2018.11.2 20:24 Fri
[■参加中企画!「まにまに!」さん/交流用■]

■件名:「や、リテナちゃん!ましろだよ!」■
話題:突発的文章・物語・詩
■リテナジャック・・・見たよ。何故か動画付きで掲載されていたけれども・・・・・・
「あんまり僕自身の事書いてないよね」って思ったのが本音かな。
でもそういった場所だからまぁあの程度の個人情報のほうがいいんだけどさ。
リテナちゃんさ。今度猫忍さんも連れて名所めぐりをしないかい?
こっちにきてまだ少ししか経ってないでしょ。猫忍さんは結構メイド喫茶とか行ってるみたいだけどさ。
別に変な意味じゃないよ。コッチもたっちゃん・・・雉鷹もつれて2人ずつでさ。
あ。君には鳳太くんがいたか。
まぁ彼もつれてきてくれても構わないけどね。そのほうが楽しいかも知れなし。
そうなると笹目ちゃんも誘った方がいいのかな。
じゃ。そういうことで俺はこの辺で失礼するよ。
別に俺のほうから話しかけなかったのはリテナちゃんが俺の守備範囲外とかそういうわけじゃないから。
ただ妹みたいでさ。可愛いからさ。少しはそういう部分も尊重しながらやっぱりまだまだ幼いわけだし少しは自重しなきゃなって思っただけなんだけどさ。
それじゃぁこの辺で失礼するよ。鳳太くんにも猫忍さんにもよろしくね。
おやすみ。
八代真司郎。
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リテナはましろからのミニメを見ながらぼー・・・っとしていた。
「笹目さま・・・・か・・・」
みんながみんな何かに付けて笹目様という。
メイ姉さまも鳳太様も。ましろ様も・・・か。
「なんだか変な感じがします・・・・・」
やきもちとかそういうわけじゃないですけれども・・・・・”皆さんにとって“笹目様”はどういう存在なのでしょう。”
そう書き込もうとしたらメイにスマホを奪われた。
「リテナ・・・・・・・・・何かあったの・・・・?アラ?」
ましろ様からじゃない・・・・・・・・・。
メイはなんとなくふーんといった感じでその既読メールを読みながら「観光したいの?リテナ?」
と聞いてきた。
「へっ・・・!?えっ・・・・!??」
またぼんやりとしていたところで急に言われてリテナはびっくりしてしまったのだ。
しかし。
「メイ姉さまにとって”笹目様”とはどんな存在ですか?」
鳳太様に言ったらきっと”天使のような存在だ”というに違いない。実際日本に来る前も言っていた。
「そうね・・・笹目様は・・・・・」
なんだか艶っぽい顔をするメイ。
「私の憧れ・・・・・・・・”等身大”の“聖女”って言う感じですかね・・・・」
頬を赤らめつつもぽぽぽと語るメイ。
「只の犬臭い女ですよ。」
リテナがそういうと「リテナー・・・・!!!!」とメイに頬をつねられた。
それでもあまり痛くない。可愛がられている証拠である。
「メイ姉さまは・・・・・・・・・・・”鳳太様”と”佐伯様””ましろ様””笹目様”だったらやっぱり”笹目様”を選ぶのですか?」
不意にそんな事が聞きたくなった。
「えぇ・・・”笹目様”は本当に私にとって大事なご学友ですから・・・・」
瞳を閉じてそう語るメイ。
「じゃぁもし”笹目様”が男性だったら・・・・・」
ふーんと思いながらそう聞くとメイは「絶対に嫌です」とそう言った。
「笹目様が男性だったら雪鷹様と付き合えな・・・はっ・・・!???」
メイは何かに気づいたようだ・・・・それはそれで自分の趣味に合いそうな気がしたのだ。
「でも・・・笹目様が男性だったらやはり女性の笹目様を護ってくださる方であって欲しいですね。」
何の境遇か笹目はやたらと狙われ易い・・と言っていいのかは分からないが目立つからかそうなりやすい。
「そうですか・・・・じゃぁ鳳太様が女性だったら鳳太様と付き合ったほうがいいと思いますか?」
「そうね・・・・」
そうねと言ったところで「そうねじゃない・・・!!!!!」という鳳太の声が聞こえてきた。
「全く・・・・人が風呂に入ってる間に何を変な話をしてたんだ・・・・・」
主の登場に従者二人は知らん顔で互いに目を背ける。
「リテナ。メイ・・・・寒いから。早く風呂入って寝ろよ。わざわざ銭湯とか気を遣わなくていいから・・・・・・・・・温まって寝るんだぞ?」
くしゃくしゃと鳳太に頭をなでられ嬉しそうにするリテナ。
と。メイがなぜかこちらをじっと見つめてきた。
「ん?どうした・・・メイ・・・・・?」
「・・・・私には。”褒美”は無いのでしょうか・・・・?」
なんだかリテナが羨ましく感じてそう言ってしまうメイ。
「メイも・・・・こんな風に犬みたいに撫でられたいのか?」
そう聞く鳳太に
「リテナは犬ですかー・・・・!??????」
と言う犬嫌いの大声が木霊した。
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「観光名所めぐりか・・・・・・」
雉鷹は家にやってきたましろが置いていったパンフレットと見ながらぼーっとしていた。
雪鷹は謹慎が開けて華桜邸に行っている。しかしまだ笹目のところには戻っては居ない。
「兄さんは・・・・・笹目と旅行とかしたいとか思わないのだろうか・・・・」
なんとなくそんな事を思った。
だが旅行となれば年老いた祖母を犬と二人で家に置くことになるであろう。なんとなくソレは気がかりだ・・・・・・
しかし一緒に連れて行っても色々若い二人には楽しめない事情が・・・・・・
「・・・・・・・・」って俺は何を考えているんだ・・・・・・・・・・・。
一瞬何かを考えた自分に幻滅した。
「リテナと言うのは先日礼拝堂で見たあの少女のことだったのか・・・・」
ぼんやりと思い出す不思議な雰囲気の少女。小悪魔なのか天使なのか。分からないが何だかあの空間が少しだけ似合っていたような気がした。
と。そこに。
「ただいま・・・・」
と途中仕事帰りの父親を乗せて雪鷹が父と一緒に帰ってきた。
「あ・・・兄さん・・・・!」
一瞬何かを考えたが言うのはやめることにした。
雪鷹が笹目に家に戻るまで。あと少し・・・・・。
■END■
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そんな事を思いながら書いてました。有難うございます^^;