どんなに向き合って
手をつくしても

旅立つ時が、いつかはくる

この切ない現実。


突然の病魔から 
解き放たれることなく

愛する人と別れて
旅立った 
あなたを
哀しむ。


受け入れがたくて
涙は胸からあふれ

急流となって
奇跡の石を呑み込んだ。


しばらくは
無常の思いに
身を沈め

あなたを哀しむ日。
と名づけて

しばらく、空をながめていよう。



わたしにとっての その人は

時には母のようであり

時には姉のようであり

若き頃から 心許しあった人。


その人の名前を口にするだけで
涙がこぼれる。

彼女とは、もう会えない。


愛する息子 太一を一人残し
逝ってしまった。
 

彼女は、さっぱりとした気性で
女性特有の 
粘着のある付き合いではない…
とても男性的で
たじろぎがなく
辛いことがあっても
何も変わらなかった人。

かえって
わたしをいたわってくれた人。


その人に思いを馳せて
タイムスリップして
直ぐにでも逢いにいきたい。


今のわたしに
彼女は、如何 語りかけてくれるだろうか?






ありがとう。


そして、さようなら。