されることは少ない。目標や希望達成のためコツコツと努力を重ね確実に富を掴むも、それを使うことは稀。」という印象。

価値観は永井寄りで、応えるかどうかもわからない人間に自分の時間を犠牲にしてまで関わろうとはしない。だからこそ条件に見合う存在に対しては手厚く、金を対価に必要とされる自分の技術を永井や中野に分け与えたりもします。
黒崎さんにとって「金」とは要不要を明確にするための基準であり、自分自身も例外なくそこに当てはめて利用価値を可視化している。「金」によって繋がったプロフェッショナル同士だからこそ築ける信頼関係が、機能美とでもいえばいいのか、合理的でとても好きです。

ただ、そうしてストイックに集めた金を何に使うのかと言えば「使わない」イメージが強いところもまた虚無的で興味深い。何の為かも誰の為かもわからないところに”未完の美”さえ感じます。過去の業績も人となりも明言されていない未完の状態だからこそ、ここまで黒崎さんに執着してしまうのかもしれません。
読者の解釈の幅が広がるだけでなく、黒服達がお互いの大事な部分を引き出す機会が増えるという意味でも、情報は少ない方が魅力的なのかな、とも感じます。

(それはそれとして、質の高い物のために金を使う黒崎さんの可能性も見てください)


■本■
これに関しては完全な妄想なんですが、黒崎さんは喫煙の代償行為として本を読んでいるのだと私は考えています。作戦行動中に煙草を吸って、匂いで位置がバレるなんてバカバカしいですし。仕事が入っている期間は本を、オフの時は煙草を嗜むようなそういった切り替えがあれば最高だな…と。


■武器■
フォージでは、テロ組が速連射可能で長距離での有効弾を発射でき、さらに屋内でも取り回しの効くアサルトライフルを使用するのに対し、黒服はターゲットのみを無力化するために近接戦闘に特化した拳銃/サブマシンガンと麻酔銃を使い分けます。近接特化ということは自分達がそれだけ死に近づくということも重々承知の上で作戦に挑んだのでしょう。

黒崎さんが使用する「M10」は、1970年代にアメリカ海軍特殊部隊SEALに納入されたものが、1991年の湾岸戦争で使用された例もあったというので、案外平沢さんから渡ってきた品なのかもしれません。
元々、特殊部隊用に開発された銃でしたが動作不良の少なさや殺傷能力の高さからギャングやテロリストにも好まれ「サブマシンガンの中では悪玉的立ち位置」にあります。これほんっっっと黒崎さんらしくないですか!?平沢さん達と出会う前は良い噂がなく、馴れ合わないから味方も居なかった(という妄想の)黒崎さんが、そのままM10と同じ印象。しっかりした額の金さえあればきっちり仕事をこなし、それによって自分のイメージが悪くなろうが大して気にしない、みたいな。

M10は連射能力が高く32発をわずか1.5秒で撃ちつくしてしまうため熟練者でなければ操作が困難な銃です。これは、扱いが難しい黒崎さん(M10)をうまく制御するために黒服達(熟練者)がいるという意味でもあると思うんですよ。黒崎さんがどれだけドライであっても、それがあいつのスタイルだからと理解して接することができるのは黒服年長組くらいのものだろうと感じます。

それを踏まえてフォージ戦に話を戻しましょう。作中では黒崎さんが1発、鈴村さんが15発撃ったところで弾切れするので装弾数は16発程度。一発で正確に佐藤さんの頭を撃ち抜ける黒崎さんの技量もさることながら、それを譲り受けた鈴村さんが倒れこみながら佐藤さんの両手の指を器用に撃ち落としていったシーンは芸術にすら思える。引き金を引けば弾が出続けるフルオートの状態で援護・援護・援護・攻撃・攻撃の5回に分けて15発全てを有効打にしたんです。
手のひらという極小のターゲットにも関わらず、トリガーが引ける指全てを削り取った鈴村さんの技術の高さと、黒崎さんの死を絶対に無駄にしないという想いの強さ……最高すぎでしょ…


■お先■
このセリフは、自分たちが遅かれ早かれ必ず死ぬていでの「お先」じゃないですか。いつもと変わらぬ表情と声で、この短い言葉に最期の全てを託した黒崎さんって本当に何者だったんだろう。どこまでもハードボイルドで格好いいとしか言いようがない。英語版だとSee youなのだけどニュアンス的にはI'm going nowなのがもう……
しかも別れの言葉というより、あの世でまた合うだろうが撃たれたからには一足先に楽させてもらう、みたいな年長組に対する皮肉にも聞こえて……ハァ〜〜〜ほんと……黒崎さん……


『亜人』という漫画は「死」そのものと「死に至るまでの生き様」についてを潜在的に描いている漫画だと思うので、このプロフェッショナルな男の生き様は本当に、心の底から格好良いんです。だから思い出した時にもう一度読んで、黒服お先さんという男を今一度見直してみてください。どうかどうかよろしくお願い申し上げます。

斑井

恵比寿と黒崎

クロスオーバー
ノラガミ恵比寿と亜人黒崎が昼食に出かける

ガーベラ

佐藤IBMの腕の花瓶作った

スリルとお先

『先に死んだら赦さねえからな』


(原作で名前の出てない黒服2人。)

prev next
プロフィール
斑井 雪さんのプロフィール
性 別 女性
誕生日 11月18日
生息地

フリーページリスト