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溜まりに溜まったネタを投稿しまくるぜっ!


このお話はフィクションです、実際にはあり得ないので、うわ、こいつの頭ほんとやべぇな。という気持ちで読んで下さい。私の小説は。そしてここ最近。いや、ずっと前からか、桐谷率高すぎて自分でも驚いております。そろそろ変態主将の話とかも書きたいなぁと思ったここ最近。はい、ネタいきまーーーす!!




医者の父さんが深刻な顔をして言う。躊躇い、重い口を開く。お前は記憶をなくす病気だと。ここ最近頭痛が酷く、物忘れが酷かった。物忘れと言っても勉強内容とかは覚えている、人をよく忘れていた、担任を呼びに行く途中担任の顔と名前が分からなく職員室の前で立っていた事。顔と名前が一致しない、女だっけ?いや、男だったような気がする。毎日会っているのに忘れてしまうことに違和感を感じて父さんのところに行けば、俺は病気らしい。治す方法は見つかってて、でもそれは日本じゃ治せないから海外に行かなくてはならない。父さんじゃ治せないの?と聞いたら、静かに首を横に振っただけ。
でも今海外に行ったら春高に行けない。春高連覇がかかっている今、セッターの俺がチームから退けるのは痛い。だったら病気を治すよりバレーがしたい。記憶が無くなってもいい、バレーさえ覚えてればそれだけでいい。

父さんと約束をした。
春高が終わったらすぐに海外に行くことを。
一度失った記憶は戻らない可能性がある。戻る事例案もあるが、絶対に戻る確証はない。
その日から日記を書くようにした、日記なんて小学校の夏休み以来だ。とりあえず自分の事も忘れてしまうらしいから自分のことから書く。
俺の名前は桐谷彰弥、今は17歳。鴉原高校2年、部活はバレー、ポジションセッター。左利き。好きな食べ物は唐揚げ、あとコーヒーも好き。ユニホームの背番号は5。あと、バレー部の事も書いた。
主将は3番大久保叔、ボジションミドルブロッカー。性格は性悪。同じ歳。エース、1番篠久保瑛太。ボジション、ウィングスパイカー、性格はうざい。2番リベロ、すげぇリベロ、俺は蒼崎梓を超えるリベロを知らない。4番、七瀬蒼空、俺の幼馴染。いつも世話になっている人。6番茶葉靖昭、1年エース、とりあえずすげぇ。7番大倉京治、同じく1年、こいつもすげぇ。でも2人してうるさい。

家族は4人。
医者の父さん、デザイナーの母さん、双子の妹

本当に忘れちゃうのかな?
バレーしてる自分も。


今日も朝から頭痛が酷い。
日記帳を鞄に入れ、学校に行く。すれ違う人がおはようと挨拶をするが、思い出せない。誰だっけ?クラスメイト?同じ教室に入ったからクラスメイトか。俺は自分でも人とあまり関わらないタイプだから、あと顔に出さないから思い出せなくてもクラスメイトは気付かないだろう。でも違和感はある。昨日まで覚えていただろう人間の顔が今日になって忘れている。普段気にも留めなかったのにどうして俺はこうにも必死にクラスメイトを思い出そうとしているのか?

失うのが怖い、恐怖感。
あっちは覚えているのに俺は知らない。一方通行。分からない、勉強は分かるのに人の事は分からない。分からない事がこんなにも怖いのか。
全部忘れてしまったら俺はこの世界で独りぼっちだと思ってしまうのか?

-----忘れてしまったらしい。クラスメイトを。
-----今日のお弁当は大好きな唐揚げ
-----今日も晴れている、バレーがしたい。

たまたまバレー雑誌を見た。
鴉原特集、そこに書かれていたのは、天才セッター桐谷彰弥。俺は天才なのか?でもここに書かれているということは天才だったのだろう。
どこか天才なのか?
でも俺って天才なの?って聞いたら。お前何言ってんの?って言われそうだから聞かない。天才セッター。何だろう、このフレーズ、とても嫌だ。

俺を天才と呼んだのは誰だっけ?
思い出せない。あぁ、今日も頭が痛い。




-----桐谷彰弥は天才セッター
-----でも俺は天才が嫌いだったような気がする
-----覚えてないけど。

雨が降っている、帰り道、傘を持ってないから雨宿りしていた。多分通り雨だからやむだろう、それまで待っていよう。気圧の変化があるといつも以上に頭が痛くなる、今日は先生を忘れてしまったらしい。
でもそこまで先生とは関わらないから大丈夫だろう。早く雨やまないかな。

「桐谷さんっすか?」

傘をさして、黒いジャージ姿の4人。
鳥野か、影山が声をかける。あれ?影山ってバレー部だよね?ポジションどこだっけ?
隣にいるのは誰?でも試合した時結構印象残っている、背番号何番だっけ?ポジションは?嘘?忘れちゃった?顔には出さないけど、正直驚いている。俺は影山と仲が良かったのか?それともライバルとかだったのか?分からない、何も分からない。メガネの男はなに?そばかすの男は誰?

「うおおお、桐谷さん今日部活休みっすか?」

「うるせぇぞ、日向」

小さいのが日向。
日向日向と頭の中で何回もリピートする、早く日記帳に書きたいけど今は書けない。日向、忘れないように。鳥野の日向。

「休みだよ、鳥野も?」

「うっす。今から月島の家で勉強会っす」

「頭の悪い王様とチビのために時間を使うなんて本当に勿体無い」

なんだと。と言い争っている。
メガネの長身が月島。チビは日向。

「まぁ、いい勉強になるって、ツッキー」

「山口、2人を甘えさせないで」

そばかすが山口。
影山と日向と月島山口。
忘れるな、覚えろ。日記帳に書くまで忘れるな。

「そう、頑張ってね」

「傘貸しますか?俺、日向の傘に入れてもらうんで」

「大丈夫、もうすぐ止むと思うから、それまで待ってる」

多分借りても忘れちゃうから返せない。
4人は一礼して帰る。すぐに鞄から日記帳を出して書く。

------鳥野のバレー部に会った。
------黒髪が影山、小さいのが日向、長身のメガネは、月島、そばかすは山口。
------次会っても大丈夫なように書いとく。


「お前最近人の顔を見て考える事多くね?」

部活中に篠久保に言われた。
最近顔と名前が一致しない。誰が誰だか不安な時がある。でもまだ少し考えた、思い出せる時があるから考える。その場面が多くなったから問いかけたんだろう。バレーだけは忘れたくないとか言ってたけど、バレー以外にも鴉原の人間は忘れたくない。勿論家族も。失うには大きすぎる。忘れないように毎日喋って毎日顔を見て、頭の中で名前を繰り返す。まだ奪わないで欲しいから、俺はこのメンバーとバレーをしたい。春高に行きたい。

「気のせいだよ」

気のせいじゃない。
気付かないでよ、バカ。お前は変なところで勘が鋭いから嫌いだよ、昔から。いつお前と会ったかも忘れちゃったのに、昔からとか言っちゃう俺本当に嫌だ。

-------鴉原のエースは篠久保
-------エースに最高のトスを上げるのが俺の役目。早く春高に行きたい。忘れないうちにオレンジのセンターコートに立ちたい。まだ忘れたく無いから。


朝起きたら忘れていた、茄智を。部屋に入って来た女が誰だか分からなかった、一瞬驚いて何も言えなかったけど、同じ家にいるという事は家族だ。間が空いてしまったけどおはようって言ったら、泣いてしまった。忘れちゃったんだねって何回も繰り返してた。日記帳を見て、彼女の名前は茄智、俺の双子の妹。
傷付けてしまった。
妹を。どうして俺は記憶を取り戻すよりもバレーを選んでしまったんだろうか?今になって後悔した。俺が忘れた事で人は傷付いている。ごめんって言っても許されない事。俺はバカだ。バレーを選んでしまった。強がっていた、記憶を失っても大丈夫だと。でも全然大丈夫じゃない、むしろ精神的にきつい。あの人は俺の何だった?分からない、不安。

何回も謝った。ごめんって。
思い出すから、絶対に思い出すから。だから今はごめんなさい。

今は俺のわがままを聞いて下さい。

ーーー妹を忘れてしまった。兄失格だ。

あぁ、今日も頭が痛い。

目の前にいる人たちは誰だ?
青葉城西と書かれているジャージ。どこだっけ?どうして俺に話かける?知り合い?俺を知っているって事はバレー関係者かもしれない。隣にいる蒼空と喋っているって事はそうだ、確信は出来ないけど。
今までは顔を見て暫く考えたら名前が出てきたけど、今は違う、名前が出てこない。あなたは誰ですか?先輩?後輩?それとも同級生?本当に分からない。

思い出せ。頑張れよ、俺の記憶力。

「おーい、彰弥。ぼーっとしてどうした?」

「え?あ、ごめん。何か言った?」

「言ってねぇけど、顔色悪いよ、帰る?」

「大丈夫」
目の前の人がこちらに向かって歩く。ココア色の瞳、世の中の女性が騒ぐイケメン。甘い瞳でこちらを見ても俺には分からない。誰だ?誰、思い出せ、目の前の人は俺とどういう関係だったのか?
頬に触れた手が暖かいのに、涙が出そうなるのを必死
堪える。この大きな手を知っているのにどうして名前が思い出せないんだ。

「俺に電話してみて下さい」

「どうして?」

「電話帳全部消しちゃったんですよ、間違って」

彼はいいよ。と笑い、電話を鳴らす。聞き覚えのあるロック調の曲、ディスプレイにある名前は「及川徹」及川さん、忘れるな、目の前の人は及川さんだ。
後ろにいた蒼空は驚いていた、そうだろう、だって電話帳消したのにディスプレイに名前が表示されたから。消していない。
蒼空に腕を引かれる、ちょっとお前と話したいって。そうだよ、蒼空には言わなきゃ、どうして独りで抱え込んでしまおうとしてしまったのか。蒼空はずっと俺の味方だったじゃん。

「すみません、及川さん。ちっと野暮用思い出したんでここで失礼します」

「わかった、じゃあね」

「岩泉さんも、松川さんも花巻さんもお先失礼します」

左から松川さん、花巻さん、岩泉さん。
頭の中で繰り返す、呪文のように。

「ねぇ、お前どうしたの?さっきのなに?」

「ごめん」

「ごめんじゃ分からねぇから」

「俺さ、病気なんだって。記憶がなくなっちゃう」

「え?」

記憶がなくなっちゃう病気。
蒼空の顔を見ずに言う。多分蒼空は怒っている。どうしてもっと早く言わない?もし、蒼空が同じ病気で俺が同じ立場だったら殴ってた。何年一緒にいると思っている?どうして言わない?俺じゃ頼りにならないのか?と。同じ気持ちなんだろう、殴らないのは蒼空の優しさ。

「治るの?」

今まで聞いたこと無い声のトーン。
震えそうな声を抑える。
治るの方法はあると。

「じゃあ治せよ」

「でも海外なんだよ、バレーから離れなくちゃいけないんだ、春高だって近いのに。やだよ、まだバレーをしたい」

「はぁ?」

蒼空は胸倉を掴んで言う。

「お前は記憶を無くしてまでもバレーやりてぇのかよ?バカじゃねぇの?記憶なくしたら戻ってこねぇかもしれない、バレーは出来ても俺らの事は覚えていない。それでお前は満足か?」

「嫌だ、忘れたくない。本当は何も忘れたくない。でも起きたら妹の顔忘れちゃうし、さっきの人達も忘れた。あの人達は誰なのか、分からない。バカだ、もっと早く治してたら妹が傷つかなくてすんだ。でもお前等とバレーがしたい気持ちの方が強かった」

「バレーはいつでもできるだろ。どうして今にこだわる?」

そこで気付いた。
蒼空はその先の言葉を言えなかった。どうして今に拘るのか?答えはひとつ、天才が作り上げた最高のチームが春高2連勝を目指している。という見出しの雑誌を頭の中で浮かべた。いつもそうだ、自分は天才では無い、でも周囲は天才と呼ぶから天才を演じなければならない。昨年の春高も優勝した、プレッシャーが大きい。ここで予選敗退でもしたらマスコミは、桐谷彰弥は天才では無かった。と勝手に言うだろう。それが嫌だった。だったら記憶を無くしてまでもバレーをして、頂点に輝いて、天才のまま姿を消したい。
バカだな、本当バカだよ、お前は。と蒼空は泣きそうになる。お前は天才じゃ無いんだからもう天才というレッテルを剥がしてもいいんだ、なのにお前は。

胸倉を掴む手が彰弥を抱きしめる。

「俺はお前に忘れて欲しくない。記憶があるうちに海外に行って欲しい、もし記憶を無くしたら俺の事忘れちゃうんだろう。そんなの嫌だ」

何年の付き合いだと思っているんだ。
もし春高を連覇しても、次の日には初めまして。だったら洒落にならない。

「なぁ、たまには俺の我儘聞いてくれよ」

「うん」

「鴉原の事は俺たちに任せてよ、お前を天才と呼んだ人間達にギャフンって言わせるからさ、お前が安心して海外で過ごせるようにするから」

「もしさ、もしだよ、俺がお前を忘れちゃったら全力で殴って。でもお前は俺を忘れないで、またバカみたいに一緒に居て欲しい。人見知りの俺の隣にいて」

「バーカ。お前の面倒見るのは慣れてるから記憶無くしても全力で思い出させてやるよ。だから、な?行って来い、待ってるから。お前の帰りを。俺も、鴉原のメンバーも」

「うん、ありがとう」

「おー、泣け泣け。目が腫れるぐらいに泣いてスッキリしろや」

マンションに着くまでずっと泣いていた。
歩きながら、蒼空の後ろに隠れて、周囲はどうしたのだろうか?と興味本位に2人を見るが、気にしない。蒼空は呑気に歌を歌い、オートロックの自動ドアの前には妹の茄智と茄智の恋人の篠久保が2人の帰りを待っていた。多分茄智から話を聞いたのだろう、瑛太は彰弥の頭を叩き、蒼空同様どうして言わなかった?と自動ドアの前で説教をしていた。
いつもなら言い返す彰弥だったが、言われるまま、また泣く。うるせぇ、アホ。と小さく言うだけ。
家には父親がいて、蒼空がニカっと笑い、こいつ覚悟決めましたよ。と言う。

そうか。と言い携帯を取り出し、どこの言葉か分からないが誰かと電話をしている。

「明日の午後の便でドイツに行くぞ」

「分かった」

「春高連覇してやっから任せろや。ちゃんと治してから日本に戻って来いよ、分かったか?あとあっちでもバレーしてろよ、いつ戻ってくるか分からねぇけど、高校 は無理でも大学がある。今度は敵として戦うかもしれねぇし、だったらお前をけちょんけちょんに潰してやっからな」

「うるせぇ。お前が唖然とするすげぇセッターになって帰って来てやる」

「日本戻って来たら一番最初に俺にトスちょうだいね」

ーーーー治す、治す、治して日本に戻る
ーーーーそれまで我慢
ーーーーありがとう

朝になって、誰かの記憶を失ったような気がする、でもバレー部は覚えていた、父さんも。昨日のうちに必要な物をバックに入れて家を出る。玄関には茄智と篠久保、そして、玄関を出たら蒼空がいた。2年間は最低でもドイツで暮らす事になると言っていたから一応退学届けを出して、他の事は母さんに任せた。
朝部活に顔を出してそのままドイツに行く。

鴉原でバレーをするのはこれが最後になる。
朝のミーティングでまずは言う、病気の事を。そしてドイツに行く事。

沈黙の中口を開いたのは大久保。

「大学は絶対こっち来いよ、絶対だからな」

「桐谷さん、ドイツ語喋れるんっすか?英語でも危ないって聞いたのに。俺そこが不安っすよ、そこらのチンピラに絡まれないか、いや、その前に身長が小さすぎてあっちでは逆に目立っちゃいます、日本に、戻ってくる時はあと10センチ伸ばしてきてくださいね」

「10センチとか難易度高くない?だって彰弥くん今170無いのに。第三成長期ぐらいこないと無理だよ、そんな、野望。あ、お土産はドイツの美味しいお菓子でいいよ?あと一年に一回は帰って来てよね?」

「あれっすか?もし20歳以上までドイツにいたら俺にビール買って来てくださいよ。ドイツの本場のビールちょー飲みたかったんですよね」

「あれか、飲み会しようぜ、帰ったら」

こいつら本当バカだな。
なんでお土産買わなきゃいけねぇんだよ、アホ。

「まずは俺にお土産でしょう。春高連覇」

「ひゅー。言うねぇ。まぁ、最高の土産をドイツに持ってってやるよ」

授業が始まるまでバカやって、父さんと蒼空と茄智と空港に行く。空港に行く途中蒼空に問いかけた。あの及川さんと俺はどういう関係だったのか。普通じゃない事もわかってる。だって好きな人を見る瞳だったから。もし、恋人だったら俺はどうしたらいいか分からない。勝手にドイツに行くし、記憶も無くしてしまった。このまま及川さんを思い出せなかったら俺は最低な人間だ。

「彰弥にぞっこん、おまけに束縛激しい、嫉妬深い、でもそんな及川さんをお前は大好きだよ」

「そうなんだ、想像つかない」

「そりゃそうだわな、茄智には猛反対されおまけに泣かれ、彰弥傷付けたら殺す。って脅してたぐらい。」

「さすが俺の妹」

空港につき、父さんが手続きをしている。
これから2年間以上は日本を離れる。バレー部と約束した、バレーを続けると。そしてバレー部も約束してくれた、春高連覇する。

行くぞと言われ

「彰弥、絶対治してね。わたしの事ちゃんと思い出すんだよ」

「うん、ありがとう。絶対思い出すね」

「定期的に連絡しろよー。あとあっちで人見知り発揮すんなよ、ぼっちになるからな」

「うるせぇよ」

「 ドイツ着いたら連絡してね、絶対だよ、夜中だろうが朝だろうが電話出るから」

「分かった、じゃあ行ってくるね」

俺はドイツへ行く。
記憶を取り戻しに。

ねたです


ネタねたねた

ねぇ!聞いて岩ちゃん!!最近彰弥が構ってくれないのーーー!!!!

「知らねえよ」

俺の可愛い可愛い、もう女にも負けないぐらい可愛い俺の恋人がね、最近構ってくれないの。電話してもすぐ寝落ちしちゃうし。そんなに部活忙しいのかな?だって前までは忙しくても寝るの我慢して俺と喋ってくれたのに!!!それが今はないの!!
偵察気分で鴉原に行っても構ってくれないし!及川さん辛い、泣きたい。

「嫌われたんじゃねぇの?」

「嘘でもそれを言わないで!!悲しくなってくるから!!!!!」

「だって電話もしねぇ、ラインもしねぇ、会おうともしねぇって事は完璧避けられてるつう事じゃね?」

「 どうしよう!俺、立ち直れない」

悲しくて涙出そうだよ、及川さん。
確かにツンツンしてて素直になれないところはあるけど、まぁ、それが可愛いんだけどさ。今回はあまりにもツンツンし過ぎてるよ。及川さん死んじゃう。

「ちゃんと理由聞いたー?」

「おおお!!あずにゃん!!」

「まぁ、これはまだ他校公開禁止と言われてるが、あまりにも及川さんが病んでるからちょっとヒントを与えに来ましたよ。うちの文化祭って夏にやるんですよ、それの準備で忙しいから及川さんに対する扱いが酷いんじゃないですかー?」

「なるほど」

「それで今年はバレー部も出し物をするんですね、その名もバレロック。バンドを組むんです、イメージは不思議の国のアリス」

「ちょ!!それ詳しく!!!」

「アリスがボーカル、チシャがドラム、クイーンがベース、白ウサギ、帽子屋がギター」

「彰弥の役職は???アリス?女装でもするの?あ、でも彰弥が人前で歌うなんてイメージつかない!!!」

「勿論アリスは僕だよ。チシャが彰弥、クイーンが瑛太、白ウサギが蒼空、帽子屋が叔。今ね、瑛太と叔が必死こいて楽器を覚えてるの。彰弥と蒼空は経験者だから二人に教えてるんだよねぇ。」

「まじ?ほんと?ちなみにチシャの衣装って露出高い?」

「生足出しますよ、彼は。もー他の男子から狙われまくりますねぇ。しかも猫耳。あの白い肌から尻尾が生えてるんですよ?たまりませんねぇー」

ちょっと待った。
なにそれ?聞いてない。あ、聞いてないのは当たり前か。そんな姿をどこぞの野郎に見られなきゃいけないの?うわ、まじで嫌なんですけど。てかそんな姿見たら襲いたくなっちゃうじゃん、俺だったら襲うよ。だって彰弥の足って本当に綺麗なの。
俺だって彰弥の素足なんて試合の時しか、いや、待って。あの子試合中ロングサポーターだから素足なんてほんの数センチしか見れない。生足なんて希少価値思っているのに。文化祭ではそう簡単に抜いじゃうんだね。あとで足腰立たないぐらいに襲ってやる。
まだ2回しか彰弥を抱いた事無いけど、あのしまった身体が俺は好きだよ。本当しまる所はしまってて、腰が弱い彰弥が嫌がる姿が本当に好き。

想像しただけで勃ちそうだ。



「その衣装を着てめちゃくちゃに犯したいです」

「そのめちゃくちゃに犯してもいいですが、暫くお触り禁止になる覚悟があるならどうぞ。」

「いや、だって!チシャの衣装なんてレアでしょう、そこで犯さないでいつ犯すの?可愛い尻尾をブンブン振って俺の手でアンアン言ってる彰弥が見たい!!」

「変態だ」

岩ちゃんに変態って言われようとも関係ないね。後輩の目線が痛いのも知らないね。しゃーないね。でも認める。俺は彰弥が好きだから、彰弥がどんな姿をしててもそりゃ勃つさ。興奮するさ。なのに我慢しろは嫌でしょう??俺は嫌だよ!!!
我慢したら男として失格だと思う。

まぁまぁ、落ち着いて、及川徹。
とりあえず文化祭終わったら彰弥をめちゃくちゃに犯すの事は決定事項で、でもどうやってするかなんだよなぁ。絶対警戒心全開で俺に近寄ってくると思うんだよね、だってあの子猫だから。懐いた飼い主にしか近寄らないんだ、俺もね、結構苦労したよ、彰弥を飼い慣らすまでは。なっかなか心開いてくれない。そんな苦労している俺を見てななやんはドヤ顔で俺を見るの。見ろ!これが俺と彰弥の仲だ。誰にも邪魔できねぇよ。と言ってるような感じ。

あの時はムカついたなぁ。
高校に入ってすぐ、一目惚れつーものをして、でもななやんにあんな態度を取られてからは、暫く七ななやんに集中攻撃した記憶があるもん。

「ちなみに彰弥のチシャ姿ちゃーんと写メ撮りましたよー??ほんと可愛いでしょう?」

「それいくらで売ってくれる?」

「岩ちゃん先輩のヌードで手を打ちましょう」

「なんで俺が出てくんだよ!!」

「全国の岩及ファン又は及岩ファンが泣いて喜ぶからです」

え?なに、意味分からない単語が出て来たんですけど。岩及?及岩?

「まぁ、しゃーないから、本人連れて来ました」

「まじ神様、ほんと神様」

玄関には生足で、ほどよい筋肉、つきすぎず、細すぎず、黒いスーツみたいな感じ、上は。ロングブーツ、おまけに耳と尻尾。
俺たちの視線に気付いた彰弥は「にゃー」とやる気無さそうな声で言う。もう一度言うね、「にゃー」って言った、理性崩壊への一歩。
マッキーはパシャパシャ写真撮るし、まっつんはおー。って上から下まで撫で回すように見るし、やめて、そうやっていいの及川さんだけだから。
国見ちゃんに関しては腰を掴み、細っ。と驚いている。まぁ、くびれがありますからね、あの子。

「あ、及川さーん。明日うち練習お休みなんですよー。その服汚しても問題ないって衣服部の子言ってたんで、お好きにどうぞ」

「あざっす、今度何かおごるね」

「いえいえお気になさらず、ただどういうプレイしたかは教えてくださいね」

任せろ。
彰弥はかつかつとヒールの音を体育館に響きながらあずにゃんのところに行き思いっきり頭を殴った。勝手なこと言ってんじゃねぇよ。だって。可愛い。

「彰弥今日俺ん家でお泊まりね」

「嫌です、身の危険を感じる」

「身の危険な事をさせて下さい。最近構ってくれなかったから徹くんちょー元気なの。ほら、触ってみて」

ぐいっと手を掴んで俺の徹くんを触らせる。ふっくら盛り上がったのを確認すると顔を真っ赤にして、助けてと岩ちゃんやマッキー達に目線で訴える。残念、パワー5には勝てないよ、彰弥。もう一つの俺の手は背筋を下から上へなぞるように触れ、そして、小さなお尻の割れ目に指を入れ、ここに徹くんを入れ乱れた彰弥が見たい。って耳元で囁けば、ブルッと身体が震えた。知ってるよ、2回しか抱いてないけど、彰弥は耳と背筋がすげぇ弱いことを。
幻覚だって分かっているけど、耳が垂れているように見える。あぁあ、お持ち帰り決定ー。

あ、そうだ。今日クラスメイトっても腐った女の子だって自分で言ってたな、その子は俺が彰弥と付き合っている事を知ってる。何故かばれた。及川くんって女子には興味無いでしょう。って。はて、そんな素振りしただろうか。いつも及川さんの周りには可愛い女の子達がいる、でも手を出したりはしない、だって彰弥一筋だし、傷付ける事は絶対にしない。
及川くんの恋人は年下でしょう。どうして分かった?可愛くて可愛くて仕方ないって顔をたまにしてる。特にその恋人から連絡来た時の及川くんは本当に誰もが認めるイケメンを超えてるよ。って。
だからカミングアウト、写真も見せた。そしたら驚いていた。桐谷君じゃん。って。彰弥は有名人だ、月バレで何回か表紙を飾っている、顔が整っているかね。あの可愛い顔を乱しているのは俺ね。

よく落としたね。って褒められた。
結構苦労しました。
そんな腐ったお友達は、今度桐谷くんにこれ使って乱してあげなよ。と渡したのは尻尾の先端にローターがある、いわゆる大人の玩具。よく持ってるね。って言ったらお兄ちゃんが彼女にやろうとしたら全力で拒否られ、お前にあげるって言われた。と。そのお兄ちゃんに言っといて、最高だよ。

あぁ、今にもぶちこみたい、このローターを。

「岩ちゃん、俺帰ってもいい?」

「はぁ?」

「だってこんな可愛い彰弥を目の前にお預けとか酷くない?無茶苦茶にしてやりたい」

「死ね」

愛ゆえ、愛ゆえに岩ちゃんは俺にこんな事を言うんだ、そう、愛だ、愛。愛があれば何でもできる、それが俺と岩ちゃん、超絶信頼しあっているからね。
うわ、及川うぜぇとマッキーやまっつんに言われてもめげない。

「いや、及川さん、部活はちゃんとやらないと。あんた主将でしょう?」

「そうだ、そうだ。きりんもっと言ってやれ」

「じゃあケツ穴にバイブぶっ込んでもいい?」

「やだ、及川、そんなの持ち歩いてんの?卑猥、下品、最低。いつでもきりやんとヤレるように、しかも玩具かよ。えげつねぇな、どんなプレイさせる気だ」

「帰る事は我慢するから、だから俺の練習終わるまで、バイブぶっ込んで体育館にいてほしい。我慢している彰弥を見ながら練習とか捗るー」

「変態だ、おい、変態、そんな我慢している桐谷を部員に見せつける気か?変な気を起こす野郎がいるからやめろ、やったら殺す」

「信じてるよ、お前等」

「いや、俺帰りますよ」

ピローン。
彰弥が携帯を開き、ふふ。と笑い、そして、手を伸ばしてくる。表情は読み取れないから何考えているか分からないけど、可愛い。もう、何でも可愛いしか言えない。

「今日サービスしてあげます。及川さんの及川さんが元気もりもりー。にさせてあげましょう。って言えって言われたんですけど、何すればいいんですか?まず及川さんの及川って及川さん何者?及川って2人いるんですか、うわ、やだわ」

「さっきやられた事忘れちゃってるよ、この子。まーじ小悪魔だわ、きりやん最高だ、及川固まっちまった、うける」

「及川さんの及川さんをもりもりー。にしてくれるの?じゃあ今日家に行こう」

「だから身の危険感じるから嫌だって」

「じゃあここで犯す」

「え?」

俺は後すざりする彰弥の腰を掴み、俺と彰弥を密着させる、マッキーやまっつんはおお!っ的な感じで俺たちを見てくる。いつの間にか女バレも集まってたけど気にしない、だって煽って来たのは彰弥だし、すこーしだけ残っていた理性を崩したのは彰弥だし、俺悪くないし、だから周囲がいようとも関係ない。犯す。
女バレからは、うわー及川最低ー。とか桐谷君汚さないで、天使なんだからってディスられてるけどいい、ディスればいい、俺はやる男だ。
ポカーンと俺を見る彰弥にキスをする、軽めのキス。腰を掴んでいない方の手で耳を触ると背筋が伸びる。耳から顎に手を置き上を向かせ、開いた口から舌を入れる、ん。んぁ、と可愛い声を出す。膝を足と足の間に入れ、股間を刺激する。ぎゅっと俺のTシャツを握る。

「ん、ん、あ、んんん!!」

離して欲しいんだろう、でも離さない。
うわーえげつねえ。とマッキーから言われる。国見ちゃんなんて金田一の目を隠して見せないようにしているからね。

口を離す、文句言われる前に膝を上下に動かす。必然的に股間は刺激され

「あ、やだ、あ、あ、あ、おいかわ、さ、ん、やだ、やだやだやだ、や、あっあっ」

控えめに声を出す。もっと出していいのに、でも彰弥は声を出そうとしない。彰弥が声を出すのは理性を完全に失ってから。二回しか抱いて無いけど、二回中理性失ったのは一回、ほんととことん攻めた結果ちょー喘いで可愛かった。
足がガクガク多分立っているのがやっとだろう、腰に手を添え、無理矢理立たせる。顔を上げるとそりゃ涙目で訴える可愛らしい恋人の姿ですよ、あー押し倒したい、微かに残っている理性保て。部員に見せびらかしたいが、彰弥の隅から隅まで見ていいのは俺だけ。ほんとにあの玩具ぶち込みたい。

「やめろ、クソ川ァア!!」

「ブホォ」

岩ちゃんに殴られて、彰弥から離される。ちなみに彰弥は岩ちゃんの腕の中。他の野郎だと今の彰弥は刺激が強いからダメだと代表して岩ちゃん、マッキーとまっつんは多分俺と同じ事して、彰弥を攻めると思うからダメだと判断したんだろう、いい判断だ、岩ちゃん、そこは褒めたいが今邪魔されると徹君が悲鳴あげちゃう。

「岩ちゃん、あのね、空気呼んで、今いいところ、アンアン言ってたでしょう」

「TPOわきまえろや。体育館、しかも部員がいる場所で桐谷を犯すな、桐谷の人見知りが悪化すんぞ、もう、青葉城西には行かねぇって言わても知らねぇかんな」

「あーあ。及川のせいで強豪校の鴉原と練習試合出来なくなるわー」

「んごぉ!あぁあ、彰弥ごめんね、ほんとごめん、理性ぶっ飛んでた」

暫くところじゃない、もう触れられないかもしれない。お願い、シャッターだけは降ろさないで。及川さん泣いちゃうから。号泣だから。
岩ちゃんの腕の中でブルブル震えている。
彰弥の頬触れると、俺の幻覚かもしれないけど、うっとりして俺の手に頬を寄せてくるようにも見えた。何可愛い。

「及川さんの家行ってもいいですよ」

「物足りなかった?」

「死ね、クソ」

無表情かもしれないけど耳赤いのバレてるからね。でも岩ちゃんから離れようね、何抱き合ってるの、及川さん嫉妬しちゃうから。岩ちゃんも満更じゃないでしょう。

「よーし練習再開するぞー」

「じゃあ桐谷君あたし達に貸して」

「え?」

いつの間にか女バレが近くまで来て、岩ちゃんから彰弥を奪い取り、やだ、可愛い、小顔。本当美人。とか言いながらベタベタ触る、ちょっと怒るよ。うちの女子はタッパが結構あるから彰弥より大きな子もいる。女子に負けたと。そんな顔をしているね。

「メイクしてもいい、絶対似合うって」

「てか猫耳可愛いー。本物みたい、足細いし白い。これさぁ、ニーハイの方がエロくない?」

「待ってろ、及川。ちょー可愛くしてきてあげるから、だからちゃーんと練習してなよね」

「あ、はい。いってらっしゃいませー」

人見知りの彰弥よ、生きて帰って来てね。
そして夜は激しく可愛がってあげる。だから練習頑張ってくるよー!及川さん。

「おい、クソ」

「もはや名前ではないよ、岩ちゃん」

「んな事どうでもいいんだよ。何であんな事した?独占欲が強いテメェだったら公共の場で桐谷が嫌がる事やらねぇだろ」

さすが岩ちゃん。
幼き頃からずっと一緒にいると俺の心の中までわかっちゃうんだね。まぁ、普通やらないよね、俺は彰弥が嫌がる事は絶対したくない。って最近思っている、でも今は彰弥大好きだけど、昔は大嫌いだった。トビオと同じぐらいに。サーブ教えて下さい。とかは言わない、いや、言ったら言ったでどうしたの?ってなるけど、でも彰弥はトビオとは正反対、唯一2人の共通点は「天才」だってこと。

俺は天才が嫌いだ。今も。
そこで矛盾が生まれる、天才が嫌いだったらどうして彰弥に手を出したのか。自分で言うのもなんだけど俺は女に困らない。彰弥と付き合う前だって何人もの女子と付き合っては別れるの繰り返し。ここまで夢中になったのは初めてだった。
何回試合出ても彰弥の目には俺は映らなかった、牛若ちゃんでも見てるのかな?って思ったけど違う。

彰弥は最初から俺たち県内のチームは見ていなかった。常に全国を見ていた。俺たちは敵じゃない。敵にもならない。そう言われているような感じ。

セッターとしては勝てない。だってあっちは全国3本指に入るセッター。全国に名を轟かせている。

興味本位で俺に近付かないで下さい。迷惑です。
天才嫌いなんでしょう。だったら喋らなきゃいい。試合中は無理かもしれないけど、視界に入れなきゃいい。

「確かに調子こいてた、でも彰弥が俺に意識するように、及川さんがいないとダメな身体にしてやろうと思った」

「はぁ?」

「さっき携帯見てたでしょう。あれななやんだよ。俺彰弥があんなに優しく笑うの初めて見た。心の底から冷え切った感じ。確かに幼馴染みだから仕方ないかもしれないけど、俺はまだななやんを越えられない。もしななやんと俺どっちかを選べってなったら迷わずななやんを選ぶ。それが悔しくて凄く嫌だ」

俺には前科がある。
天才と言い続け彰弥を狂わせた原因の1人。どうして彰弥が試合前にヘッドホンで音楽の世界に没頭しているか。その意味を分かった時、何で俺は勝手な事を言い続けてしまったのだろうと後悔した。
彰弥は天才では無い。

分かってあげられなかった。
いつの間にか惹かれていた、だけど鴉原は俺を認めてくれなかった。多分今も。あずにゃんとか叔くんは面白半分で彰弥の情報をくれるけど、彰弥の妹茄智ちゃんとななやんに関しては俺の事を嫌っている。まぁ、ななやんは表情とか態度には出さないけど、もし何かあったら先輩だからと言っても容赦なく殴るだろう。
恋人になるまで何回も頭を下げた。
結婚に反対される気持ちと同じだよね。

ようやくお許し貰っても信頼はゼロ。
傷付けたらぶっ殺す。と言われたぐらいだ。

「俺はななやんを越えられないんだなぁって改めて実感して焦った結果あーなったわけよ」

「バカだな、テメェは、仮面かぶってねぇで本性見せて勝負すればいいじゃねぇか。今までの分優しくしてぇのはわかるが、きもいわ、正直言って。多分桐谷も気付いてるぜ。桐谷は望んでいる、テメェが仮面被らず接してくれることを」

及川さんは優し過ぎる。
我慢してるんじゃないかってぐらいに。
たまに見せる悲しそうな顔が凄く嫌です。

「俺に相談してきた。気を遣わせてるんじゃねぇのか?とか本当はあの時泣いてたから同情して付き合ってくれたのか?とかよ」

「嘘でしょう、そんなの知らない」

「失いたく無かったら桐谷に本性見せろや、テメェのその腐った中身をな。七瀬を超えるに必死になってんじゃねぇよ」

あいつは自分の感情を隠すのが上手い。
あいつを潰す気か?
岩ちゃんに怒られるとは。

「七瀬は桐谷にとってヒーローなんだ。七瀬がいて桐谷がいる。桐谷がいて七瀬がいる、周囲からは変だと思われるがあいつらにとっては普通なんだ。今更変える事はできねぇ。そこを塗り替える事は誰にも出来やしねぇんだ。上書きしようとなんて考えない方がいい、テメェはテメェらしく桐谷を想ってやれ。気を遣わせんな、好きならちゃんと想い伝えろ。」

「かっけぇ、岩ちゃん」

「ったく、面倒くせぇな、テメェはよ」

全力で愛する。

「ありがとう、岩ちゃん」

「練習再開するぞ」


------及川さんはちゃんと彰弥を見てますか?

見てるよ、ちゃんと。
これからもずっと。
だからななやん、お前を越えようとは思わない、だからと言っても奪わせない。彰弥にとって及川徹がちゃんと記憶に残る存在になってやる。

こんばんは。


こんばんは!!生きてます。
私ごとですが、今更ーっ!と思いまずか、4月に3年間勤めてた会社を辞め5月から新しい職場で働いています、本当以前の会社では漫画のような辞め方をしてお前すげぇな。と今でも言われねます、しゃーない、しゃーない。どっちもどっちや!ドヤァ。と新しい職場の方が休み少ないのですが、なんと言うか本当楽です、いや、ほんと、素晴らしいですね、ほんと。もう。うはうはしちゃう。そんなこんやでネタをいきまーーす。
厨二感満載の異能者設定のネタです、何書いてんだ、こいつ。と思うようなネタです。でも、楽しかった、でも難しかった、そして意味分からない。

それでは、どうぞ!!
異能設定

水、炎、電気、万能

WS:水
MB:電気
S.LI:炎
主将:万能者

1区から5区まである。
数字が小さいほど危険区。
この世界では人間、異能者と分かれている。
領土争いとして地区ごとに争いが起きている。
警察、軍隊は異能者を一人残らず消す為に行動している。

警察 白鳥沢
ボス 牛島若利
捜査官 音駒

1区 梟谷
2区 青葉城西
3区 鴉原
4区 鳥野
5区 伊達工業



鴉原高校設定
3区地域

万能者
→三種存在する。
破壊する者
治癒する者
創り出す者
万能者は能力者の能力を全部使える。使えるが身体の負担は大きい。

鴉原は珍しく万能者が5人いる。
大久保、茄智は創り出す者
篠久保、桐谷は破壊する者
茶葉は治癒する者

能力者
→炎、水、電気を扱える者。
蒼崎→炎
七瀬→水
大倉→電気

2つを合わせて異能者と呼ぶ。
区域のトップは万能者が多い。


鳴り響く警報。
3区全体に避難を促す警報。3区以外の人間が入ると警報が鳴る仕組み。住民は地下街にある避難施設に身を隠す。人間以外は外で敵を迎い入れる。
真っ黒な軍服身を包んだ複数の人間、人間だが、地区を守る為に軍隊に入った。そして、高級感漂わせるスーツを着る人間は人間では無い。
3区の入り口は二箇所のみ。
北と東の入り口は重い扉で締め切られているが、すぐに、壊され軍の銃砲が鳴り止まない。

だが、ガードされ、相手は攻撃に移る。
殺されると覚悟しただろう、しかし、いつになっても痛みは来ない。目の前にはスーツ姿の一人の男。
上着は着ておらず、両腕全体に広がる刺青。

下がれと言われ、軍人はその場から離れる。この人は一人で青葉城西と戦う気だ。これ以上先には進ませない。
北には青葉城西の右腕の岩泉と金田一、国見。東には花巻、松川、京谷が揃った、トップの及川はどこから来るか?予想は出来ているが、あえて及川は放置し、3人を見る。鴉原は、北は桐谷、東は茶葉が立っていた、一人で3人を相手するのか?と疑問を持つか、彼等ならやる。鴉原の情報は少なすぎる、ただ属性しか分からない。
東側にいる桐谷は確か炎。
岩泉と国見は水属性、そして金田一は電気。

タバコを吸い、3人を見る。
見た事はあるが、戦闘経験は無い、でも情報はある。インカムから指示を待つ。殺していいのか、それとも捕まえるだけか?3区のトップ大久保叔の指示を待つ。相手も桐谷が動かない限り動こうとしない。その間に城西の軍は桐谷の横を通って内地に入ろうとするが、桐谷の炎が後ろを塞ぎ通れない状態。
タバコが短くなる一方、インカムから雑音が聞こえ

「殺してもいい」の一言。
ニヤリと笑い、短くなったタバコを吐き捨て背後にあった炎がひとまとまりになり、3人に襲いかかる、岩泉と国見は炎を消し去る水を放り出す。
炎の影で隠れた桐谷は3人の前まで来ていた。異能者は身体の中に武器を隠す。掌から剣を取り出し、まずは岩泉と桐谷は向かう。
カキンと剣がぶつかり合う音、やはり右腕はそう簡単に殺られないか。と、いったん距離を置き、数回剣を回す。前には岩泉、左には金田一、右には国見。
周囲を見渡し、水だから、相性が悪いと思っているだろう。合図があったのか、いっせいに走り出す。地面から炎の渦が出る、君たちの水で消し去るか?いや、無理だろう。その、程度の水だったら消せない。

水が勢いよく桐谷を襲う。
指を鳴らし、掌に水を集め、二人分の水を一纏めにしと笑う。3人は驚く。炎を扱う人間の手から氷が生まれた事に。水が急激に冷やされ氷として姿を現す。鋭い刃を尖らせ、金田一に向け勢いよく放たれる。
ギリギリで受け止めるが、破片が金田一の身体を傷つける。こいつは万能者だ。万能者、それは全ての異能を扱える唯一の人間、万能者はトップになる事が多いが、鴉原は違った。まさか桐谷が鴉原の万能者だったのか。岩泉の頭の中で警報が鳴る。

桐谷は危険だ。
簡単には倒せない。実力は3人合わせても桐谷の方が上。どうする?頭で考える。

「時間はたくさんあるし、ちょっと話そうよ」

どうしてここに来たか?
領土拡大の為か?それとも単なる潰しに来たか?

警察に捕まる前に何とかしなくてはならない。時間があるといってもこれだけの騒ぎをしていれば警察は来る。3区と2区が争っている、警察のトップ、牛島が動くだろう。桐谷の中では牛島が動く事が及川の狙いだと思っている、牛島を殺すにはわざと3区を狙う。
謎に包まれた3区は警察でも頭を悩ませる存在、誰が人間で誰が異能者か分からないぐらいに普通の地域。
どこにアジトがあるか?
アジトらしき建物は見つからない。

だったら城西自ら動くしかない。

「あ、自己紹介が遅れたね、俺は桐谷彰弥。ご覧の通り万能者だ。右から岩泉さん、金田一さん、国見さんで合ってる?」

出された液晶画面に顔と名前が映し出される。うん、合ってるね。と言うと、またタバコを取り出し吸う

「君達が牛島さんを倒したいが為ににここを利用するの迷惑なんですよねぇ。3区って平和主義なんで、争いごとは避けたいんですよ」

液晶を眺めながら話す。
-----及川は桐谷狙いだ。
インカムから鴉原の情報担当、七瀬の声が聞こえた。つまり及川は桐谷が万能者と気付いていた。しかし桐谷が万能者という事は仲間には言っていない。
城西は牛島を呼び寄せる事と桐谷を倒す事が目的。本当馬鹿だよねぇ。と声には出さないが、内心思う。

「さて、貴方達とは相性の悪い俺ですが、どう倒しますか?頭をよーく使わないと俺は倒せません」

「お前が一人の意味が分かったわ」

「東も一人ですよ。あ、一つだけ忠告します、鴉原の異能者は7人います。そのうち5人は万能者ですから」

「はぁ?んなこと有り得るのかよ」

「有り得るからいるんでしょう。俺と東が1人ずつ配置されているという事は東も万能者です。さぁて、東の仲間達は生きて帰れるのでしょうか?まぁ、無理だと思いますけどね」

だって東は茶葉だし。
タバコを投げ捨て、宙に浮いたタバコから炎を出し、指を鳴らせば3人に向かう。
3人の目の前で止まり

「死にたく無かったら帰って下さい。貴方達を失ったらボスが悲しむでしょう、なるべく争いごとは避けたい。」

「んなこと言って帰れっかよ」

「命知らず」

ふと後ろから気配を感じた。
ビリビリと手が震えている、なんだ?これは。チッと舌打ちをし、3人を守るように、炎柱を何重もたてる。

「だから言ったじゃないですか、死にたく無かったら帰れって。ここはちっと厄介な野郎が今調子こいてるからあんたら相手している暇は無いんです」

「なんだよ、あいつ」

「人間が人間を喰う化け物。弱った人間に取り憑くんです。こいつ等倒すのは命懸けなんですよ。うちの仲間も何人殺られたか」

攻撃してもほんの数秒で粉々になった身体は元どおり。形から表す化け物。この化け物で地域の住民は被害を食らっている、勿論情報部も。
すっと目を細め、目の前の化け物を見る。
このまま火柱で3人を守る事は無理。

息遣いの荒い化け物。
黒い手袋を外し、両手をパンと鳴らす。
化け物は勢いよくこちらに向かってくる、手を出さないで下さいね。忠告し片手で化け物を抑える。
化け物の下では素早く鋭い氷が地面からむき出しになり、化け物を下から攻める。効かない事は分かってる、これは時間稼ぎ。
氷から炎へ。炎を纏った龍が化け物の中心を貫く。ぽっかり空いた穴へ走り出す。

氷柱を次々と立てその上を走る。
化け物でも心臓はある。人間とは異なるが、赤くて硬い。そう簡単には壊せ無い。左手から大剣を取り出し、赤い塊を突き刺す。ビキビキと嫌な音がする。化け物が回復する前に壊さないと殺される。
ヒビが入ら無い。化け物が少しずつ動き出す。桐谷は舌打ちをし、腕に力を入れる、瞳は猫目になりより真っ赤に染まる。ビリビリとした殺気が岩泉達にまで届く。手足が震えるのが分かる。岩泉達には見えていないが、腕に広がる刺青が徐々に肩まで広がる。


壊れろ。壊れろ。

「いい加減死ね」
バリンと赤い塊が壊れる。同時に大量の血が桐谷を覆う。地面に足がついたその途端込み上げてくる吐き気。噎せ、吐血で地面が汚れる。3人をカバーしていた火柱は消える。

「あー、今あなた達と戦う気力無いよ」

顔面蒼白。
肩で息をする桐谷を見て何も言えない。歩く気力も無いのだろう、その場から動こうとしない。ゲホゲホと噎せ再び口から大量の血を吐き出す。
貧血で倒れる寸前で金田一がいち早く反応し、桐谷を抱き締める。

「大丈夫ですか?」

「大丈夫に見えるのかよ、アホだなぁ。死にそうだわ、ボケ」

「岩泉さんどうすればいいっすか?」

「篠久保くーん。いるんでしょ、助けて。まじ死にそう、輸血して、お前O型だろ、血分けろや」

「お前がここまでやられるとは予想外。ふらふらじゃねぇか。化け物相手によー頑張りましたねぇ」

金田一の背後にはいつの間か現れた3区のエース、篠久保瑛太。ニヤニヤと笑っているが、金田一はゾワッと嫌な汗をかく、笑っているが目が笑っていない。早く桐谷を離した方が自分の為だ。しかしここで桐谷を離してしまったら桐谷は勢いよく地面に倒れてしまう。誰かの支えが無いと。
篠久保は岩泉を見て、目を細める。
化け物がいる事は多分及川の想定内。弱った桐谷を連れ去るのが目的、すぐ近くに及川はいるはず。周囲を見渡しても見当たら無いが、桐谷が弱っている事は分かっているだろう。

「バカを支えてくれてありがとう、もういいよ」

「いや、金田一離すな。絶対に」

「岩泉さんも悪趣味ですねぇ」

ハァと分かるように溜息を吐き、そこまで言うのな
ら。篠久保は一歩金田一に近付く。

「逃げろ、金田一」

岩泉の言葉と同時に金田一の身体には無数の剣が突き刺さる。その隙に微かな力を振り絞って桐谷は金田一から離れる。しかし立位は保てずその場にしゃがみ込む。顔だけ前を向くと篠久保の背中が見える。そして桐谷の周りを囲むように火柱が立つ。
ははと力無く笑い、小さな声でありがとうと言う。

「ひゅー。一人やりぃ。残り二人ー」

構える二人を見て、その場から動かずに指だけを鳴らす。

「さてさて、ご察知しているかもしれませんが、俺も桐谷同様万能者です。しかも3区のエース。さぁ、エース同士仲良くしましょーよ、岩泉さーん」

「煽りかよ、クソが」

「だってねぇ、わざわざエース様がこちらにいらしたって事は期待しちゃうでしょう、俺を楽しませてくれるんでしょう。言っとくけど俺、桐谷超えますよ、余裕で」


クスクス笑う篠久保は一向に足を動かそうとしない。先ほどから指を鳴らす、岩泉達は構えるが何も起こらない。何をしているのだろうか?疑問に抱いたその瞬間だった、国見の胸元から刃が突き刺さっていた、しかも内面から外へ剥き出す形で。
人差し指を上に向けると刃は徐々に上へと進む、そのたびに嫌な音が響く。肉を斬る音、骨を折る音、あと少しで心臓へと刃が食い込もうとしたところで止める。地面は血で染まり、国見は膝をつく。あー。可哀想に、岩泉さんが変な事言うから国見君が犠牲になってしまったね。
ゆっくりと指を折る、メキメキと国見の身体から聞こえる音、岩泉は分かった、篠久保が拳を強く握った瞬間国見の心臓は破裂する事に。

「ダメだよ、岩ちゃん。ちゃんと国見ちゃんを守らないと」

背後から及川の声。指を動かす事を止め、振り向く。及川はいつの間にか倒れこんだ桐谷を抱きかかえていた。気配が全く感じられなかった。
ぐったりした桐谷を愛おしそうに見る及川。やっと手に入れたと笑い、そのまま国見と金田一に近付く。派手にやられちゃったね。と傷口に触れると徐々に傷口は塞がっていく。面倒くさい万能者め。自分も万能者だが、治癒能力は無い。及川は相当上の人間だ。しかも今は桐谷を抱きかかえている為派手に攻撃出来ない。

いや、待て。
桐谷だったら自分に関わらず攻撃しろと言う。篠久保は掌から剣を取り出し、くるくる回し目の前の男達を見る。桐谷は今は動けない、意識も無い。
だったらやるしか無い。
及川は治癒能力を所持している、傷付けても自力で治すだろう。もし自分にも治癒能力が使えたらの話。よく聞く、相手には能力使えるが自分には効かないと。もしそのパターンだったら及川を思う存分攻撃をする。一か八か。
持っていた剣を及川に投げる。勿論避けるが、避けている隙を狙って及川を囲むように複数の剣が宙に浮いている状態。下手したら桐谷も傷つけるが気にしない。いいの、もしかしたら桐谷も殺しちゃうよ?とでも言いたいのだろうか。クスクスと笑っている。

及川の笑みが嫌いだと思った。
この笑み気にくわない。

「あんたの事嫌いだわ」

「酷いなぁ、初対面なのに」

「初対面でこんなにも嫌いだと思ったの初めて、戸惑い隠せねぇわー」

起きろ、桐谷。一瞬でいいから起きろ。
篠久保は顔には出さないが、今及川の腕の中で意識飛ばしている桐谷に問いかける。お前を殺してまで及川に攻撃したらお前の幼馴染みが黙っていないだろう、あと妹。
あーどうすっかなぁ。及川の周りを剣で囲んでいるが下手に攻撃出来ない。桐谷はやれと言うだろう、だが桐谷がやれと言えば黙っていないのが、先ほど名前を挙げた2人。参ったなぁ。と笑う。あえて岩泉を狙うか?城西側も金田一と国見は意識を飛ばしているから人質にはならない、つまり岩泉しか居ない。気付かれないように影を潜ませる。影が少し歪むと同時にピリと殺気が感じられた。どこからか?目の前の2人か?まさか気付かれた?いや、違う。篠久保の額から汗が落ちる。厄介者が来ちゃったと。

地面からすっと現れたのは桐谷茄智。
及川の目の前に現れ、口を開く前に無数の剣が及川に刺さる、桐谷を抱く腕の力が抜けた瞬間茄智は抱き締める、篠久保のところまで距離を置く。

「彰弥君死にそう」

「そう簡単には死なねぇだろ、こいつ」

「うん、死なせない」
絶対に。

茄智は地面に桐谷を置き、そしてすぐに七瀬を呼ぶ。指一本触れさせないようにガード。

「私及川さんとやるから、瑛太君は岩泉さんね」

「お?エース譲ってくれんの?」

「岩泉さんには興味無いから。私は彰弥君に触れた及川さんが許せない」

「ひゃー。兄ちゃん想いですねぇ、俺嫉妬しちゃう」

及川は自分の傷を治す。

「私と及川さんって相性悪いわ。だってお互い治癒同士、傷付けても治せてしまうから。だから治す暇を与えちゃいけないの」

「よく分かってるじゃん、茄智ちゃんだっけ。でも女の子が男とやりあっても勝てっこ無いよ。パワーもスピードも桁が違う」

「そうですか?私はそう思いませんよ。だって及川さん、さっきの攻撃避けられなかったじゃないですか。瑛太君は気付いてましたよ。岩泉さんも及川さんも私以下です」

「よく言う、そうやって大事言えるのも今のうちだからね?」

「ふふふ、やってみないと分からないじゃないですか。私は鴉原ナンバー0です」

エースが篠久保瑛太だとしたら彼女は?
ナンバーが0とは一体どういう事なのか?

「万能者は三通りあります。破壊する者と治癒する者。そしてもう一個」

すっと腕を前に出し
影が伸びる。
影から出たのは幼馴染みの岩泉。この空間で岩泉は2人いる事になる。

「創り出す者です」

私が思った事を創り出してくれる能力。それが私のもう一個の能力なんです。岩泉は剣を握り勢いよく及川に降りかかる。及川も頭がいい、茄智が作り出した者でも岩泉本人では無い、傷付けて倒せばいい。
持っていた剣で目の前の岩泉の右腕を着る、血が流れる。

「あー及川さーん。あんま岩泉さん虐めない方がいいですよ。痛いって、そんな斬っちゃったら」

篠久保が何を言っているのか分からなかったが、まさか。と本物の岩泉を見ると先程及川が傷つけた右腕から血が出ていた。
クスクス笑う茄智を睨みつける。

「私は治癒能力を持っていますが、本来の能力は創り出す事です」

「鴉原ってそんな化け物隠してたのかよ」

「化け物だなんて、分かってて鴉原の地区に来たんじゃないですか?殺される覚悟があったのでしょう。覚悟を無駄にしちゃいけませんもんね。だったら殺してあげます」

「茄智怒らせちゃったね、こりゃ止められねえわな、桐谷以外」

「さぁ、及川さん。目の前の岩泉を倒さないと殺されちゃいますよ。それとも怖いですか?傷付けたら岩泉さん本体にも傷付けて殺しちゃうかもしれない事に。ビビッてたら何も出来ません、ほら攻撃して。逃げてるだけじゃつまらない。観客を盛り上げないと」

さぁ、さぁ。及川さん。
茄智が煽る中必死に岩泉の攻撃を避ける。茄智が言った通り傷つけるのは怖い。幼馴染みだ、岩泉を失いたく無い。しかし逃げてるばかりだと自分が殺されてしまう。今の茄智を止められるのは彰弥しかいない。

「茄智」

静かに声だけが響いた。
茄智は驚いたように声がする方へ向く。

「俺、その能力嫌い」

「知ってる、でも彰弥君傷付けたんだよ」

「この傷あの人達じゃないから。化け物の仕業、だから能力解いて。ここを戦場にしたら牛島さんが来ちゃう」

茄智は頷き、能力を解く。
すると及川の前から岩泉は消える。
桐谷は倒れて指一本動かすのもやっとだろう。桐谷に助けられた。牛島という名前を出せば岩泉も及川も眉間に皺が寄る。確かに今戦いたく無い相手だ。ここを戦場にしたら牛島に桐谷達万能者を連れて行かれてしまう。それは避けたい。

「すげぇ、鶴の一声。まぁ、さっさと仲間連れて帰った方がいいっすよ、多分茶葉と戦っている連中もボロボロでしょう。またこうやって血の臭いを漂わせておくと化け物がくるから、今日は解散しましょうよ」

「及川引くぞ、流石にやべぇだろ」

「そうだね、ありがとう、彰弥君」

助かった。
でも君の事は諦めて無いから。そう言われたような気がした。

「やっぱ及川さん殺しておこうかな、彰弥の教育に悪い」

「お前は母ちゃんか。おーい、桐谷生きてっか、もうそろそろ七瀬来るから頑張れ、くたばんなぁ」

「血が足り無い、死にそう、身体怠い」

「私が治す」

「ちゅーしたら俺怒るかんな、茄智」

「ばれたか。しないよ、彰弥ちゅー嫌いだもん。ちゅーして治すんだったら痛みを味わった方がマシだ。ってこの前言われちゃった。ショック」

「そりゃ妹からちゅーされても嬉しくねぇだろ」

「私諦めないもん」

「何に対して?」

「ちゅーを」



数時間経って、誰かがあと形も無く、ここには何も起こってませんよ。と証拠を隠すした筈の場所で牛島は地面に触れる。微かに残っている血痕。誰かが争った形跡。誰だ?と言ってもここは鴉原の地区。つまり鴉原とどこかが争ったのだろう。
警察から逃げるように鴉原の人間はいない。
何について荒そっていたのか。気になる。

まず、鴉原が動き出したのか?
牛島は滅多に動かさない表情筋を動かし

大久保叔と。鴉原のボスの名前を囁く。
黙っていられないな。とその場をあとにする。

ネタは出来てるんだけど、見直したら間違えだらけで、うわ、ちょっと待ってくれよ、分かった、バトンやるわ。ってなってバトンをしている今現在

12キャラ質問バトン


12キャラ質問バトン


12キャラ質問バトン

◆まず、よく知っているキャラクターを12人挙げて、以下の数字にあてはめてください。
 創作キャラ・版権キャラは問いません。

[1]篠久保瑛太
[2]蒼崎梓
[3]大久保叔
[4]七瀬蒼空
[5]桐谷彰弥
[6]茶葉靖昭
[7]大倉京治
[8]桐谷茄智
[9]及川徹
[10]岩泉一
[11]花巻貴弘
[12]松川一静

◆それでは、次の質問に答えてください。全部で24問です。


(1)花巻貴弘が選挙に出馬するとしたなら、どのような公約を掲げると思われますか?
「さぁ、皆さん!この世の中の主食をシュークリーム!そう、今はシュークリーム、シュークリームですよ、いいんですか、そこのお嬢さん、シュークリーム食べずにケーキなんて食べて、柔らかいシュー生地にどろっとしたホイップ、またはカスタードのバランス、なんて素晴らしいんでしょう!ほら、皆さん、片手にシュークリーム持って素晴らしい世界にしましょうよ」

(2)桐谷彰弥と大久保叔が同居するとしたら、どのようなトラブルが発生するでしょうか?
「おい」
「どうした、彰弥くんよ」
「部屋に隠しきれねぇ幼女もんのAV勝手に俺の部屋に持ってくんじゃねぇよ、え?桐谷君って年下好きだったの?って誤解されたわ」
「めんご、めんご、もっといいの貸してあげるから許して」
→大久保叔のAV倉庫化する桐谷彰弥の部屋

(3)及川徹のお買い物に付き合う相手としては、篠久保瑛太か七瀬蒼空のどちらが適任でしょうか?
→篠久保瑛太
及川は買い物が長そう、篠久保は彼女や姉の買い物によく付き合ってるいる為、堪えられる。

(4)松川一静が危機に陥っていますが、それを助けられそうなのは蒼崎梓か茶葉靖昭だけです。松川一静は危機を脱すると思いますか?
「松川さーーーん、俺パワー足りねえから助けられねぇ!!」
「松川さーーーん、僕か弱い男子だから助けてあげられなーーい」
→どっちも頼り甲斐の無い存在

(5)大倉京治は岩泉一とともに夜の歓楽街に消えていきました。どのような顛末が予想されますか。帰りは何時ごろになりそうですか。
→純粋でピュア天使の岩泉をこの店いいっすよー!と過激な店を選択し、全力で殴られる。店員に気に入られた岩泉は帰れない、それを楽しそうに見る大倉。帰りは朝、そして殴られる。

(6)桐谷茄智が何か犯罪を犯すとしたなら、どのようなものになると思われますか。
→自分が認めた人以外が兄に触ったらスーパー精神的攻撃を食らわすという犯罪。

(7)七瀬蒼空が大倉京治とともに長期休暇を過ごすことになりました。二人だけで過ごしてうまくいくでしょうか。うまくいかないと考えられる場合、どのメンバーを追加すればうまくいくと思われますか。
→二人して優柔不断な為、どこ行きたい?え?どこでもいいっすよ。それじゃ話がまとまらない。なにがしたいの?まかせまーす。
※桐谷彰弥召喚。
はぁ、どこ行きたいか分からないの。だったら食べ物巡りでしょう。ちょうど行きたかったとこあったんだよね、ほら、そこいくよ。

(8)桐谷彰弥と篠久保瑛太が映画を見に行くことになりましたが、桐谷彰弥はサイフを忘れてきてしまいました。二人はどのような行動にでると思われますか。また、映画を見ることは可能でしょうか?
「おい、篠久保瑛太」
「んだよ」
「財布を忘れた、だから奢れや」
「はぁ?おまえなにしてんの?馬鹿じゃね?」
「(ムカッ)茄智の幼少時代のどっかのスマイルを売っているファーストフードよりも輝かしい笑顔の写真焼き回してやっから」
「しゃーねぇなぁ、映画ぐらい奢ってやる」
※結論映画は観れる

(9)大久保叔が通販サイトを使えた場合、購入履歴にはどのようなものが残っているでしょうか?
→幼女写真集、幼女になつかれる方法、18禁DVD(年下系)

(10)桐谷茄智が岩泉一に対して激怒しています。岩泉一は一体何をしてしまったと思われますか?
「岩泉さんの馬鹿野郎、彰弥の半裸をみていいのは私だけだもん、なに勝手に見てるの!彰弥君白いからってジロジロ見やがって、クソォ、ここ最近私だって彰弥君の裸見てないのに!!羨ましい!!」
「え、は、えっと、すまねぇ。」

(11)蒼崎梓と茶葉靖昭が対決することになりましたが、あなたとしてはどのような競技で対決をして欲しいと思いますか。ルール無用の戦闘以外でお答えください。(格闘技は可)
→野球拳

(12)及川徹と松川一静があなたのところへやってきました。何かプレゼントがあるようですが、彼らの贈り物として予想されるものはなんでしょうか。
→健康グッツ
(毎年健康診断引っかかっている為)

(13)花巻貴弘がドラゴンボールを集めることに成功しました。どのような願いをかなえるでしょうか。
→シュークリーム一生分

(14)あなたが松川一静、もしくは大久保叔のいうことを一つだけ聞かなければならないとすれば、どちらを選びますか。
→松川

(15)桐谷茄智の手料理はおいしいと思われますか。
→茄智は料理が壊滅的な為、あかん

(16)蒼崎梓を誘拐しようと企む品性下劣な性犯罪者があらわれました。この犯罪は阻止されると思いますか。されると考えられる場合、誰によって阻止されるかをお答えください。
→まず、蒼崎を攫おうとした下衆野郎に鴉原は感心して、まぁ、蒼崎なら大丈夫じゃね?と放置。やけくそになった蒼崎は自ら脱出。どうして僕を助けに来ないの??君達!ほんと、期待裏切らないよね!

(17)篠久保瑛太、大倉京治、及川徹の三人がそれぞれ世界制服を企んだ場合、最終的に世界は征服されるでしょうか? されると考えられる場合は誰によって征服されるのかをお答えください。されないと考えられる場合、彼らが世界征服できなかった理由をお教えください。
→こいつらには世界征服は無理だよ、だって無理だもん

(18)花巻貴弘と茶葉靖昭が師弟関係になるとするなら、どちらが師匠になるでしょうか。また二人の関係は良好といえるでしょうか。
→花巻が師匠
師匠、今日のシュークリームはどこのコンビニでしょうか????
ん?この味は!!セブンプレミアムだな!
さすがっす!師匠!!!

(19)桐谷彰弥の大好物をジュースにして七瀬蒼空に飲ませた場合、七瀬蒼空は喜ぶでしょうか。
→ブラックコーヒー
ぎゃああああああ、苦い苦い苦い!ガムシロップ、あああああああああ、後味!!!!
おまえお子様だな、ブラックも飲めねえの?
飲めねえわ、馬鹿!

(20)岩泉一が現代日本に無一文で放り出された場合、どのようにして生きていくと予想されますか。
岩泉は最強だからなぁ

(21)篠久保瑛太、蒼崎梓、七瀬蒼空が闇鍋パーティを催したとして、持ち寄る食材はどのようなものになるでしょうか。食べられる鍋ができるでしょうか。
篠久保→生クリーム、あまいもの
蒼崎→おつまみ系
七瀬→惣菜
※吐く

(22)大久保叔、茶葉靖昭、松川一静、三人が会社を立ち上げるようです。無事に運営できるでしょうか。お給料はどのくらい出るでしょうか。
→営業系だったらおいしい!
月20は最低でももらえ、昇格するごとに月給アップ


(23)桐谷彰弥は及川徹に手紙を渡そうとしていましたが失敗し、花巻貴弘が偶然にもこれを拾ってしまいました。この手紙は無事に及川徹の元へ届くでしょうか?
「及川さんへ、俺の下着返して下さい」
「え?及川なにやってんの?あいつ。てか何で手紙?ラインとか電話しろよ」
※花巻はわざと体育館に落として、それを拾う岩泉、そして、岩泉の怒声、何やってるんじゃ、ボケぇぇえええ。と鳴り響く中爆笑

(24)惚れ薬をのんでしまった大倉京治が桐谷茄智を追いかけています。しかし一方、岩泉一も惚れ薬を飲み、彼も桐谷茄智を探しています。この騒動を止めるためにはどのようにすればいいか、教えてください。
→篠久保と桐谷を召喚


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久し振りにバトンです

オリキャラでランキング!


オリキャラでランキング!



当てはまるお子さんを1位から3位まで男女別でランキングしてみてください!
学園もの向けなので学パロでも可です!

(男子/女子)
*成績優秀さんは?
1位/大久保叔
2位/桐谷彰弥
3位/篠久保瑛太
篠久保と桐谷はどっこいどっこい。どうしても大久保に勝てなくて毎回悔しがっている。そんな2人を見てドヤ顔な大久保。

*部活が大好きなのは?
1位/茶葉靖昭
2位/蒼崎梓
3位/大倉京治
先崎に部活に来るのは茶葉。準備体操はいつも早い。早く試合やりましょうよ。

*制服が好きなのは?
1位/七瀬蒼空
2位/大久保叔
3位/篠久保瑛太
制服って楽だよなぁ。毎日服を着にせず制服だけ着てればいいんだもんなぁ。学生って。と若干おっさん思考な七瀬。

*文化祭で張り切るのは?
1位/蒼崎梓
2位/大倉京治
3位/篠久保瑛太
女装コンテストでは常に優勝してますが、何か?蒼崎の本気は部内がドン引きするぐらい。

*絵が上手いのは?
1位/篠久保瑛太
2位/七瀬蒼空
3位/茶葉靖昭
ちなみに桐谷の絵のセンスは壊滅的。

*歌が上手いのは?
1位/大久保叔
2位/七瀬蒼空
3位/桐谷彰弥
ロック系なら任せろ、英語、ですボイス、なんでもいけるぜ。なのが七瀬と桐谷

*球技大会(運動系の行事)で張り切るのは?
1位/篠久保瑛太
2位/桐谷彰弥
3位/蒼崎梓
勝負事は常に本気。桐谷と篠久保に関してはお互いを潰し合う為に常に本気。がむしゃら=本気なのか?と言われたら言うだろう。あいつを泣かしたいと。

*徒競走に出たら?
1位/桐谷彰弥
2位/大倉京治
3位/篠久保瑛太
ちなみに部活動対抗リレーでは第一走者大倉(ここで大倉だと分かった瞬間他の部活は焦る)第二走者大久保、第三走者茶葉、第四走者七瀬、第五走者篠久保、アンカー桐谷。男子は1周、アンカーだけ2周。この時だけ篠久保と桐谷の息はぴったり。バトンミスをしない。バレー部は常に本気。陸上部には負けない。

*シャトルランを完走出来そう(頑張りそう)なのは?
1位/大倉京治
2位/桐谷彰弥
3位/大久保叔
この3人は常に3桁超えの記録を出す。走り終わったら暫くは屍

*逆にすぐギブアップしそうなのは?
1位/蒼崎梓
2位/七瀬蒼空
3位/茶葉靖昭
長距離が苦手なので50いったらもう駄目だ。僕は頑張れないとなるのが蒼崎

*主要五科目(国数社理英)以外のみでの成績優秀さんは?
1位/大倉京治(保健体育)
2位/桐谷彰弥(家庭科)
3位/大久保叔(技術)
桐谷の調理実習は高校生のレベルを超えていると有名

*授業中居眠りしてそうなのは?
1位/蒼崎梓
2位/大倉京治
3位/茶葉靖昭
部活やってると眠いんです。だから許して下さい。

*ノートが見やすいのは?
1位/七瀬蒼空
2位/大久保叔
3位/篠久保瑛太
ノート汚いと見直しする時困るんだ。うわ、出た。と言われる。でも気にしない。そしてテスト期間になると頭下げてノートを見せてもらう部員。

*ノートや教科書に落書きしてそうなのは?
1位/蒼崎梓
2位/茶葉靖昭
3位/大倉京治
眠くならないように落書きをしている

*夏休み明けに真っ黒に日焼けしてるのは?
1位/大久保叔
2位/桐谷彰弥
3位/七瀬蒼空
夏の野外フェスに参戦している為毎年真っ黒になって帰ってくる

*逆に白いのは?
1位/蒼崎梓
2位/茶葉靖昭
3位/大倉京治
引きこもりなめんな

*調理実習で活躍しそうなのは?
1位/桐谷彰弥
2位/篠久保瑛太
3位/七瀬蒼空
篠久保はデザート系は神的領域

*校内で目立つ存在あるいは人気者なのは?
1位/大久保叔
2位/茶葉靖昭
3位/篠久保瑛太
イケメンって辛いね

*ぶっちゃけモテるのは?
1位/大久保叔
2位/桐谷彰弥
3位/七瀬蒼空
顔だけじゃないんだよ。こんちくしょー。


以上です!ありがとうございました!

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