……………………………………………差し出されたその手の向こうに居たのは 君なんだ
今日、誕生日でした
あやちゃんが電話で
おめでとう言ってくれて
電話切ったら
酒井から、おめでとうメールがきてた
伊智くんや麻美ちゃんたちからも
メールきてた*
ありがとう、みんな
で、仕事
朝の掃除
長門くんに
おはようございます、言って
雑巾を濡らしてたん
したら
隣でコンテナ拭いてた長門くんの足が
こっち向いたんだ
だから
しゃがんでる私は長門くん見上げて
長門くんは
じーっ、と私のこと見てて
「……？」
『………おめでとう、ございます』
ちゃんと、覚えててくれたんだ
その時の私、
めちゃくちゃ笑顔だったと思う笑
「ありがとうございます！
ちゃんと覚えててくれたんですね笑
絶対忘れてると思ってました」
『ふふ笑
なんとか覚えてました笑』
「じゃあ毎年お祝いしてくださいね笑」
『毎年…笑』
「私は長門さんの誕生日、
ちゃんと覚えてますからね*」
記憶にある誕生日の中で
いちばん嬉しかった、
長門くんからの、おめでとう、の言葉
ぜーったい忘れてると思ってたんだよ
けど、ちゃんと覚えててくれて
まじで、うれしかった
『XX歳でしたよね』
「や、言わなくていいです笑」
『XX歳、ですか笑』
「もー、うるさいよ！
やな感じ！！笑」
『ぅはは笑』
XX歳を
長門くんでいっぱいに過ごせますように！
今日誕生日のひと、
おめでと！！
誕生日
迷子の僕に / GUMI
15/01/23 19:14
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