話題:最近買った漫画
一昨日の外出の折に、やっと購入した漫画本
は短編集
は14巻目 継続中のシリーズ物
まず、こちらから……
「拝み屋横丁顛末記」〈14〉
宮本福助・著
日本のあるところに曰く付きの横丁があって、そこは地域でも特別視されていた。
その横丁の大家 市川文世(34歳)とその周りの人々との交流を描く漫画。
こう書くとちょっと文学的かもしれないけど、
横丁の住人は、陰陽師や神主に坊主などの拝み屋さんたち。
もちろん、きちんとした拝み屋さんのほとんどは、真っ当なお仕事してらっしゃるが、
ご隠居三人組(元神父の米倉、元陰陽師の高田、元神主の北見)と強欲拝み屋の徳光、ネタ探しのために横丁に住んでいる伏見東子嬢
大家の甥 市川正太郎君は、究極の鈍さ―霊的にも恋愛面でも―で和み系(?)
そのガールフレンドで正太郎君との仲を進展させたい吉永里加子ちゃん。
一癖も二癖もありそうな横丁の人々に絡む霊や神様たち…
いつもは横丁の面々が巻き起こしたり、巻き込んだ事件で
一話完結がほとんどですが、今回のお話は、一冊丸々 長編。
市川文世の親友 伊堂寺一典と麻生里美がやっと結婚するという、
おめでたい話に絡み捲る旧家の因縁。
最後はどうにか丸く収まるのですが、かなり強引に治めたような…?
大家さん一行がいない間の横丁も、それなりにハチャメチャだったのが最後のオチで見られます
コミックスで長編丸々一冊というのは、原作者さんもかなりしんどかったと思います。
描いても描いても、終わらないとの嘆きがあとがきに載っています。
お疲れ様でしたと労って差し上げたい
でも、無責任な読者からすると目先が変わって物珍しいし、
「暴れん坊将軍」等の時代劇で主役のご一行が、地方に出張するのに似ています。
「拝み屋横丁顛末記」は、メディアミックス化もされていて、
豪華声優陣でCDも出ていますし、2006年にはテレビ朝日系でドラマ化もされました。
ドラマは見損ないましたし、DVD化もされていないのは残念ですが、
全四話ではどれほど原作に迫れたか疑問です。
マジメにドラマ化すれば畠中恵原作の「しゃばけ」シリーズ並みにウケたかもしれないのに
もっとも、今市子原作の「百鬼夜行抄」並みにハズしたかもしれませんが……