仕事を終えて帰宅し、疲れた身体を癒そうと浴槽に水を張り火を入れて沸かず。




沸いたところで湯船に左足から入って浴槽の底に体重が載ったその瞬間────











『バキッ!!』


『ガボゴボガボ・・・・・』












さて。






このような悲劇が起きたのは6月末のこと。


浴槽に足を載せた瞬間に底部が割れ、その割れ目から湧かした湯が一気に呑み込まれていったのだ。








想定外の出来事にマッパフルチンで固まったオレはその様子をただたた見ているだけだった。







呆然と、静かに。













その後、アパートの管理会社に連絡をして対応を乞うたのだが、工事業者が来たのはそれから3日後。

浴槽の状態を撮影しアチコチ測って、工事費用の見積もりを管理会社に出しますと言い残して去っていった。









それからどんな事情があったなんて知る由もない。


見積もりを出すのに手間取ったのか、

見積もりを受け取った管理会社が手間取ったのか、

見積もりを受け取った大家さんが手間取ったのか。









一昨日、昨日、今日の三日間を要してようやく風呂工事が完了したのだ。









浴槽が破損してからまるっと2ヶ月ちょっと。

季節的に暑くなる時期だったから風呂は使えなくとも水浴びで汗を流すことは出来たから不幸中の幸いと考えても良い、が。








やはりゆっくり湯船に身体を浸からせないと取れない疲れもあるにはある。





そんな生活がやっと戻ってくる。







もうぼちぼち水道の水も冷たく感じ始めてきた頃合いだこれで一先ず安心だ。