これから。ここから(Chapter�W)

このお話は、昨夜…
総合病院ではないけれど、そこそこの大きさの病院で日々働いている友だちの看護師から聞いたお話です。



彼女の病院でも、最近はコロナ感染疑惑患者が日増しにやってきているようです。

もちろん対応しているんですが。。。

同じ地にある別の病院の院内感染が連日新聞や報道でも取り上げられています。

それで、面会者が感染源になる可能性も高いということが判って…

それまでも面会制限はしていたようなのですが、
このニュース以来かなり面会制限が厳しくなったそうです。

これ、府内にある病院ならどこでも同じ状態。

他の病院に勤める知人も以前ぼやいてました。
毎日面会を希望する患者との戦いだと。


それで、医療従事者は色んなリスクを想定して、先回りして対策をとってきていると言う。

病院だけではなく、高齢者のいる施設なんかもそうですが。。。

これだけ毎日ニュースでも取沙汰されているので、
ほとんどの人は理解してくれてると…私ら素人も思ってました。

でも現実そうじゃないらしいんです。

緊急時で病院側が呼びだてしたわけでもないのに突然やってきて、大切な用があるから通してくれだの、うんぬんかんぬん。とか…

荷物の受け渡しでさえ外来受付においてもらって(病棟にはあがってきてもらわない)
看護師やそのほかのスタッフが取りに行くという…
本来の看護業務とは程遠いことも通常業務と並行して行っているそうです。

なのに個人的な内容を伝えると強引に上がってきた上、
面会はお断りしていると伝えにいくと逆ギレされ。。。

「認知症の患者に面会しても通じないから意味がないということなんですね。
家族として傷つきました！」
みたいなことを吐き捨てるように言って帰るご家族とか。。。。


本来なら…
認知症の患者さんに必要なのは、いつもの慣れた環境や家族が一番の薬であること。

それは、医療従事者が一番よく知っている！ということ。

毎日でも毎食時にでも来院して家族に関わってほしいと思うくらい。

でも今は、命の方が大切だから、入院患者を守るために苦渋の決断をして断っているわけです。

勝手に勘違いして勝手にきれて帰られるご家族。。。

白衣を着ている以上、彼女たちは、その場では「仕事」だからそんなこと言えないし…
「スゴく辛い！」
と言っていました。

全員がこの状況を理解してくれというのは難しいとは思います。

十人いれば十人それぞれの考えがありますからねぇ。

自分の常識は他の１０人の常識と同じと思うといさかいが起こる。
実際そうではないから…。

でも、なぜそうなのか？
何が優先なのかちょっと考えてみると。。。

被害者として考えるのではなく、あなたと同じくあなたの大切な人を守るために看護師さんたちが思い行っているということを。

面会できる一瞬は互いに幸せかもしれないし、安心につながるかもしれない。

でもその先のリスクも考えて欲しいものですねぇ。
(´・ω・`)

彼女の所のような小規模な病院でさえ、２月からは一週間に一枚しかマスクは配給されていないと言ってました。

手指消毒薬も在庫がどんどん消えていくし…。

病院では戦う相手はコロナウイルスだけではない。
色んな病原菌もいれば免疫の弱っている患者さんも大勢いる訳で。。。

手術で使用するガウンも残り今は少なくなり、とうとう手術するかどうかもＧＷ明けから疾患によって選択されるようになるらしいです。

そうなると、腰や関節に痛みを感じている患者さんも、すぐに手術はできなくなります。

緊急性の低い手術は延期、あとまわしです。

こういうことは、大学病院ではとっくに選別がはじまっているんですってね？

ガウンの在庫が０になった時、救急車で搬送されたらどうなるの？
(´・c_・`)
例えば盲腸でめっちゃお腹が痛いのにですよ？
盲腸の炎症がどんどんすすんで腸を破って腹膜炎になっても手術できなかったら。。。

そんな状況がもしかしたら今後近い未来におこるかもしれません。


「毎日そんなことを考えるだけで恐ろしい」と…
「あ！まだ今日は在庫があって良かった！」
と彼女は、一日神経をすり減らしながらも今日も闘っています。

それくらい医療現場は逼迫してきているということです。

なので、少しでも知ってほしい！
と…私に電話してきてくれました。


これを受けて改めて私たちにできること。

クラウドファンディングのような直接的な支援もありますが…

今私たちにできる最大の貢献は「病院の負担を増やさないこと」です。
(´・ω・`)/

それにはもちろんコロナウイルスに罹らないことも含まれますし…
その他インフルエンザ等を含む多くの疾患・怪我等を予防することも入ります。

手洗い・うがいはもちろん！
とにかく不要不急の外出はしないこと！

また「医療物資を消費しないこと」も含まれると思います。

マスクの生産施設には限りがあります。

市民が買い占めたマスクのせいで、医療従事者がマスクを手にできないとするならば、誰も得をしません。

政府からのマスクももうすぐ届きますが。。。
あなたよりマスクを必要としている人がいます。
買い占める必要はありません。


そして「経済を回すこと」です。

医療従事者のみなさんが酷使した体で過ごす休日を有意義なものにするために、
食事や娯楽、物品等あらゆる物が必要です。

そして経済はすべて循環しています。

あなたの経済活動が回り回って、医療に従事する人の生活を支えている部分もあると思います。

今現在あらゆる経済活動が停滞しています。

お金を使う選択肢が少ないこともわかりますし…
この不安な中、貯金をしたい気持ちも理解できます。

けれども、今の社会を回すことは、ひとりひとりの活動が大切です。

「手を洗うこと」
「買い占めないこと」
「少しずつお金を使うこと」
これらは、医療従事者の方々の戦いに比べれば、決して難しいことではないはずです。

新型コロナウイルスとの戦いは、大きな大きな問題です。

医療従事者だけでなく、私たち一人ひとりの取り組みでこの戦いに勝てるよう頑張りましょう！
o(・ω・´o)(o｀・ω・)o