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イヴの日に side:Y 後書き

大・量・更・新!←



改めましてこんばんは。橘です。



今回は話題:二次創作小説の話。



はい、約束通りユーリ視点を無事にアップしときましたー!
……補完になってない?聞こえません(貴様



しっかし自分で書いておきながら……今作のユーリって半ばヤンデレですね、はい(ぁ



ユーリ×ジュディスは比翼の鳥の様だな、と思います。



一見別々でも問題なさそう、だけど何だかんだで互いを必要とする。



重いと言われるかもですが……恋愛にしろ仲間意識にしろ、この二人は仲良しでいてもらいたいものですねー。



ではでは……皆様、引き続きクリスマスイヴをお楽しみくださいませ。

イヴの日に side:Y

※この作品は前作のユーリ視点となります。前作を読んでから今作を読むことをお勧めします。



「これで、完成っと」


 頭に巻いた布とエプロンを外し、一息つく。渾身の出来と自負するケーキが無事完成したことに彼、ユーリ・ローウェルは心底安堵していた。


「……作りすぎた、か?またジュディに怒られちまう……ま、いっか」


決して広くないテーブルに置かれたデザートの山、山、山。流石に半分以上はこの寒い季節ならある程度保存の効く焼菓子だが中央には霊峰の様に聳え立つ生クリーム満載のショートケーキ。

いくら楽しみだったとはいえ作りすぎたと頬を掻く。


(勿体無いが……半分以上はギルドの連中にやるか。後はエステルやフレン……オッサンにはリタと協力して無理矢理食わせるか――)

大量のお菓子をどうするか考えていた最中、我が家に近付く気配に気付く。玄関の前で止まったと思った瞬間――


「ユーリ!」

「……どうした?カロル先生」


 大きな音を立てて玄関が開かれ現れたのは所属するギルドの首領である少年、カロルだった。


(そりゃそうだよな。ジュディならこんな派手に登場しねぇか――いや、するな。初めて会った時も――)

「ごめんよぅ……ユーリ……!」

「っ、カロル!?どうした!……熱あるじゃねぇか!!」


いきなりその場に突っ伏すカロルに駆け寄るユーリ。カロルをよく見ると顔が赤く息も荒い。額に手をやると――熱い。ユーリは直ぐ様カロルを抱き抱えリビングへと向かった。



「……そう、か。ジュディは向かったか」

「ごめん……折角の、二人のお休みを邪魔しちゃって……」


 毛布に包まれ(ご丁寧にロープで不自由ない程度に巻かれ)暖炉の前に座り。ユーリから渡された暖かいレモンティーを飲み干したカロルは謝罪する。断れなかった自分に非があると。


「気にすんなよ、カロル先生。俺もジュディも他ならないお前の為なら頑張るさ」

「ユーリ……」


カロルの頭をワシャワシャと撫でる。その撫で方はジュディスのそれと比べると乱暴だったが……


(こんな駄目な僕にも優しいな……ユーリも、ジュディスも……)


似ている二人から頭を撫でられ。カロルの意識は緩やかに落ちていった。



「……寝たか。ゆっくり休めよ?カロル」


 眠りについたカロルをベッドへ運びリビングに戻るユーリ。レモンティーを淹れ直して飲みながらジュディスを待つことにした。


(……分かっちゃいるんだが、な)


ふと心に黒いモノが浮かぶ。まだ理性が勝っている。だが気を抜けば溢れそうなどす黒い感情――不満。

普段であれば、緊急の依頼をしてきた顔も知らない相手に抱く感情ではない。


『理解出来る。だが、納得出来ない』


誰かが言った言葉が頭の中で反芻する。


(あぁ、俺は嫉妬してるんだな)


愛しい人との二人きりの、大切な時間を奪った全てに。


「……くそっ」


思わず漏れた黒い感情。ユーリはこの一言以降、ジュディスが帰ってくるまで沈黙を貫くことになる。









「おっと……ジュディ。あんまり声を出すなよ?」

「な、ぜ……かしら……?」

「カロル先生が起きちまうから……な?」

「卑怯よ……ユー、リ……っ!」

「あぁ、卑怯で結構。俺は……ズルいからな」









――翌日。眼を覚ましたカロルは身体が大分楽になっていた。充分な睡眠、水分補給の結果熱はすっかり下がっていた。


「おはよう!ユーリ、ジュディス……?」

「……おはよ、カロル先生」

「おはよう、カロル……」

「……二人とも、大丈夫?」


同じく隣室から起きてきたユーリとジュディスに挨拶するカロル。だがユーリとジュディスは余程疲れていたのか……目の下に隈を作っていたのを見たカロルはユーリとジュディスに臨時休暇を与えることにした。


fin



(ユーリ……覚えてなさい?)

(……悪かった。調子に乗りすぎたよ)

イヴの日に 後書き


沢山更新出来るのは24時間勤務だから!←


改めましてこんばんは。橘です。



今回は話題:二次創作小説の話。



折角イヴなんだしユリジュディ書きたくなったから書きました……後悔はしていない(ぁ



……ですが、このままだとユーリが我が儘な感じになっちゃいますね(おい



これはユーリ側をフォローする話を書かなければ……!



……仕事もしなければ!(ぉ



さて、短くなろうがエロくなろうが良いですかー?それで良ければ夜中には更新しときます。無理なら明日!←

イヴの日に(ユーリ×ジュディス TOV)


「ユーリ……怒ってるのね?」

「怒ってねぇよ」


 不貞腐れた表情を浮かべながらそっぽを向くユーリに思わず溜め息を漏らす。

いつもの彼を知っている者――それこそ、仲間達からしても普段と現在の違いに驚くだろうが……ジュディスは別段驚きはしなかった。


「遅くなったのは謝るわ。ごめんなさい」

「……そういうの、俺が求めてるとでも?」

「貴方が求めていなくても、よ。私は悪いと思っているもの」


 事の発端は12月24日という日にある。


そう、イヴを一緒に過ごそうとユーリとジュディスは約束していたのだ。

この日を休む為にギルドに舞い込む数多くの依頼をこなしてきた。それこそ馬車馬の如く、である。

そしてイヴ当日。夕食の買い出しをジュディスが、食後のデザートの仕込みをユーリが担当している最中に事件は起こる。







「……カロル?」

「っ、ジュディス!?」

 買い出しも終わり足早に帰路に着くジュディスが半べそをかきそうな、今にも泣き出しそうな自身の所属するギルドの首領である少年、カロルを見かけたのは本当に偶然だった。

「どうしたの?泣きそうじゃない」

「えっ、あっ……ううん、何でも、ないよ?」

――何でもない筈がない。カロルはギルドの首領として頑張っている。それはユーリもジュディスも、所属する者全てが解っていることだ。だが、まだカロルは年端もいかない少年なのだ。

だから何かあったらカロルを皆でサポートすることは当人の預かり知らぬところでギルドの鉄則として広まっている。

「……良いのよ、カロル。私に言ってみてくれない?」

だからこそ、ジュディスは諭す様に優しく声をかける。カロルは同じギルドの一員であり、何より仲間なのだから。


「……1件だけ、緊急の依頼が来たんだ」


重々しく口を開くカロル。依頼内容はギルドのウリの1つであるバウルによる移動を含めたある街までの護衛。

しかし場所が問題だった。森の奥にある街の為、バウルで近くまで移動し森を抜けなければならない。

自らも仕事を掛け持ちするカロルに追い討ちをかける緊急の依頼……キャパシティを越えるのも頷ける。


「ジュディスも……ユーリも……沢山頑張ってくれたんだ。だから、引き受けた僕が頑張らなきゃ……!」

「……良いの。私が引き受けるわ」

カロルの言葉を遮って、ギュッと抱き寄せ頭を撫でる。


「駄目だよ!だって、今日は2人揃ってのおやすみじゃ……ないかぁ……!」

「駄目よ、カロル」


ジュディスの温もりに必死に堪えていた涙が溢れながらも反論するカロルを強く抱き締める。


「貴方は頑張りすぎよ。だからここは私に任せなさい?」

「じゅ、でぃす……」
「大丈夫。すぐに依頼を終えて帰ってくるわ。だから、そのまま帰ってもいいかしら?」
「うん……ありがとう、ジュディス……」


ひとしきり頭を撫でてカロルを落ち着かせ、件の依頼人との約束の場所へ向かう。ふと空を見上げるジュディス。日は、既に落ちかけていた。







 結果からいえば、依頼は達成した。しかし途中何度か魔物の襲撃に遇い予定した時間よりも大幅に遅れてしまい。

ジュディスがユーリの元へ帰ってきた時、日付空は変わっていた。


「……勝手に仕事を引き受けてごめんなさい」

ジュディスはカロルの名前を出さない。

何を言っても言い訳にしかならないとジュディスは思う。そもそもユーリに何も言わずに依頼を引き継いだのは自分なのだ。あんなに頑張っているカロルを盾にはしたくない。


「ごめんなさい……ユー、リ?」

全てを言い終えるより早く、彼に抱き締められる。珍しくきょとんとするジュディスにユーリは言い放つ。


「手……傷、負ってるじゃないか」

「え……?あぁ、掠り傷だから……」


魔物との戦闘中、多少の傷を負った。だが本当に大したことはない、いつもであればユーリも心配しない程度の傷なのだが。


「……心配したんだぞ?いつまで経っても帰ってこないし……無事に帰ってきてくれて良かったよ、ジュディ」

「ユーリ……えぇ……ただいま、ユーリ……」


愛しい人がこんなにも自分の心配してくれる。それが、こんなにも嬉しくなることなんて。


(こんなに愛されてるのね、私……)

「泣いてるのか?ジュディ……」


ユーリに言われるまで、自分でも気付かないうちに涙を溢していたことに驚くジュディス。スッと涙を拭うユーリの瞳を見つめながら答える。


「……嬉し泣き、よ。貴方にしか見せないわ」


そう言って、口づけを交わした。

貴公子の矜持―前編―(TOR)


俺のリバース熱は中々冷めないぜ!(ぁ


改めましてこんにちは、橘です。


最近リバースが好きで好きでたまらないのか気がつけば二次創作小説を書いてました。サレ様主役とか誰得!正解は俺得です!

……いやサレ好きですよ?あんな奴ですけど(ぁ


前後編の二話完結。今回は前編!……原作を改変しておりますので改変物に嫌悪感を示される方の閲覧はお勧めしかねます。閲覧は自己責任でお願いします←


ではでは追記にて。



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