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オビツボデーを手に入れた

いやはや…

なんとなく

オビツボデーを手に入れた!

自由度の高い製品だ
おじさんのアーティスティックな脳回転が止まらないうちに作っておこう…

ハンバーガー

いやはや…

ハンバーガーに付いて考える

その昔
アメリカでは開拓時代があって
鉱夫だの賞金稼ぎだのなんだのがアメリカに渡って来てあちこちを開拓して行くわけですよ
とある鉱夫は食事に出てきたハンバーグと食パンを見て考えた…

時間が無いすぐに仕事に戻らねば…
しかしながらパンに加えて肉厚のハンバーグが出てきた!
腹は減ってる

そこで食パンにハンバーグをサンドして食べながら仕事場に戻っていた
これがしだいに鉱夫達に広まっていき人々に浸透して行った


手軽に食べられる用にそうなった

わけですな
これはしかしながら諸説紛々ありますのでほんの一説でしょうな

不死鳥艦隊攻略戦:1 in女神はほほ笑む

A.D.200X年某月

地球衛星軌道上にて、日本軍パトロール艦隊が突然、消息を断つ
それも…相次いでの事で…立て続けておこる事態に軍部は事を重く見ていたが悪戯に部隊を派遣し消耗するのを恐れ…会議では、各幕師や、諸将らは担当部隊の派遣をしたがらなかった。
口をつむいで、重苦しい空気が会室を包み込んで離れない…陸海空の幕師長(幕僚長)もほとほと悩む…。

そこに、沈黙を破って、柿崎・ジェームス・ダグラス中将が一人、挙手をして口を開いた。

柿崎『ここはひとつ…私が担当する女神隊を現地に派遣して見てはどうか?』

開口一番にそれを言うと広い会室はどよめき、納得をする将や不安げにする将様々であった

そこに、海軍の少将が立ち上がり異を唱える

海軍少将『柿崎中将、いくら女神隊だからと言っても損失を考えろ…女神隊は、我が日本軍の勝利の象徴!!失えばどうなるか分かっているだろ!』

その問いに、柿崎中将は、声を大きくし机を叩いて反論する

柿崎『見えない敵に対して悪戯に軍艦一隻、兵士数百余りの命を送り込むのと、軍艦一隻と四機のロボット兵器の損失、一体どちらが大事か!それは、数百名余りの将兵の人命ではないのか!』

人道的な言葉で反論する声には、女神隊の損失を考えてはおらず自信に満ちていた柿崎中将は、更に一呼吸置いて静かに声を発した。

柿崎『女神隊の隊長…彼女ならばそう言うだろう…。』

この言葉が決め手となり会議は満場一致で女神隊の派遣が決まった。

数日後…。

巴『あ゙ぁ゙〜だっるい…朝っぱらから何さジェームス…。』

柿崎中将からの通信によって安眠を阻害された巴は少し機嫌悪そうに整えていない髪をボリボリと掻きながら話す…。

柿崎『すまん、すまん、巴…朝早くに申し訳ない…申しわけついでに早速、移動方面を修正してそちらを最優先してくれ…。』

笑いながら、寝ぼけ眼の巴にどんどんと情報を柿崎は送りつけその膨大な量に巴は目が覚めるといきなり立ち上がった…。

巴『ハア!?最優先事項更新?詳細資料!?部隊派遣先、地球衛星軌道上…ポイントC(チャーリー)!?』

キョトンとした柿崎中将は慌てて笑ってごまかそうとしたが宙に浮かんでいる膨大な資料を払って巴は、柿崎中将に怒鳴り散らし始めた…。

巴『いきなり、私への相談も無く派遣先を確定させるのはどういう了見ッ!チャールズ(父ダグラス)なら一つ聞いてから派遣先を確定するでしょう…。』

怒鳴り散らされた柿崎中将は笑いながら謝意を示し巴はため息を吐いて冷静になると椅子にドカッと腰を掛けて資料を読みはじめた。

巴『はぁ…どのみち、私等が行かなきゃ行けない訳だし…NOとは言えないしむしろ…言わないし…やりますから…。』

柿崎『すまなんだ…埋め合わせはしよう…。』

柿崎中将の言葉に期待していないようで軽く返事をすると通信を切り、宙に浮かんでいる資料に目を通す…。

巴(仮説5…米軍最新兵器の運用の可能性…仮説3…突然発生の重力歪曲による被害…仮説1、当該宙域への遠隔攻撃…仮説ばかりで確信の有るものは無い…どうかな…。)

目覚の一杯の温かなコーヒーを用意して下ろしっぱなしの髪の一部を指でくるくるといじりながら資料の内容を目に焼き付けて行く…。
仮説については、レポート形式で1〜10までの様々な仮説が並べられ写真付きもあった…。
巴は、並べてある資料全てに目を通してから時計を見ると寝間着から着替え、コーヒーを飲み干すと全自動食洗ボックスにカップを投げ込み自室をあとにした。
ブリッジに到着すると朝も早くからシンナー系のキツいツンとした匂いが立ち込めて来る…さすがにたまらず鼻を押さえて怒る。

巴『誰だい!!マニキュアを塗って居るのは!!ブリッジで化粧やマニキュアはしないって約束したでしょう!』

一室隈無く見渡すと流奈が爪にマニキュアを塗りながらフーフーしていたのが見えるとため息をついた…。

巴『流奈姉…マニキュア禁止!さすがにブリッジは仕事場だから!片してっ!こぼしてもみなって、コンソール壊れるから!つうか臭い!!臭う!!換気すれって!!』

巴はあれこれ言って流奈のマニキュア塗りを止めさせると早速、空気を張り詰めさせるように朝礼を始めた。

巴『今日のブリーフィングを始める…夜番のユウキとランと〜烈月はって〜烈月は?』

ユウキ『烈月ならサボってとっくに自室で寝てるけど…。』

ユウキがしらっとサラッと言ったものだから巴は、またため息をついてまぁ良いかと朝礼を始める。

巴『あいつは放っておき…現時刻08:30時をもって哨戒、遊撃任務を完了して衛星軌道上ポイントCにて調査任務に就く…資料の確認…チェックメール…。』
巴はまとめた資料をみんなに送りつけると全員が一斉に『グッドメール』と言うと再び口を開く。

巴『約〜10日前からポイントCにて駆逐艦三編のパトロールが五個部隊、潰されている訳で現地へのその調査をあたし等が請け負う形なんだけど…。』

と言いかけると何時ものごとく奈都が質問する。

奈都『詳細情報が無い…情報開示を要求…。』

単刀直入に聞くが巴は奈都に謝ると言葉を続けながら操艦準備を始める。

巴『奈都、ごめんね…パト艦の全滅が相次いで詳細情報が得られて無い状態なの〜ミッションレコーダとかログも全く無くてね…せめてあるとしたら偵察ドローンが自艦を映し出した瞬間にドッカーンって映像位なのよ…。』

それを言うと奈都は理解したようで作業を続けていた。

一通りのブリーフィングを終えると夜番のランとユウキは自室へ戻り睡眠をとる。

宇宙に行くために一路タネガシマベースへ巡洋艦アデリアを運ばせた…。

巡洋艦アデリアでの一時間クルーズは非常にのんびりとしていた…。
通信手である奈都がラジオを流し軍規約を80パーセント無視…残りはマルチタスク化されてバックグランドに主回線を動かしていた。
意外な事に、この強襲巡洋艦アデリアは全長150メーターにしてたったの4人、最低でも2人で操艦ができるほどに簡略化されており担当を割り振ってしまうと作業効率は上がる。
通信手でさえ担当する奈都、1人で最大で五回線も開いて作業できるほどだ…。

タネガシマベースへ近づくや否や奈都が副艦長席にてあれこれいじり始め何かを準備する、それに合わせた巴がタネガシマベースに通信を振った。

巴『タネガシマ管制…こちら日本軍女神隊所属CR(巡洋艦)アデリア…着陸指示を乞う。』

しばらくして通信の応答が管制から返ってくると着陸指示を管制官が言い渡す…ベテラン管制官のハスキーな声が回線を通り巴、以下面々の耳に届く。

管制『こちらタネガシマ管制、CRアデリア…着陸を許可…ポートNo3へランディングされたし、繰り返す、ポート3へランディング。』

巴『了解、タネガシマ…ポート3へのランディング許可及びガイドビーコンを確認した…ビーコンに従ってポート2上空より進入するが安全よろし?』

管制『安全よろし、進入されたし…オーバー。』

一連のやりとりにピンと緊張した空気が張る…どんなに小柄な巡洋艦と言えど着陸は巴でさえ手に汗を握る位に難しい…更に極めつけは、国内一の難度がある宇宙港タネガシマベースだ…。
重苦しい沈黙がよぎっている…。

慎重に着陸コースへ進入を始めたほんの一瞬に沈黙がタネガシマ管制官の緊迫した声に破られる。

管制『CRアデリア、進入高度を下げよ!上空よりポート1へ他機の進入あり…高度を600メートル下げよ!繰り返す、高度を600メートル下げよ!』

管制官が慌ただしく言うものだから巴は、操舵管を一気に前へ押し倒し急速下降するとその上空をゴォーっとエンジンの轟音がブリッジを包み、超ド級の何かが通り過ぎていく…。

巴は、顔中が冷や汗まみれになり真っ青だった…。

巴『このエンジン音は…陸奥級航宙戦艦…225メートル級大型艦…あんな物までここに来るなんて…。』

巴が言った陸奥級航宙戦艦とは全長225メートル級の巨艦で日本軍の主力艦だ…かたや150メートル級の強襲巡洋艦アデリアとは桁違いのサイズの主砲や武装をもっており船速もまずまずの高速船でもある。
まともにぶつかればアデリアは無事ではいられない。
巴はそのため血相を変えていたのだ…。

高度を調整しその後は難なくポート3まで近づくと丁寧に着陸した後の出来事がまた早かった…。
メカニック達が一斉に大気圏離脱用のブースターをエンジンへ組み付けて行く…
取り付け作業から約3時間後…。
意外な事にこの大気圏離脱用ブースターの取り付けはデーター信号の異常も無くすんなりと取り付けが終わった…。
本来ならば、プログラムメンテナンスを含めて6時間かかるこの一連の作業はたったの3時間で納めてしまったのは先ほどから副艦長席にてコンソールを叩いている奈都の力でもある…。
プログラムメンテナンスの面でコンソールから全てのプログラム差異を修正しメカニック達の負担を軽減することで時間を短縮したのだ…。

管制『管制塔よりポート3、アデリアへ予定を早めて1400時よりランチ4にて発進せよ』

管制官の声に反応した巴は応答を返すと一息ついてコーヒーを用意した…。

時間が経ち14時に自動的に船体はポートごと打ち上げランチに移動すると、落ちるものに関しては全て取り払うように指示をし簡単にしまった…。

再び管制官から通信が入るとそれは、発艦の指示だった。

巴『ブースターイグニッション…計器問題なし、ランチャーカタパルト正常加熱…圧力正常…カタパルトリリース。』

リリースの声を発した巴の合図で巡洋艦アデリアはその巨体を発射台で滑らせスキージャンプのように発射台から飛び出すとブースターの強烈な推力で船内の全員が椅子に押し付けられる。
無論夜番をしていたユウキやランは就寝中に発射の重力を受けて居るので起きたら無重力の世界にいる…寸法だ…。

発射から三分…。

ブリッジからカメラで船外の様子を見ると地球が丸を描いて居るのがわかって来た…。

巴『地球からの重引力圏脱出後速やかにブースターのパージ…エネルギー配分の再調整よろしく!』

奈都『了解、まもなく一分後に重引力圏脱出…エネルギー配分の開始…人口重力装置の起動準備…パージまでカウント…30秒。』

奈都のカウントが始まるが船体は今だ、引力に引き込まれて居るようで、それに抗うように激しく振動していた…。
カウントが5秒前をつたえるころには船体は振動が止み無事、地球の重引力から完全に抜け出していた…。

奈都は、タイミングを見計らってコンソールを操作するとブースターが外れたようでゴゴンッと音がした…。

巴『重引力圏から離脱を確認…運用動作を航宙仕様へ変更、これよりポイントCへ移動…2日間のクルーズ…しばらくは楽しんでね…。』

巴は、マイクを切ると深くため息をついてどっぷりと椅子に腰掛けた…。
昼御飯とばかりに流奈、カリカリに焼いたトーストを用意するとみんなに振る舞った…。
結局、打ち上げ自身は短日のうちに終わりポイントまでのクルーズは2日、非常に単純な物だった…。
のんびりとしていることが悪いわけじゃないが哨戒任務にはある程度の暇がつきまとう…。

これがまた、面倒な事だ時間を哨戒に当てつつも食事から整備何から何までを含めないといけない…。
そういう具合で哨戒任務ではとある席は毎回、居住区を飛び出してそこが居住施設になり果てる始末だ…。

そんなダラダラな2日が過ぎていよいよポイントチャーリーにさしかかった…。

巴『全員、第二警戒配置へついて、全周囲索敵…熱、電探、磁場の索敵ハイトを上げて全力索敵…幽霊の正体をつかむわよ。』

巴の一声でその場がピンと緊張の空気が張りつめ出す…。
突然、撃沈される謎に関しての調査であるその原因を今掴もうとしていた。
巴は、船体の速度を見るとゆっくりと速度を落とした。

巴『速力微速前進…低音航行…全周囲の索敵ハイトを300(キロメートル)から500へ移行…熱源と磁場に最注意…ポイントCのど真ん中だよ。』

熱源と磁場は最も重要だった…磁場に関してはビーム砲撃する際の弾頭の発射速度を与えたり無線やその他電気機器の動作を司る。
熱源は、エンジンの熱やビーム砲のエネルギーチャージなどで発生する熱を感知するためである…。

その2つを重視しながら警戒をしていると…ユウキが大きな声を出した。

ユウキ『上方!!熱源と電磁場を確認…距離1500キロメートル…何だこりゃ要塞かっ!』

ユウキが要塞と叫ぶと巴はその2つからデジタル映像に解析してその方向へカメラを向けると大きな物体から光が見えると巴は、何も言わずに全速力で近くに浮いていた小隕石へ船体を隠そうとする…。
すると鋭いビームの砲撃が降り注いで来るではないか…。
船体を左右に振ってギリギリのところで回避する…。
やっとこさ、隕石に船体を隠したところで様子をまとめると、巴は一計を考えた。

巴『全員、第二戦闘配置へ…巨大要塞への攻撃準備…奈都…HQへ緊急打電…「我、原因ヲ解明セリ…至急部隊増援求ム…敵ハ、巨大要塞ナリ」と、急いで…近隣の部隊でも長く見て一時間で来るか!?』
巴は、奈都へ指示をするとブリッジの席を後にする…。

巴『第一戦闘配置へ移行、RA本体で急速接近後に一気に叩く、あたしが戦闘指揮を執る…流奈姉、烈月…援護して!』

巴は、自身で前線に出るつもりで、巨大要塞を相手にするにはアデリア単艦ではあまりにも戦力的には無力とわかるため前線にて敵の出方を直接見て増援の時間稼ぎをしようとした…。

ユウキは、巴が心配になるので彼女を追いかけると廊下で巴は、ストレッチをしながら笑っていた正直意外な風景に見えた…圧倒的な戦力との戦闘の前に、笑っていられる巴の図太い神経にユウキは、少し驚いた…。

巴『超久々の大物…相手はどこの部隊かしらねぇ…しばらく本体を使ってないからなぁ…。』

烈月『しかしよぉ…バカでけぇアレ相手に本体か…使う以前に蜂の巣確定じゃねえ?』

巴が余裕の笑みにあわせて烈月がきつい冗談をかませると巴はまた、笑って軽く作戦を立案したのを見て巴がどこまでも肝が座っているのが垣間見える…指揮官の貫禄が有りそこまで考えて居たのかもこの瞬間にユウキは、理解した…。

巴『まぁ今回は、一撃離脱の反復としつつ、じわりじわりと敵を削る…接近はマーメイドブースターで高速接近…距離20で切り離して余力で最接近して攻撃…って寸法だからその間のマーメイドでだったら蜂の巣じゃなくて一撃粉砕ってところよ…。』

流奈『マーメイドブースターをそんな使い方するのは意外ですわね…。』

烈月は笑っていたが流奈が、マーメイドブースターの意外な使い方に驚くのも無理がない…。

元々、マーメイドブースターとは、AGやRA機体を安全な超長距離から超高速で戦闘域へ運ぶための使い捨てブースターであるが巴は、敵弾の弾幕が予想できる要塞に向かって接近するために使うのだ、さらに超高速で機体制御がまともにできる訳がないと誰でも思い常人なら考え付かない…むしろ自殺行為なのだ…それを巴は笑いながら実行しようと言っている…。

流奈や烈月はあまりに突飛な話に開いた口が閉まらない…。

ユウキがたまらず「無理だ」と口を開くと巴は、どこか自信に溢れた目を見せた…。

巴『さて、マーメイドブースターの積載に15分はかかるから…作戦開始はだいぶかかるねぇ…その間に機体装備いろいろと改めておかないと…ユウキも行くかい?』 と言いつつ無理やりユウキを連れてハンガーに向かうとそこには整然と機体が納められていた…。
機体メンテナンスは全て全自動で補修作業から何から何までできるできないとしたらオーバーホールくらいだ…。
実弾の装填、兵器の積載、追加装甲の脱着一連の作業も全自動だ…。
巴は、コンソールを叩くとAGライフルを5.56pから7.62pへ変更…胸肩部の弾倉充填、腕部機銃の弾倉充填を指示する他に胸部装甲に追加装甲板を施すとボディあたりが防弾チョッキを着込んだ姿へ様変わりをし、加えて腰部マウントラッチに対艦ロケット砲を乗せるとRA巴機は頑丈に見えた…。
そして、コンソールに加えたプログラムは、マーメイドブースターである、彼女は冗談ではなく本気でブースターを使うのだ…。
ユウキは、その本気度にどん引きした…。

時間がたちマーメイドブースターを取り付けた機体は、下半身をすっぽりと大きなブースターで囲い見えない状態にしてありそのブースターの形からまるで人魚の様なのでマーメイドブースターと呼ばれている元々の使い方とは違った使い方をするのは巴が初めてでもあった…。

ユウキは、巴機に乗り込むと電源が入り各計器が動き始める…どうやら巴は、機体のシステムとリンクしたようだRAの特徴として機体と一体化する事ができる、言い換えれば彼女が居ないと機体操作はかなり難しくなるのだ…。
ユウキ『…システム正常…ブースターリンク、エネルギーライン問題なし…機器固定異常なし…いつでも行ける…。』

ユウキの心拍数はこの上ないビートを刻んでいた…。
もちろん、ユウキはマーメイドブースターの凄まじさを経験はしているが戦闘域で接近するための使用は初めてなのだから…なおさら嫌に鼓動が大きく聞こえる…。
機体は、ブースターの都合上、カタパルトではなく、ゆっくりと船体の下部に水平に吊された…。

宇宙の闇がユウキの目にゆっくりと入ってくると…ヘルメットとカメラ越しに、暗闇の先にあるコロニーの識別灯や星々できらめいていた…。
綺麗な宇宙(ソラ)だが…その上には巨大な敵が今もなお攻撃をしている…いつ船体を隠した小隕石が割れてアデリアが破壊されても可笑しくはない厳しい状況だ…。

奈都から、要塞の位置を確認してもらうと巴は、ブースターにはまだ点火せず小出力のスラスターで前進すると機体の体勢を変えるアデリアから出てきた烈月達もそれにあわせてマーメイドを点火せずに前進すると隕石越しに要塞を視認、方向を決めた…。

巴『各機…接近するまでに敵弾は苛烈過ぎるほど苛烈だから当たらないようにしっかり回避しなさい!』

烈月『むちゃくちゃ言うな…撃墜必死だっつうの…!!』

烈月が文句を言うが巴は笑ってその文句を蹴ると…ブースターに点火を始めた…。

巴『ブースター点火!接近まで15分!行くよッ!!』

そう言った瞬間だった…。
ユウキの、体には凄まじい重力が加わった…。
シートに押し付けられ自由が効かない…パイロットスーツ越しでもかなりの圧力を感じ操縦桿を力いっぱい握る…。
強烈な圧力に15分も耐えねばならない…ユウキはそれでもまだ耐えられる。
歯を食いしばり体中に力を入れた…。

ふと巴が大きな声を上げる…。

巴『敵弾ッ…回避!!』

回避せよと大きな声をあげると巴は動かせるスラスターを最大限に噴射する…。
コクピットでは突然、見ていたカメラは360゚回転するとどうやら巴は機体制御が難しい中でバレルロールを敢行したのがわかった…。
スレスレで向かって来た敵弾の防空魚雷を無事に避けることにつながった…。

それでもまだ5分も経っていない…どうやら初手でどう動くかを見られた様だった…。

要塞は、その魚雷を皮きりに凄まじい火力を三機に向けて撃ち込んでくる…。

途中で砲弾が炸裂したりミサイルが向かってきたりする中、巴は、その火砲の状況に嬉々としていた…。

烈月『火砲は予想通りってか糞アマ!!』

烈月は必死に回避を繰り返しながら文句を言うとそこ流奈が割って入った!!

流奈『回避に集中しろ馬鹿者がッ!撃ち落とされたいのかッ!!』

烈月に一喝すると自分だけ長射程武器を携行していたのか回避と同時に要塞に撃ち込む!
着順にミサイル発射器を狙って撃ち込んで行くとミサイルの弾幕は薄くはなるがあまり効果が見えない状況が続いた。
10分がたちそれでも苛烈な対空砲火は、止まる事を知らないようで巴達を阻もうと苛烈を極める…。
ユウキは、その中でそれでも必死に意識を保とうとしていた…。
苛烈な対空砲火を巴が避けるとそれが搭乗しているユウキに取って多大な負担になっているつまりは、失神しそうになるのだ…現に、マーメイドブースターを使用した際のパイロットの失神率と言うのは比較的高いのだ…。
そんな苦痛を耐えるユウキはさすがだ…。

しばらくしてほんの一瞬だった…。

巴が、大きな声を揚げると隊は一気にバラバラになり…方々へ散開…それに続いて巴達の向こう側にきらめいた星が三機に合わせてバラけた。

巴『敵AG!!来るぞッ!!全機散開!!』

烈月と流奈が返事を返すと距離を置いて数十メートル離した途端…流奈が射撃をする…。
どうやら、向こう側も気づいたようで回避運動をし弾丸を回避する…。

烈月『手練れか!?おもしれぇ!!』

向こう側と距離が一気に近くなる…烈月は、やけに上機嫌になっていた…。
敵の姿がはっきりわかった瞬間に勝負は、決まった…烈月に積載された斬馬刀が敵機の芯をとらえて分断しそのまま機体は全身がバラバラに砕け散った…。

文字通りの粉砕であり…刃の鈍い烈月の斬馬刀だからこそできる技だ。
このすれ違い様の勝負に勝った烈月はさらに上機嫌になっていた…。

烈月『いやっほぅ!ぶっ飛ばしてやったぜぇ!!とっととあのデカブツもぶっ壊しちまおう!』

巴『落ち着けって…状況が見えないから…。』

巴は喜ぶ烈月を制止させると周りを見渡した撃墜したのは一機だけで他にいた複数の敵機を見失ったのだ…。

巴『居なくなった!?』

流奈『そんな馬鹿な!良く探せ…かなら−−っ。』

流奈が怒り混じりに言った声が途中で途切れると巴は、流奈のいた方向へ視線を送ると流奈は回転しながら明後日の方向へ離れて言った。

流奈『あ…がっ…左部ブースターに被弾…推力のバランスがっ…!』

通信は、必死にバランスを立て直そうとする流奈の声が響くと巴は、焦らずにすぐ対応策を考えて切り出す…。

巴『流奈姉!ブースターをパージして回収可能な距離で待機!出来ない様であれば烈月!!あんたが強制ターンをして流奈姉を回収!!急いで!!』

烈月『お…おぉ…スラスタ推力MAXで急旋回して流奈姉を助けろってか…了解…。』

流奈『くそが置いていけ!!作戦を重視しろッ04ッ!このダメ指揮官ッ!!うすらXXXッ!』

被弾して何十回転もロールをしたせいか…随分と機嫌が悪くなった流奈(戦闘モード)は罵声以上に汚い言葉を吐いて巴を罵倒するとカチンと来たのか巴は、『あぁそうかい!!』と一言言うと前進を続けた…。

烈月と流奈を置いてさらに前進してその要塞に近づくと全貌が見えユウキと巴は、ようやく理解した…。今まで要塞だと思って見ていた一部はとてつもなく巨大な宇宙戦艦の船体だったのだ。

ユウキ『戦艦…にしちゃあデカすぎる…何なんだよこいつは!!』

巴『最新鋭の航宙攻撃戦艦のクラスはゆうに超してる…烈月のオンボロ艦ガルバグラスでさえ300m級よ…。』

ユウキと巴は、あまりのでかさにボヤくと強制通信が入り無理やり通信回線をひられると、軍の制帽を深くかぶった偉そうな女が無表情のまま現れた…。

シェーン『接近中の日本軍に継ぐ、こちらは、アメリカ宇宙軍、第8艦隊である!速やかに武装解除し投降せよ…さもなくば撃墜もやむなし!繰り返す投降せよ、さもなくば撃墜もやむなし!』

巴『「投降せよ」って言ったって、こちらを警告射撃も糞もなく攻撃したり我が軍のパトロール艦隊を壊滅させといてね…言ってる筋が違うじゃ無い!っつうかあんた何様…名乗りなさいよ…。』

シェーン『貴様…ッ!!アメリカ第8艦隊と聞いて知らないのか…私は第8艦隊司令…シェーン・エライアス少将である…我が艦隊に舐めてかかると遺体じゃ済まないぞ…。』

巴のキレ気味に言った一言は、相手に圧力をかけるには十分だった…戦艦に近づくとマーメイドブースターを捨てて惰性で近づくと手近にあった艦砲にライフルの弾丸を浴びせるとその向こうから8本ばかりレーザーが飛んで来ると巴は、それを回避するために船体に体を近づけるとユウキが途中で巴の操縦桿を急に引いた。

ユウキ『巴ッ危ないッ!!』操縦桿を引いてペダルを踏み込んで急速後退とあわせて斜め上に急上昇をすると巴は、ハッとした…。
もう少し前に機体を近づけていたら防空機雷の餌食だった、巴は気づいたユウキに礼を言うと深くため息を吐いた。

巴『遺体じゃ済まない…奴らここに腰を据えてるって感じねぇ…。』

ユウキ『確かにだが…いくら機雷って言っても哨戒のための穴なんてあるんじゃないか…。』

ユウキが言った一言に巴は気づいたようで笑った…。
この巨大戦艦を叩く方法論の一つを思いついた訳だ。

方法はこうだ、機雷探知に神経を集中しながら敵艦をじわりじわりと攻撃しつつ移動し…機雷の穴を縫い敵艦を集中攻撃…する…だそうだ…。
普通の戦略上では機雷探知機をする前に機雷を爆破し細かく縫って攻撃するのだが…そんなに時間はないために急遽、ユウキ案を採用し攻撃を開始した…。

進めば防空機雷の探知音がキンキンと音を立てる度に巴が深呼吸をして必死に集中力と冷静さを取り戻そうとした。
ふとした時だった。

新手のAGが発進するカタパルトを偶然発見すると少し様子を見たAGが数機発進し機雷源を縫っていく…。

巴は笑みを浮かべるとそれを録画していたのだ…。
確かに巴の記憶力は、並みの人間より記憶する事ができるのは機械のなせる技とは言えなぜ録画をしたのかがいまだにユウキは疑問に思っていた…。

先ほど出撃した敵機が6機編隊で現れると攻撃を仕掛けにかかってくる、巴は、その攻撃を巧みかわしながら、機体全体を使い相手へ激しい牽制を掛けながらに手持ちのライフルで着実なダメージを与えようと、彼女の持てるだけの技術を駆使しては居るが決定的なダメージへはつながらなく膠着していった…。
弾薬を互いに消耗する事を恐れいつしか、接近戦オンリーの泥沼戦になった。

長い削り合いはついにその状況を打破する事になる。
巴は、この部隊に周囲を取られ背中には大きなデブリを背負ってしまい逃げる事もままならなくなったのだ…。

そこで巴は、一計を案じるとユウキを無理やりコクピットシートから放り出し掴むと敵機に突き出して言葉を発した。

巴『誇りある米軍兵士にお願いする…あたしはどうしても良いから…若い彼の命だけはどうか守って欲しい…!!』
巴がしたのは命乞いではなく自己犠牲のもとでのユウキの延命だった!もちろん巴は、それでどうにかなるとは思っていない、ある種の掛けのような物だとわかっていた…。

米軍機のライフルは、下がらずむしろ急所に向けられた瞬間だった。

『タァァァリホォォオッッッッ!!』

いきなり、叫び声と共に乗り込んで来て米軍のAGを場外にぶっ飛ばし現れたのは先ほど流奈の救助に向かった烈月だったそれに合わせてもう一機が突然…切断されるとその向こうに流奈の姿が現れると巴は慌ててユウキをコクピットに押し込んで背負ったデブリから離れるすると流奈が開口一番に怒鳴った。

流奈『大切なユウキをネタに命乞いかッ!貴様それでも隊長か!?』

怒鳴る流奈を後目に残りのAGは撤退しようとしたところ遠方からの狙撃によって貫かれて爆散する、弾が飛んで来た方向を確認するとそこには、アデリア級巡洋艦二番艦イーティルが到着しており甲板の上にレインが立っていたのを望遠で確認するとレインが無線をかけてきた。

レイン『援護射撃するから敵は任せて〜目標の破壊をよろしく〜。』

鋭い一撃に反してほんわかとした物言いは相変わらずのレインだ…射撃に迷いが無い。
これを機として見た、巴は攻撃に注力する、巡洋艦二隻での砲撃にレインの援護射撃で戦況は変わるかと思ったが強固な艦体に加えてアメリカ軍はお家芸の物量戦へシフトしたようで凄まじいほどの機数のAGが発進してきた…。

艦砲射撃で撃ち漏らした敵をレインが撃ち落としても間に合わない状態だ…その事で烈月はひどくぼやいた。

烈月『間に合わない…囲まれっちまう!』

言ったそばから烈月は、すぐに敵機に囲まれその流れに揉まれて姿が見えなくなり悲鳴が無線を通じて流れ巴は、たまらず烈月との相互通信を切った。
この撃ち漏らしたAG[M6:クルセイダー]の編隊はまるで一つの生き物のように空間を飛び回り…烈月の四肢を食いちぎり胴と左肩と頭4分の1を残して残骸と化した烈月を切り離すと、すぐ近くに居た流奈に襲いかかった…。
流奈は、身構えデスサイズの刃がキラリと光り、緊張感と今まで感じた事の無い恐怖感が高まると共に荒くなっていく呼吸を繰り返していると大きな声で巴が声をかける

巴『流奈姉!落ち着いて!たかだかAGなのよ!』

その後、巴が流奈の前へサッと踊り出るとすぐさま、背中で流奈を押して、一塊の怪物と化したAG部隊にひたすら後退しながらライフルの弾丸をありったけばらまいた…。

もちろん退く方向は、味方艦、イーティルのいる方向だ…。

巴は、必死に流奈を押しながらばらまく…自らの恐怖心を押し殺すように叫び声を揚げ、流奈はハッと反応して我に返ると巴の肩をつかんで身を乗り出し巴に合わせてライフルを撃ちだした。
流奈『えぇいッ埒が空かない…アデリアッ!データを送る!指定ポイントにアサルターバック88を5分以内にリリース急げ!』

流奈の怒号混じりに通信をすると奈都が至って冷静に返事をしたかと思うとデータを確認したようで…三分後にアサルターバックと呼ばれるコンテナが十数メートル後ろに届いた…。
流奈は、巴の肩を軽く叩き離れるとそのコンテナに手をかけたのだった…

あぁだるい

いやはや…

だるい…

だるい…

だるい…

風邪とかでは無いですだよ

ほんとにだるい
倦怠感が襲う〜!

とは言え腹が減ってはなんとやら…

どこかに食いに行きますかー!

別案の産物…

いやはや…

別案が一気に吹っ飛んだ…

なんだ…結局描いていた…

無駄に描いていたがなんとなく失敗こいてやめてある

なんとなく頭に浮かんだ別案は結局以前に描いていたネタと通ずる…
仕方ないですなぁ

廃案にしておこうか…
無駄にかっこいいと思ったが…結局…思わぬところに伏線があった
ツマラ・ナイモノだ
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