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こんばんは。


こんばんは!!生きてます。
私ごとですが、今更ーっ!と思いまずか、4月に3年間勤めてた会社を辞め5月から新しい職場で働いています、本当以前の会社では漫画のような辞め方をしてお前すげぇな。と今でも言われねます、しゃーない、しゃーない。どっちもどっちや!ドヤァ。と新しい職場の方が休み少ないのですが、なんと言うか本当楽です、いや、ほんと、素晴らしいですね、ほんと。もう。うはうはしちゃう。そんなこんやでネタをいきまーーす。
厨二感満載の異能者設定のネタです、何書いてんだ、こいつ。と思うようなネタです。でも、楽しかった、でも難しかった、そして意味分からない。

それでは、どうぞ!!
異能設定

水、炎、電気、万能

WS:水
MB:電気
S.LI:炎
主将:万能者

1区から5区まである。
数字が小さいほど危険区。
この世界では人間、異能者と分かれている。
領土争いとして地区ごとに争いが起きている。
警察、軍隊は異能者を一人残らず消す為に行動している。

警察 白鳥沢
ボス 牛島若利
捜査官 音駒

1区 梟谷
2区 青葉城西
3区 鴉原
4区 鳥野
5区 伊達工業



鴉原高校設定
3区地域

万能者
→三種存在する。
破壊する者
治癒する者
創り出す者
万能者は能力者の能力を全部使える。使えるが身体の負担は大きい。

鴉原は珍しく万能者が5人いる。
大久保、茄智は創り出す者
篠久保、桐谷は破壊する者
茶葉は治癒する者

能力者
→炎、水、電気を扱える者。
蒼崎→炎
七瀬→水
大倉→電気

2つを合わせて異能者と呼ぶ。
区域のトップは万能者が多い。


鳴り響く警報。
3区全体に避難を促す警報。3区以外の人間が入ると警報が鳴る仕組み。住民は地下街にある避難施設に身を隠す。人間以外は外で敵を迎い入れる。
真っ黒な軍服身を包んだ複数の人間、人間だが、地区を守る為に軍隊に入った。そして、高級感漂わせるスーツを着る人間は人間では無い。
3区の入り口は二箇所のみ。
北と東の入り口は重い扉で締め切られているが、すぐに、壊され軍の銃砲が鳴り止まない。

だが、ガードされ、相手は攻撃に移る。
殺されると覚悟しただろう、しかし、いつになっても痛みは来ない。目の前にはスーツ姿の一人の男。
上着は着ておらず、両腕全体に広がる刺青。

下がれと言われ、軍人はその場から離れる。この人は一人で青葉城西と戦う気だ。これ以上先には進ませない。
北には青葉城西の右腕の岩泉と金田一、国見。東には花巻、松川、京谷が揃った、トップの及川はどこから来るか?予想は出来ているが、あえて及川は放置し、3人を見る。鴉原は、北は桐谷、東は茶葉が立っていた、一人で3人を相手するのか?と疑問を持つか、彼等ならやる。鴉原の情報は少なすぎる、ただ属性しか分からない。
東側にいる桐谷は確か炎。
岩泉と国見は水属性、そして金田一は電気。

タバコを吸い、3人を見る。
見た事はあるが、戦闘経験は無い、でも情報はある。インカムから指示を待つ。殺していいのか、それとも捕まえるだけか?3区のトップ大久保叔の指示を待つ。相手も桐谷が動かない限り動こうとしない。その間に城西の軍は桐谷の横を通って内地に入ろうとするが、桐谷の炎が後ろを塞ぎ通れない状態。
タバコが短くなる一方、インカムから雑音が聞こえ

「殺してもいい」の一言。
ニヤリと笑い、短くなったタバコを吐き捨て背後にあった炎がひとまとまりになり、3人に襲いかかる、岩泉と国見は炎を消し去る水を放り出す。
炎の影で隠れた桐谷は3人の前まで来ていた。異能者は身体の中に武器を隠す。掌から剣を取り出し、まずは岩泉と桐谷は向かう。
カキンと剣がぶつかり合う音、やはり右腕はそう簡単に殺られないか。と、いったん距離を置き、数回剣を回す。前には岩泉、左には金田一、右には国見。
周囲を見渡し、水だから、相性が悪いと思っているだろう。合図があったのか、いっせいに走り出す。地面から炎の渦が出る、君たちの水で消し去るか?いや、無理だろう。その、程度の水だったら消せない。

水が勢いよく桐谷を襲う。
指を鳴らし、掌に水を集め、二人分の水を一纏めにしと笑う。3人は驚く。炎を扱う人間の手から氷が生まれた事に。水が急激に冷やされ氷として姿を現す。鋭い刃を尖らせ、金田一に向け勢いよく放たれる。
ギリギリで受け止めるが、破片が金田一の身体を傷つける。こいつは万能者だ。万能者、それは全ての異能を扱える唯一の人間、万能者はトップになる事が多いが、鴉原は違った。まさか桐谷が鴉原の万能者だったのか。岩泉の頭の中で警報が鳴る。

桐谷は危険だ。
簡単には倒せない。実力は3人合わせても桐谷の方が上。どうする?頭で考える。

「時間はたくさんあるし、ちょっと話そうよ」

どうしてここに来たか?
領土拡大の為か?それとも単なる潰しに来たか?

警察に捕まる前に何とかしなくてはならない。時間があるといってもこれだけの騒ぎをしていれば警察は来る。3区と2区が争っている、警察のトップ、牛島が動くだろう。桐谷の中では牛島が動く事が及川の狙いだと思っている、牛島を殺すにはわざと3区を狙う。
謎に包まれた3区は警察でも頭を悩ませる存在、誰が人間で誰が異能者か分からないぐらいに普通の地域。
どこにアジトがあるか?
アジトらしき建物は見つからない。

だったら城西自ら動くしかない。

「あ、自己紹介が遅れたね、俺は桐谷彰弥。ご覧の通り万能者だ。右から岩泉さん、金田一さん、国見さんで合ってる?」

出された液晶画面に顔と名前が映し出される。うん、合ってるね。と言うと、またタバコを取り出し吸う

「君達が牛島さんを倒したいが為ににここを利用するの迷惑なんですよねぇ。3区って平和主義なんで、争いごとは避けたいんですよ」

液晶を眺めながら話す。
-----及川は桐谷狙いだ。
インカムから鴉原の情報担当、七瀬の声が聞こえた。つまり及川は桐谷が万能者と気付いていた。しかし桐谷が万能者という事は仲間には言っていない。
城西は牛島を呼び寄せる事と桐谷を倒す事が目的。本当馬鹿だよねぇ。と声には出さないが、内心思う。

「さて、貴方達とは相性の悪い俺ですが、どう倒しますか?頭をよーく使わないと俺は倒せません」

「お前が一人の意味が分かったわ」

「東も一人ですよ。あ、一つだけ忠告します、鴉原の異能者は7人います。そのうち5人は万能者ですから」

「はぁ?んなこと有り得るのかよ」

「有り得るからいるんでしょう。俺と東が1人ずつ配置されているという事は東も万能者です。さぁて、東の仲間達は生きて帰れるのでしょうか?まぁ、無理だと思いますけどね」

だって東は茶葉だし。
タバコを投げ捨て、宙に浮いたタバコから炎を出し、指を鳴らせば3人に向かう。
3人の目の前で止まり

「死にたく無かったら帰って下さい。貴方達を失ったらボスが悲しむでしょう、なるべく争いごとは避けたい。」

「んなこと言って帰れっかよ」

「命知らず」

ふと後ろから気配を感じた。
ビリビリと手が震えている、なんだ?これは。チッと舌打ちをし、3人を守るように、炎柱を何重もたてる。

「だから言ったじゃないですか、死にたく無かったら帰れって。ここはちっと厄介な野郎が今調子こいてるからあんたら相手している暇は無いんです」

「なんだよ、あいつ」

「人間が人間を喰う化け物。弱った人間に取り憑くんです。こいつ等倒すのは命懸けなんですよ。うちの仲間も何人殺られたか」

攻撃してもほんの数秒で粉々になった身体は元どおり。形から表す化け物。この化け物で地域の住民は被害を食らっている、勿論情報部も。
すっと目を細め、目の前の化け物を見る。
このまま火柱で3人を守る事は無理。

息遣いの荒い化け物。
黒い手袋を外し、両手をパンと鳴らす。
化け物は勢いよくこちらに向かってくる、手を出さないで下さいね。忠告し片手で化け物を抑える。
化け物の下では素早く鋭い氷が地面からむき出しになり、化け物を下から攻める。効かない事は分かってる、これは時間稼ぎ。
氷から炎へ。炎を纏った龍が化け物の中心を貫く。ぽっかり空いた穴へ走り出す。

氷柱を次々と立てその上を走る。
化け物でも心臓はある。人間とは異なるが、赤くて硬い。そう簡単には壊せ無い。左手から大剣を取り出し、赤い塊を突き刺す。ビキビキと嫌な音がする。化け物が回復する前に壊さないと殺される。
ヒビが入ら無い。化け物が少しずつ動き出す。桐谷は舌打ちをし、腕に力を入れる、瞳は猫目になりより真っ赤に染まる。ビリビリとした殺気が岩泉達にまで届く。手足が震えるのが分かる。岩泉達には見えていないが、腕に広がる刺青が徐々に肩まで広がる。


壊れろ。壊れろ。

「いい加減死ね」
バリンと赤い塊が壊れる。同時に大量の血が桐谷を覆う。地面に足がついたその途端込み上げてくる吐き気。噎せ、吐血で地面が汚れる。3人をカバーしていた火柱は消える。

「あー、今あなた達と戦う気力無いよ」

顔面蒼白。
肩で息をする桐谷を見て何も言えない。歩く気力も無いのだろう、その場から動こうとしない。ゲホゲホと噎せ再び口から大量の血を吐き出す。
貧血で倒れる寸前で金田一がいち早く反応し、桐谷を抱き締める。

「大丈夫ですか?」

「大丈夫に見えるのかよ、アホだなぁ。死にそうだわ、ボケ」

「岩泉さんどうすればいいっすか?」

「篠久保くーん。いるんでしょ、助けて。まじ死にそう、輸血して、お前O型だろ、血分けろや」

「お前がここまでやられるとは予想外。ふらふらじゃねぇか。化け物相手によー頑張りましたねぇ」

金田一の背後にはいつの間か現れた3区のエース、篠久保瑛太。ニヤニヤと笑っているが、金田一はゾワッと嫌な汗をかく、笑っているが目が笑っていない。早く桐谷を離した方が自分の為だ。しかしここで桐谷を離してしまったら桐谷は勢いよく地面に倒れてしまう。誰かの支えが無いと。
篠久保は岩泉を見て、目を細める。
化け物がいる事は多分及川の想定内。弱った桐谷を連れ去るのが目的、すぐ近くに及川はいるはず。周囲を見渡しても見当たら無いが、桐谷が弱っている事は分かっているだろう。

「バカを支えてくれてありがとう、もういいよ」

「いや、金田一離すな。絶対に」

「岩泉さんも悪趣味ですねぇ」

ハァと分かるように溜息を吐き、そこまで言うのな
ら。篠久保は一歩金田一に近付く。

「逃げろ、金田一」

岩泉の言葉と同時に金田一の身体には無数の剣が突き刺さる。その隙に微かな力を振り絞って桐谷は金田一から離れる。しかし立位は保てずその場にしゃがみ込む。顔だけ前を向くと篠久保の背中が見える。そして桐谷の周りを囲むように火柱が立つ。
ははと力無く笑い、小さな声でありがとうと言う。

「ひゅー。一人やりぃ。残り二人ー」

構える二人を見て、その場から動かずに指だけを鳴らす。

「さてさて、ご察知しているかもしれませんが、俺も桐谷同様万能者です。しかも3区のエース。さぁ、エース同士仲良くしましょーよ、岩泉さーん」

「煽りかよ、クソが」

「だってねぇ、わざわざエース様がこちらにいらしたって事は期待しちゃうでしょう、俺を楽しませてくれるんでしょう。言っとくけど俺、桐谷超えますよ、余裕で」


クスクス笑う篠久保は一向に足を動かそうとしない。先ほどから指を鳴らす、岩泉達は構えるが何も起こらない。何をしているのだろうか?疑問に抱いたその瞬間だった、国見の胸元から刃が突き刺さっていた、しかも内面から外へ剥き出す形で。
人差し指を上に向けると刃は徐々に上へと進む、そのたびに嫌な音が響く。肉を斬る音、骨を折る音、あと少しで心臓へと刃が食い込もうとしたところで止める。地面は血で染まり、国見は膝をつく。あー。可哀想に、岩泉さんが変な事言うから国見君が犠牲になってしまったね。
ゆっくりと指を折る、メキメキと国見の身体から聞こえる音、岩泉は分かった、篠久保が拳を強く握った瞬間国見の心臓は破裂する事に。

「ダメだよ、岩ちゃん。ちゃんと国見ちゃんを守らないと」

背後から及川の声。指を動かす事を止め、振り向く。及川はいつの間にか倒れこんだ桐谷を抱きかかえていた。気配が全く感じられなかった。
ぐったりした桐谷を愛おしそうに見る及川。やっと手に入れたと笑い、そのまま国見と金田一に近付く。派手にやられちゃったね。と傷口に触れると徐々に傷口は塞がっていく。面倒くさい万能者め。自分も万能者だが、治癒能力は無い。及川は相当上の人間だ。しかも今は桐谷を抱きかかえている為派手に攻撃出来ない。

いや、待て。
桐谷だったら自分に関わらず攻撃しろと言う。篠久保は掌から剣を取り出し、くるくる回し目の前の男達を見る。桐谷は今は動けない、意識も無い。
だったらやるしか無い。
及川は治癒能力を所持している、傷付けても自力で治すだろう。もし自分にも治癒能力が使えたらの話。よく聞く、相手には能力使えるが自分には効かないと。もしそのパターンだったら及川を思う存分攻撃をする。一か八か。
持っていた剣を及川に投げる。勿論避けるが、避けている隙を狙って及川を囲むように複数の剣が宙に浮いている状態。下手したら桐谷も傷つけるが気にしない。いいの、もしかしたら桐谷も殺しちゃうよ?とでも言いたいのだろうか。クスクスと笑っている。

及川の笑みが嫌いだと思った。
この笑み気にくわない。

「あんたの事嫌いだわ」

「酷いなぁ、初対面なのに」

「初対面でこんなにも嫌いだと思ったの初めて、戸惑い隠せねぇわー」

起きろ、桐谷。一瞬でいいから起きろ。
篠久保は顔には出さないが、今及川の腕の中で意識飛ばしている桐谷に問いかける。お前を殺してまで及川に攻撃したらお前の幼馴染みが黙っていないだろう、あと妹。
あーどうすっかなぁ。及川の周りを剣で囲んでいるが下手に攻撃出来ない。桐谷はやれと言うだろう、だが桐谷がやれと言えば黙っていないのが、先ほど名前を挙げた2人。参ったなぁ。と笑う。あえて岩泉を狙うか?城西側も金田一と国見は意識を飛ばしているから人質にはならない、つまり岩泉しか居ない。気付かれないように影を潜ませる。影が少し歪むと同時にピリと殺気が感じられた。どこからか?目の前の2人か?まさか気付かれた?いや、違う。篠久保の額から汗が落ちる。厄介者が来ちゃったと。

地面からすっと現れたのは桐谷茄智。
及川の目の前に現れ、口を開く前に無数の剣が及川に刺さる、桐谷を抱く腕の力が抜けた瞬間茄智は抱き締める、篠久保のところまで距離を置く。

「彰弥君死にそう」

「そう簡単には死なねぇだろ、こいつ」

「うん、死なせない」
絶対に。

茄智は地面に桐谷を置き、そしてすぐに七瀬を呼ぶ。指一本触れさせないようにガード。

「私及川さんとやるから、瑛太君は岩泉さんね」

「お?エース譲ってくれんの?」

「岩泉さんには興味無いから。私は彰弥君に触れた及川さんが許せない」

「ひゃー。兄ちゃん想いですねぇ、俺嫉妬しちゃう」

及川は自分の傷を治す。

「私と及川さんって相性悪いわ。だってお互い治癒同士、傷付けても治せてしまうから。だから治す暇を与えちゃいけないの」

「よく分かってるじゃん、茄智ちゃんだっけ。でも女の子が男とやりあっても勝てっこ無いよ。パワーもスピードも桁が違う」

「そうですか?私はそう思いませんよ。だって及川さん、さっきの攻撃避けられなかったじゃないですか。瑛太君は気付いてましたよ。岩泉さんも及川さんも私以下です」

「よく言う、そうやって大事言えるのも今のうちだからね?」

「ふふふ、やってみないと分からないじゃないですか。私は鴉原ナンバー0です」

エースが篠久保瑛太だとしたら彼女は?
ナンバーが0とは一体どういう事なのか?

「万能者は三通りあります。破壊する者と治癒する者。そしてもう一個」

すっと腕を前に出し
影が伸びる。
影から出たのは幼馴染みの岩泉。この空間で岩泉は2人いる事になる。

「創り出す者です」

私が思った事を創り出してくれる能力。それが私のもう一個の能力なんです。岩泉は剣を握り勢いよく及川に降りかかる。及川も頭がいい、茄智が作り出した者でも岩泉本人では無い、傷付けて倒せばいい。
持っていた剣で目の前の岩泉の右腕を着る、血が流れる。

「あー及川さーん。あんま岩泉さん虐めない方がいいですよ。痛いって、そんな斬っちゃったら」

篠久保が何を言っているのか分からなかったが、まさか。と本物の岩泉を見ると先程及川が傷つけた右腕から血が出ていた。
クスクス笑う茄智を睨みつける。

「私は治癒能力を持っていますが、本来の能力は創り出す事です」

「鴉原ってそんな化け物隠してたのかよ」

「化け物だなんて、分かってて鴉原の地区に来たんじゃないですか?殺される覚悟があったのでしょう。覚悟を無駄にしちゃいけませんもんね。だったら殺してあげます」

「茄智怒らせちゃったね、こりゃ止められねえわな、桐谷以外」

「さぁ、及川さん。目の前の岩泉を倒さないと殺されちゃいますよ。それとも怖いですか?傷付けたら岩泉さん本体にも傷付けて殺しちゃうかもしれない事に。ビビッてたら何も出来ません、ほら攻撃して。逃げてるだけじゃつまらない。観客を盛り上げないと」

さぁ、さぁ。及川さん。
茄智が煽る中必死に岩泉の攻撃を避ける。茄智が言った通り傷つけるのは怖い。幼馴染みだ、岩泉を失いたく無い。しかし逃げてるばかりだと自分が殺されてしまう。今の茄智を止められるのは彰弥しかいない。

「茄智」

静かに声だけが響いた。
茄智は驚いたように声がする方へ向く。

「俺、その能力嫌い」

「知ってる、でも彰弥君傷付けたんだよ」

「この傷あの人達じゃないから。化け物の仕業、だから能力解いて。ここを戦場にしたら牛島さんが来ちゃう」

茄智は頷き、能力を解く。
すると及川の前から岩泉は消える。
桐谷は倒れて指一本動かすのもやっとだろう。桐谷に助けられた。牛島という名前を出せば岩泉も及川も眉間に皺が寄る。確かに今戦いたく無い相手だ。ここを戦場にしたら牛島に桐谷達万能者を連れて行かれてしまう。それは避けたい。

「すげぇ、鶴の一声。まぁ、さっさと仲間連れて帰った方がいいっすよ、多分茶葉と戦っている連中もボロボロでしょう。またこうやって血の臭いを漂わせておくと化け物がくるから、今日は解散しましょうよ」

「及川引くぞ、流石にやべぇだろ」

「そうだね、ありがとう、彰弥君」

助かった。
でも君の事は諦めて無いから。そう言われたような気がした。

「やっぱ及川さん殺しておこうかな、彰弥の教育に悪い」

「お前は母ちゃんか。おーい、桐谷生きてっか、もうそろそろ七瀬来るから頑張れ、くたばんなぁ」

「血が足り無い、死にそう、身体怠い」

「私が治す」

「ちゅーしたら俺怒るかんな、茄智」

「ばれたか。しないよ、彰弥ちゅー嫌いだもん。ちゅーして治すんだったら痛みを味わった方がマシだ。ってこの前言われちゃった。ショック」

「そりゃ妹からちゅーされても嬉しくねぇだろ」

「私諦めないもん」

「何に対して?」

「ちゅーを」



数時間経って、誰かがあと形も無く、ここには何も起こってませんよ。と証拠を隠すした筈の場所で牛島は地面に触れる。微かに残っている血痕。誰かが争った形跡。誰だ?と言ってもここは鴉原の地区。つまり鴉原とどこかが争ったのだろう。
警察から逃げるように鴉原の人間はいない。
何について荒そっていたのか。気になる。

まず、鴉原が動き出したのか?
牛島は滅多に動かさない表情筋を動かし

大久保叔と。鴉原のボスの名前を囁く。
黙っていられないな。とその場をあとにする。

ネタは出来てるんだけど、見直したら間違えだらけで、うわ、ちょっと待ってくれよ、分かった、バトンやるわ。ってなってバトンをしている今現在

12キャラ質問バトン


12キャラ質問バトン


12キャラ質問バトン

◆まず、よく知っているキャラクターを12人挙げて、以下の数字にあてはめてください。
 創作キャラ・版権キャラは問いません。

[1]篠久保瑛太
[2]蒼崎梓
[3]大久保叔
[4]七瀬蒼空
[5]桐谷彰弥
[6]茶葉靖昭
[7]大倉京治
[8]桐谷茄智
[9]及川徹
[10]岩泉一
[11]花巻貴弘
[12]松川一静

◆それでは、次の質問に答えてください。全部で24問です。


(1)花巻貴弘が選挙に出馬するとしたなら、どのような公約を掲げると思われますか?
「さぁ、皆さん!この世の中の主食をシュークリーム!そう、今はシュークリーム、シュークリームですよ、いいんですか、そこのお嬢さん、シュークリーム食べずにケーキなんて食べて、柔らかいシュー生地にどろっとしたホイップ、またはカスタードのバランス、なんて素晴らしいんでしょう!ほら、皆さん、片手にシュークリーム持って素晴らしい世界にしましょうよ」

(2)桐谷彰弥と大久保叔が同居するとしたら、どのようなトラブルが発生するでしょうか?
「おい」
「どうした、彰弥くんよ」
「部屋に隠しきれねぇ幼女もんのAV勝手に俺の部屋に持ってくんじゃねぇよ、え?桐谷君って年下好きだったの?って誤解されたわ」
「めんご、めんご、もっといいの貸してあげるから許して」
→大久保叔のAV倉庫化する桐谷彰弥の部屋

(3)及川徹のお買い物に付き合う相手としては、篠久保瑛太か七瀬蒼空のどちらが適任でしょうか?
→篠久保瑛太
及川は買い物が長そう、篠久保は彼女や姉の買い物によく付き合ってるいる為、堪えられる。

(4)松川一静が危機に陥っていますが、それを助けられそうなのは蒼崎梓か茶葉靖昭だけです。松川一静は危機を脱すると思いますか?
「松川さーーーん、俺パワー足りねえから助けられねぇ!!」
「松川さーーーん、僕か弱い男子だから助けてあげられなーーい」
→どっちも頼り甲斐の無い存在

(5)大倉京治は岩泉一とともに夜の歓楽街に消えていきました。どのような顛末が予想されますか。帰りは何時ごろになりそうですか。
→純粋でピュア天使の岩泉をこの店いいっすよー!と過激な店を選択し、全力で殴られる。店員に気に入られた岩泉は帰れない、それを楽しそうに見る大倉。帰りは朝、そして殴られる。

(6)桐谷茄智が何か犯罪を犯すとしたなら、どのようなものになると思われますか。
→自分が認めた人以外が兄に触ったらスーパー精神的攻撃を食らわすという犯罪。

(7)七瀬蒼空が大倉京治とともに長期休暇を過ごすことになりました。二人だけで過ごしてうまくいくでしょうか。うまくいかないと考えられる場合、どのメンバーを追加すればうまくいくと思われますか。
→二人して優柔不断な為、どこ行きたい?え?どこでもいいっすよ。それじゃ話がまとまらない。なにがしたいの?まかせまーす。
※桐谷彰弥召喚。
はぁ、どこ行きたいか分からないの。だったら食べ物巡りでしょう。ちょうど行きたかったとこあったんだよね、ほら、そこいくよ。

(8)桐谷彰弥と篠久保瑛太が映画を見に行くことになりましたが、桐谷彰弥はサイフを忘れてきてしまいました。二人はどのような行動にでると思われますか。また、映画を見ることは可能でしょうか?
「おい、篠久保瑛太」
「んだよ」
「財布を忘れた、だから奢れや」
「はぁ?おまえなにしてんの?馬鹿じゃね?」
「(ムカッ)茄智の幼少時代のどっかのスマイルを売っているファーストフードよりも輝かしい笑顔の写真焼き回してやっから」
「しゃーねぇなぁ、映画ぐらい奢ってやる」
※結論映画は観れる

(9)大久保叔が通販サイトを使えた場合、購入履歴にはどのようなものが残っているでしょうか?
→幼女写真集、幼女になつかれる方法、18禁DVD(年下系)

(10)桐谷茄智が岩泉一に対して激怒しています。岩泉一は一体何をしてしまったと思われますか?
「岩泉さんの馬鹿野郎、彰弥の半裸をみていいのは私だけだもん、なに勝手に見てるの!彰弥君白いからってジロジロ見やがって、クソォ、ここ最近私だって彰弥君の裸見てないのに!!羨ましい!!」
「え、は、えっと、すまねぇ。」

(11)蒼崎梓と茶葉靖昭が対決することになりましたが、あなたとしてはどのような競技で対決をして欲しいと思いますか。ルール無用の戦闘以外でお答えください。(格闘技は可)
→野球拳

(12)及川徹と松川一静があなたのところへやってきました。何かプレゼントがあるようですが、彼らの贈り物として予想されるものはなんでしょうか。
→健康グッツ
(毎年健康診断引っかかっている為)

(13)花巻貴弘がドラゴンボールを集めることに成功しました。どのような願いをかなえるでしょうか。
→シュークリーム一生分

(14)あなたが松川一静、もしくは大久保叔のいうことを一つだけ聞かなければならないとすれば、どちらを選びますか。
→松川

(15)桐谷茄智の手料理はおいしいと思われますか。
→茄智は料理が壊滅的な為、あかん

(16)蒼崎梓を誘拐しようと企む品性下劣な性犯罪者があらわれました。この犯罪は阻止されると思いますか。されると考えられる場合、誰によって阻止されるかをお答えください。
→まず、蒼崎を攫おうとした下衆野郎に鴉原は感心して、まぁ、蒼崎なら大丈夫じゃね?と放置。やけくそになった蒼崎は自ら脱出。どうして僕を助けに来ないの??君達!ほんと、期待裏切らないよね!

(17)篠久保瑛太、大倉京治、及川徹の三人がそれぞれ世界制服を企んだ場合、最終的に世界は征服されるでしょうか? されると考えられる場合は誰によって征服されるのかをお答えください。されないと考えられる場合、彼らが世界征服できなかった理由をお教えください。
→こいつらには世界征服は無理だよ、だって無理だもん

(18)花巻貴弘と茶葉靖昭が師弟関係になるとするなら、どちらが師匠になるでしょうか。また二人の関係は良好といえるでしょうか。
→花巻が師匠
師匠、今日のシュークリームはどこのコンビニでしょうか????
ん?この味は!!セブンプレミアムだな!
さすがっす!師匠!!!

(19)桐谷彰弥の大好物をジュースにして七瀬蒼空に飲ませた場合、七瀬蒼空は喜ぶでしょうか。
→ブラックコーヒー
ぎゃああああああ、苦い苦い苦い!ガムシロップ、あああああああああ、後味!!!!
おまえお子様だな、ブラックも飲めねえの?
飲めねえわ、馬鹿!

(20)岩泉一が現代日本に無一文で放り出された場合、どのようにして生きていくと予想されますか。
岩泉は最強だからなぁ

(21)篠久保瑛太、蒼崎梓、七瀬蒼空が闇鍋パーティを催したとして、持ち寄る食材はどのようなものになるでしょうか。食べられる鍋ができるでしょうか。
篠久保→生クリーム、あまいもの
蒼崎→おつまみ系
七瀬→惣菜
※吐く

(22)大久保叔、茶葉靖昭、松川一静、三人が会社を立ち上げるようです。無事に運営できるでしょうか。お給料はどのくらい出るでしょうか。
→営業系だったらおいしい!
月20は最低でももらえ、昇格するごとに月給アップ


(23)桐谷彰弥は及川徹に手紙を渡そうとしていましたが失敗し、花巻貴弘が偶然にもこれを拾ってしまいました。この手紙は無事に及川徹の元へ届くでしょうか?
「及川さんへ、俺の下着返して下さい」
「え?及川なにやってんの?あいつ。てか何で手紙?ラインとか電話しろよ」
※花巻はわざと体育館に落として、それを拾う岩泉、そして、岩泉の怒声、何やってるんじゃ、ボケぇぇえええ。と鳴り響く中爆笑

(24)惚れ薬をのんでしまった大倉京治が桐谷茄智を追いかけています。しかし一方、岩泉一も惚れ薬を飲み、彼も桐谷茄智を探しています。この騒動を止めるためにはどのようにすればいいか、教えてください。
→篠久保と桐谷を召喚


次に回す人は?


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エムブロ!バトン倉庫
mblg.tv
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久し振りにバトンです

オリキャラでランキング!


オリキャラでランキング!



当てはまるお子さんを1位から3位まで男女別でランキングしてみてください!
学園もの向けなので学パロでも可です!

(男子/女子)
*成績優秀さんは?
1位/大久保叔
2位/桐谷彰弥
3位/篠久保瑛太
篠久保と桐谷はどっこいどっこい。どうしても大久保に勝てなくて毎回悔しがっている。そんな2人を見てドヤ顔な大久保。

*部活が大好きなのは?
1位/茶葉靖昭
2位/蒼崎梓
3位/大倉京治
先崎に部活に来るのは茶葉。準備体操はいつも早い。早く試合やりましょうよ。

*制服が好きなのは?
1位/七瀬蒼空
2位/大久保叔
3位/篠久保瑛太
制服って楽だよなぁ。毎日服を着にせず制服だけ着てればいいんだもんなぁ。学生って。と若干おっさん思考な七瀬。

*文化祭で張り切るのは?
1位/蒼崎梓
2位/大倉京治
3位/篠久保瑛太
女装コンテストでは常に優勝してますが、何か?蒼崎の本気は部内がドン引きするぐらい。

*絵が上手いのは?
1位/篠久保瑛太
2位/七瀬蒼空
3位/茶葉靖昭
ちなみに桐谷の絵のセンスは壊滅的。

*歌が上手いのは?
1位/大久保叔
2位/七瀬蒼空
3位/桐谷彰弥
ロック系なら任せろ、英語、ですボイス、なんでもいけるぜ。なのが七瀬と桐谷

*球技大会(運動系の行事)で張り切るのは?
1位/篠久保瑛太
2位/桐谷彰弥
3位/蒼崎梓
勝負事は常に本気。桐谷と篠久保に関してはお互いを潰し合う為に常に本気。がむしゃら=本気なのか?と言われたら言うだろう。あいつを泣かしたいと。

*徒競走に出たら?
1位/桐谷彰弥
2位/大倉京治
3位/篠久保瑛太
ちなみに部活動対抗リレーでは第一走者大倉(ここで大倉だと分かった瞬間他の部活は焦る)第二走者大久保、第三走者茶葉、第四走者七瀬、第五走者篠久保、アンカー桐谷。男子は1周、アンカーだけ2周。この時だけ篠久保と桐谷の息はぴったり。バトンミスをしない。バレー部は常に本気。陸上部には負けない。

*シャトルランを完走出来そう(頑張りそう)なのは?
1位/大倉京治
2位/桐谷彰弥
3位/大久保叔
この3人は常に3桁超えの記録を出す。走り終わったら暫くは屍

*逆にすぐギブアップしそうなのは?
1位/蒼崎梓
2位/七瀬蒼空
3位/茶葉靖昭
長距離が苦手なので50いったらもう駄目だ。僕は頑張れないとなるのが蒼崎

*主要五科目(国数社理英)以外のみでの成績優秀さんは?
1位/大倉京治(保健体育)
2位/桐谷彰弥(家庭科)
3位/大久保叔(技術)
桐谷の調理実習は高校生のレベルを超えていると有名

*授業中居眠りしてそうなのは?
1位/蒼崎梓
2位/大倉京治
3位/茶葉靖昭
部活やってると眠いんです。だから許して下さい。

*ノートが見やすいのは?
1位/七瀬蒼空
2位/大久保叔
3位/篠久保瑛太
ノート汚いと見直しする時困るんだ。うわ、出た。と言われる。でも気にしない。そしてテスト期間になると頭下げてノートを見せてもらう部員。

*ノートや教科書に落書きしてそうなのは?
1位/蒼崎梓
2位/茶葉靖昭
3位/大倉京治
眠くならないように落書きをしている

*夏休み明けに真っ黒に日焼けしてるのは?
1位/大久保叔
2位/桐谷彰弥
3位/七瀬蒼空
夏の野外フェスに参戦している為毎年真っ黒になって帰ってくる

*逆に白いのは?
1位/蒼崎梓
2位/茶葉靖昭
3位/大倉京治
引きこもりなめんな

*調理実習で活躍しそうなのは?
1位/桐谷彰弥
2位/篠久保瑛太
3位/七瀬蒼空
篠久保はデザート系は神的領域

*校内で目立つ存在あるいは人気者なのは?
1位/大久保叔
2位/茶葉靖昭
3位/篠久保瑛太
イケメンって辛いね

*ぶっちゃけモテるのは?
1位/大久保叔
2位/桐谷彰弥
3位/七瀬蒼空
顔だけじゃないんだよ。こんちくしょー。


以上です!ありがとうございました!

*回す人



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ネタ


下ネタ?いや、下品なネタをいきます。
アァア、パソコン飽きたよおおおおお。早く自由になりたいよおおおおおお。






「女バレって全員処女?」


……………。え?


この間0.5秒。
主将大久保は爆笑して、隣にいる篠久保の肩をバンバン叩く。そんな篠久保はわたし彼氏いるんですけど。と睨む。その隣で必死に笑いを堪える茶葉、わたしこう見えてもモテモテなんですけどぉ。と言いながら茶葉の隣の蒼崎は、なになに?わたし達と乱交したいのー?とちょっと頭のネジが緩んだセリフを吐く。その隣で大倉はえ?誰が処女なんですか?ねぇ!今から女子トークしましょうよ、と言って他2人はこの間0.5秒で体育館から逃げる。

「でもあたし達そんな会話しないね。ちょっと楽しそうだからやろうよ!女子トーク!篠久保の彼氏の話ちょー聞きたぁい」

「うるせぇよ、ビッチ。お前ホイホイ股開いてるって聞いたんですけどー」

「やだ、あたしホイホイ股開いてませーん。あたしが可愛いからって嫉妬しないで。わたしが股を開くのは5歳以下の女の子だけ。むしろ開ける側」

「でもさぁ、瑛ちゃんってずーっと茄智くんと付き合ってるんでしょ?週何回ペースでやってるの?腰痛めてる要素見当たらないから茄智くんは優しいんだろうねぇ」

「ちょっと!なんでわたしだけなの?わたし以外にもいるでしょう、女子は!てか男子も興味本位なのか知りませんけど、正座で待機しないで下さい、練習しろよ」

「だって女バレの性事情なんて滅多に聞けねぇし、気になるじゃん」

「そうそう、七瀬と桐谷は?逃げたな」

「ちょーーーっと聞きたいんだけどさぁ、弥生ちゃんって処女でファイナルアンサー?」

「弥生のそういう話聞いた事ないよね、てか彼氏いた話も聞いた事無い。いたのかな?え?気になってきた、ちょっと呼び出そうよ、事情聴取だ」

プルルルルプルルルル

-----ただいま留守にしております。

「留守してねぇだろ、アホか!呼び出せ呼び出せ」

プルルルルプルルルル

----ただいま留守にしております。

ガチャ

「ちっす」

練習に来た京谷の両手には七瀬と桐谷が今にも逃げ出さそうな勢いで暴れている。ナイス京谷の部員の誰もが思っただろう。

「歩いてたら猛スピードで走ってたんで捕まえた。練習だろ」

「練習じゃねぇよ、どう見ても男子正座してるじゃん、これのどこか練習に見えるの?頭おかしいんじゃない?バカ、アホ、単細胞」

「あー京谷のバカ力め。絶対逃げられたのに、体力には自信あったのに。こんな空間に連れてきやがって、後で恨む。バイキング奢れや、アホ」

「まぁまぁ落ち着いて。ほら、たまにはさ、こういうコミュニケーションも必要だと思うからね」


「必要じゃないよ、部員の性事情なんて興味無いからわたしをお家に帰して」

「弥生がなくてもわたし達はあるの」

「じゃあまず主将の大久保からね」

「話聞け、死ね」

「わたしー?わたしこう見えても処女だよ。彼氏はいたけど、やっば同年代だとダメ。年下じゃないと、あ、でも花巻さんならわたしの処女奪ってもいいですよ?だってだぁい好きですもん」

「下品、ほんと下品、お家に帰して。今すぐラブホ行って花巻さんに処女奪われてこいよ」

「俺でよろしかったら是非。てか大久保って俺のこと本当好きだよな」

「うん、だぁい好き」

「あああ、本当帰りたい帰りたい帰りたい。弥生、今日のご飯何ー?」

「オムライスかハンバーグで迷ってる」

「ハンバーグがいいなぁ」

「いいよ」

「及川さんも行きたい」

「何言ってるんですか、及川さん、弥生のご飯はわたしと茄智だけのですから、他人の及川さんに弥生の手料理は食べさせてあげませーん」

「次篠久保ー。唯一の彼氏持ち」

「えー、言わないとダメ?でもまぁ、初は茄智と中学の頃、それからは週一ペース、お互い月曜日休みだから日曜日の夜やる事が多い」

「好きな体位は?」

「騎乗位」

「きゃーーーー!さすがっす!!」

「次はーあずにゃーーん。はい、僕ですね、待ってましたね、この可愛いキャラのあずにゃんはですね、ふふふふふふ、ね?ね?ね?」

「お、おう」

「ね?じゃ分からないんですけど、はい、誰が通訳呼んで」

「いや、こいつ処女だよ。」

「何でまっつんが知ってる?」

「梓の処女は俺がもらってもいい?って聞いたら顔真っ赤にして頷いてくれたから。まぁ、梓が高校卒業したら貰う予定」

「ああああ、さすがまっつんだよ、かっこいい、イケメン、素敵ーーーー」

「次は蒼空」

「発言を拒否します」

「無理」

「いやいやいや、ね?ほら、ね、うん、恥ずかしいからね、うん、その、ね」

「何恥じらってるの?岩泉さんと付き合ってるんでしょ?」

「え?」

「ん?」

「は?」


……………この間0.5秒

「弥生ちゃああああん?気付いてたの?」

「え?ん、まぁ、気付いてたけど、蒼空から言わなかったから黙ってた。ごめん」

「なにそれ!岩ちゃん初耳だよ、どうして黙ってたの?俺たち幼馴染だよね?」

「うるせぇな」

「じゃあ岩泉、やったのか?七瀬とやったのか?」

「いつ?え?やったの?」

「昨日?そういえば昨日ご飯食べに来なかったね、わたしぼっち飯久しぶりで寂しかったから影山と日向呼んだ」


「ちょっと待って、何でトビオちゃん呼んだの?俺がいるじゃん、俺。どうして他校の後輩を家に連れ込んだのさ?よりによってトビオかよ!」

「まぁ、御察しの通り昨日は岩泉さんの家に居たからご飯食べなかったけど、また影山と日向呼んだんだ」

「まぁね、たまたま会って、2人とも親が出張でいなかったらしいからご飯を外で食べようとしてたらしい、そこでわたしと会ってそのままわたしの家でご飯食べた感じかな?」

「2人泊めたのー?」

「だって21時過ぎてたし、危ないから泊めた」

「乱交プレイっすか?先輩、3Pだ、さすがっす、桐谷さんって純粋そうに見えて実は淫乱だったら美味しいっすよねぇ。いつも表情筋を動かさないのに、セックスになると自分から求めるって萌えるわ」

「しねぇよ、んなこと」

「ねぇねぇ、弥生ちゃん。弥生ちゃんは処女なの?それとも茶葉ちゃんが言うように淫乱さんなの?」

「発言を拒否します」

「あたしも気になるー、だって弥生そういう話一切しないじゃーん。あたしよく言ってるよ、今日も花巻さんかっこいいとか、実は甘党なのとか、ちょー言ってるのに弥生なーんにも言わないの、つまんなーい」

「確かにきりやんの噂とかねぇよな。告られても全部断ってるって聞くし、まぁ、大久保もだけど」

「だってあたしには花巻さん一筋だから断りますー。ホイホイ股開くビッチじゃありませーん」

「うるさいんで、花巻さん、今からこいつに告白して下さいよ、両思いのくせに告白しないとか。こっちとしてはいい迷惑ですか、いつもいつもいつも花巻さんの話聞かされるの。花巻さんが、花巻さんも、花巻さんって、花巻さん本当大好きって毎日言う」

「きゃーー、恥ずかしいから言うのやめてー」

「本当うぜぇな」

「弥生本当のこと言っちゃダメ」

「大久保さんが彼氏出来たら大久保さん目当ての男が泣きそうですね、茶葉もだけど」

「大倉も人のこと言えなくない?結構告られてるんでしょう?知ってるんだからー」

「この人情報屋か!」

「茄智に聞いても弥生の事分からねえって言ってたな。確か。好きな人いないのー?って聞いたら好きなバンドのドラムの名前言われたって」

「結婚するならあの人って決めたから」

「あー確かにあの人かっこいいよな、てかドラム叩いているとかちょーイケメンなのに、笑顔可愛いの。そのギャップに女子はやられる」

「もしかして、あのバンド?ほら、この前アルバム出した」

「そうです、松川さん知ってるんですか?」

「知ってる知ってる。だって俺も好きだから。ベースかっこよくね?クールなのに、ライブ中は上半身裸で一番はしゃいでる。いいよな」

「バンドマンに恋する桐谷。一人でライブ行っちゃうぐらいだもんね」

「すげぇ。んで?茶葉とかは彼氏いないの?」

「わたしはいないですよー。好きな人はいますよ、勿論。アタックしてるんですけど、なかなか奥手で。本当国見大好きだ、このやろーーーう!」

「まさかの国見ーー」

「可愛いじゃないですか、必死にアタックしてくる茶葉。気付かないふりして本当は今すぐ抱きたいって思ってますからね」

「ここにも両思いいたよ、オーラがピンク。なにこの部活リア充しかいないよ、岩ちゃんも、マッキーも、まっつんも国見ちゃんも!」

「ちなみに大倉は梟谷の赤葦さんと付き合ってますよ」

「え?そうなの?初耳」

「だって言ってなかったですもん。わたし頑張りましたよ、猛アタックしましたもん!そしたらオッケーもらったんですー!きゃーー嬉しいーー、遠距離でもラブラブでーーーす」

「あれれー?及川だけボッチじゃね?」

「確かにー!いいんですか、及川くーん。大好きな大好きな彼女に告白しなくても、君がうじうじしていると後輩のトビオちゃんに奪われてしまいますよー?」

「桐谷本当に彼氏いねぇのか?」

「いませんよ」

「元彼はー?」

「トビ、あ、いないです」

「え?え?え?影山なの?元彼!え?うそ、本当?いついついつ?ねぇねぇ、いつ付き合ってたの?」

「チッ」

「嘘でしょう?トビオちゃん元彼なの?」

「違います、間違えました、わたしは処女で、彼氏いない歴イコール年齢ですから」

「ほら、吐いちゃいなって。弥生だけだよ、女バレのスタメンで男いないの!いいの?青春しようよ」

「影山と接点あったのが不思議だと思ってたけど、元彼だったら納得するかも」

「きりやーん、言ってやれって、ここにきりやんの事気になって今日もサーブ打てないとかほざくアホな主将がいるからさぁ」

「本当にトビオとは付き合って無いですよ、ちょくちょく会うんでご飯とか食べてたぐらいです。彼氏でもないですから」

「とか言って本当はー?」

「トビオって言ってる時点で怪しい」

「追い詰められると桐谷さんは弱いですよね」

「はやくー!はやーく!待ちきれない!」

「そういえば、携帯のロック0529その意味は?」

「なんで知ってる?」

「たまたま見ちゃった。んでその意味は?」

「あれ、05は?」

「きりやんの背番号」

「29は?」

「お肉?」

「ばか、もっと頭働かせろ!絶対肉じゃないでしょう、きりやんって5月29日生まれ?」

「いや、こいつ七夕生まれですよ」

「え?じゃあなんだ?」

「2と9で分けて考えてみようぜ」

「05が背番号だという事は2も背番号じゃん、城西で考えると松川さん、鴉野で考えたら菅原さん、9は影山」

「あ!9は影山だよ、つー事は2も影山じゃない?ほら、北一の背番号って確か2だったよね?」

「はい、弥生ー、もう逃げられない」

「やだぁ、顔真っ赤。ちょー可愛い」

「弥生の元彼はー?」

「トビオです」

「きゃーーーーーーー!可愛いーーー!影山と付き合ってたんだ?今は?てかなんで別れちゃったのー?」

「及川ァアアアアアアア!!!!ショックで倒れちゃったよ、お前が聞き出したんだろーが!なにショック受けてやがる」

「多分影山に奪わらた事がショックだったんじゃないの?」

「やだ、恥ずかしいから言わない」

「ねぇねぇ、どこまで進んだの?弥生の初めてって影山?どう?やっぱテクニックすごかった?」

「影山呼んじゃおうよ」

「それだけはやめろ、及川のライフがゼロになる、むしろマイナスだ。やめてやれ」

「えー!じゃあわたしたちだけで聞くからいいもーん。ほらほら電話してみよう、ちょー聞きたい」

「弥生ちゃんの携帯ロック番号0511にしてやる、及川さん頑張るから、絶対0511に変えてやる」

「おおお!及川よく言った!」

「ちなみに及川の携帯ロック番号は?」

「7720」

「どーゆう意味?」

「弥生ちゃんと俺の誕生日」

「え?まじですか?なんでわたしの誕生日知ってるんですか」

「ぐっ!大人の事情だよ」

「及川さん頑張ってー。ほら、この子鈍感だからアタックしないと振り向いてもらえないですよ、まず気づかないつーね」

「影山と付き合ってたのって中学から?ねぇ、気になってバレーな出来ない」

「中学から付き合ってた、別れたのだってつい最近だし。なんで別れたんだっけ、あ、バレー優先にしよう。ってお互いなって別れて、でも今でも普通に泊まりに来てますね。トビオの家にもよく行くし」

「バレーバカ2人はこうやって別れたのか」

「及川さん息してぇえええ!!!!」

「でもまた付き合えるんだったら付き合いたいですね、トビオと一緒にいるの楽だったんで」

「ああああ!及川さん!!頑張ってぇえええ」

「きりやん恐ろしいわ。及川をここまで追い込むとは。もうすげぇとしか言えね」

「俺頑張れるかな?トビオに勝てるかな」

「勝たなきゃそこで試合は終了ですよ」

「アァア!!!七瀬さん!!!」



ネタネタ


こんにちは。仕事をサボっているわけでは無いのですが、私にはデスクワークがとてつもなく苦手な事によって、あーーー飽きたなぁ。あ、そうだ、ネタでも投稿しよう。とスマホを片手に堂々としているのは私だ。はい、元気です。
女体化のネタが楽しくて、でもこういう歪んだネタを書くのがうっほーーいってなっている私はもう手遅れだ。逆行ネタっぽくしようかなぁ。と思ったら変な文章になりました。なんか、いろいろなネタを書いている為設定がごちゃごちゃ、今度ちゃんとした設定考えて、いや、今考えれられる、よし、今考えてきます。まとめてからちゃんと修正して行こうと思います。あー。文才が欲しいです。




これで何回目だろうか?
世間で言う呼び出しというものをわたしは今いただいている。勿論男じゃない、女、集団の女。多分先輩、化粧濃いわ、香水プンプン、鼻もげる。マスク、急募マスク。ちょっとあんたなんなのよ?って言われてもわたしはただの女子バレー部ですけど?何か問題でもありますー?って言いたいところだが、一応先輩なので何も言わない。クソ、呼び出ししやがって、授業サボちゃったじゃん。わたしこう見えても優等生なの、あんた達みたいに暇人じゃないの、わかる?
呼び出しくらった理由はなんとなく、なんとなーく分かる、だからムカつく。言いたいことあるならあっちに言えよ、関係ないし。
でもあっちに言えないからわたしに言うのね、わかってる、だって女って馬鹿だもん、わたしも馬鹿の一員になってしまうけど。でも目の前の人間と同じ人間じゃないわ、ここ重要よ。

及川くんの何なの?
いや、先輩後輩ですけど。てかあんたらみてる?わたし達の練習みてる?普通に、本当普通に喋ってませんよね?わたしと及川さん。むしろわたしが毛嫌いしてるから関わらないでオーラ出してるの、関わらないで、近寄らはいで、はい、むーりー。ってなってるのわからないの?しかも及川さんも及川さんで、天才嫌いだからわたしの事は嫌い。
天才天才天才天才天才って、わたしは天才じゃないし、クソ。生まれてここまで努力して全国三本レベルのセッターになったわけ、天才だったらすーぐ何もしなくても、はい、セッター、凄い全国レベルだわ。ってなるけど、ちゃんと練習してるし、負けたくないから頑張ってるの。なのに天才って、わたしだって嫌な気持ちにもなるわ。

あ、黙ってたら胸倉掴まれた。
こわーい、こわーい、こうさーん。
はい、ごめんなさい、冗談です。さすがに手をあげられたら困る。だって試合近いし。どうしようか。
「あんたさぁ、目障り。及川くんの特別でも思ってるの?可愛くねぇくせに調子こいてんじゃねぇよ」

「はぁ?え?不細工って言いたいんですか?」


あ、やばい。
開いたお口は止まらない。
ごめんなさいね、先輩方。わたしこう見えても性悪なの、大久保に次いで性格悪いの。

「そんなに化粧して可愛くなってる方々に不細工って言われたくありません。スッピンを及川さんに見せられますか?見せられないから化粧してるんでしょう?笑わせないで下さいよ、自分で言ってて恥ずかしくないんですか?笑える」

「テメェ」

「あはははは、なにムキになってるんですか。だいたいわたしと及川さんはなんの関係もありません、及川さんもわたしの事が嫌いで、わたしも及川さんの事だーい嫌いですからご安心を」

すると女たちは胸倉を掴む手を離す。
及川さんのあの冷めた目で見られるわたしは相当嫌われている、影山二号だって言われてるぐらいだもん、何が影山二号よ、影山にもわたしにも失礼じゃない?影山も努力してるし、わたしは王様とは思わない。勝手に王様って言いやがって、ぶん殴るぞ、って言ったら大久保に止められた。
わたしはため息を吐いて、皺くちゃになったブレザーを整える、そして一礼して

「あんな餓鬼みたいな嫌がらせで自分のモチベーションを上げるような男なんて大嫌いですから」

体育館裏から出てていくと、花巻さんと松川さんとばったり会った、なにこれ?運命?でも残念、わたし運命信じないし、今物凄く機嫌が悪い。及川さんも嫌いだけど、岩泉さんも好きじゃないの。表では及川さんの事をボロクソ言っているけど、内心は及川さんを絶対に裏切らない。つまり味方、そういう人が一番厄介だって思っているから、まず人を信じない時点でわたしは終わっているかもしれないけど。女バレだけでいい、他はいらない。こうやって何回も何回も呼び出しくらうのは心底迷惑。
花巻さんと松川さんに頭下げると腕を掴まれる。

「何ですか?」

「及川の事相当嫌ってんなぁって思って、結構声響いてたぜ?多分及川の耳にも入ってる」

これはこれは困った。
今日の部活嫌がらせされちゃうかな?そしてまた知らない女子から呼び出しくらうかな?

ほんとイラつくな、あの男。

「だから何ですか?」

「おお、強気ー。女王様は誰に対してもそうなの?いや、違うか、女バレにはそういう態度とらねぇよな」


挑発?
煽ってる?
どっちもか。
ほんと男子は及川さん大好きだね、笑えるよ。
まずわたしは女王様じゃないし、誰?わたしの事女王様とか呼んだやつ?生まれも育ちも庶民ですけど。
掴まれた腕に力がこもる。
折れたらバレー出来ない、トスあげられない。でも腕が折れたら及川さんは喜ぶかな、また一人天才が減ったと。

「バッキバキに折ってボール触れない腕にでもする気ですか?いいですね、それ、及川さんが望むシナリオ通りじゃないですか。わたしを潰す。そしたら天才を見なくて済む。」

「きりやん落ち着いて、煽った俺が馬鹿だったから話を聞いて」

「バレーを奪ったら何が残るでしょうか?」

「きりやん!話聞けって」

「あの冷めた目から逃れることが出来るんだったらどうぞ、このクソな腕を折って下さい。わたしからバレーを奪ってもいいです。そしたら及川さんもイラつく事なくバレー出来るでしょう」

花巻さんに頬叩かれる。
じんじん痛みが広がる。
腕を掴む手は離される。そんなにわたし暴走してたのか。って思うと馬鹿げた。

「俺の話を聞けって、暴走すんなよ」

「嫌ですよ、どうせ、及川はいい奴だから及川を許して欲しいとか言うんでしょう?」

許して欲しい訳じゃない。
天才と呼ばれてしまっている以上この関係の修復は無理に等しい。改善出来るならとっくにしている。
私たちは不器用なのだ。多分そう。
お互い認め合いたくない。

複雑そうに花巻さんはわたしを見る。
何だろう、この目、知っている。花巻さんも松川さんとは必要最低限しか喋らない。

「彰弥と同じ道を歩んでるよ、これじゃ。あーもう、及川、ふざけんなよ」

彰弥。
誰?名前的に男。この学校入学する時篠久保にも言われた名前。え?彰弥まさかの女なの?と。意味が分からなかった。わたしは弥生だし、男でも無い。
次はわたしが花巻さんの腕を握る番だった。彰弥とは誰なのか?バレーの世界では聞いたことが無い。わたしの知らない人、でもちょくちょく聞く名前。わたしと彰弥はどういう関係なの?

「彰弥って篠久保にも言われました。わたしを見て言ったんです。わたしの周りには彰弥なんていないのに。どうしてみんなわたしを見て彰弥って言うんですか?」

「え?瑛ちゃん1回目覚えてる人なの?まじか。ちっと話してみっぺ」

松川さんはどこかへ消えてしまった。
二人きりになって無言が続く。
やはり答えづらいのか、腕を掴むのをやめて下を向く。もやもやする、どこか心の中が空っぽになった感覚。思い出そうとしてもわからない。
涙が出そうになる。こんなにも弱かったっけ?強かったのに、でも強かったのはいつの話?
わたしはいつも弱かった。

「弥生ちゃんは及川のどこが嫌い?」

「え?」

「ほら、ちょー嫌ってんじゃん。何が理由でそんなに嫌ってんのかな?って」

「さぁ、気付いたら嫌いでしたから。あの冷たい視線でいつも見られると、あ、わたしは及川さんに嫌われているんだって思いました。わたし以外には笑うのにわたしには笑わない、何も教えてくれない。まぁ、教わんなくてもわたしは強いからいいんですけど。でも天才は何もしなくてもいいよね。って言われた時に、この人は無理だと思ったらからですかねぇ」

あれ、ズキズキ頭が痛い。

-------及川さんには何も分からないですよ。
-------天才と呼ばれた男がどんなに努力しているか

神様に選ばれていたら俺は身長だってあった、パワーだってあった。技術も誰にも負けないバレーの神様に愛された人間として生まれた筈。でも神様は俺を天才として認めてくれなかった。身長は170しかない、パワーだって無い。なのに及川さんは俺を天才と呼びます。俺だって負けたく無いから努力した、教えてくれないから技を盗んだ。努力が積み重なって全国3本指に入るセッターとして活躍したのに。

どうして認めてくれないんですか?

誰の記憶?
わたし?でもわたしは女だし。

彰弥?

「わたしは弥生でも彰弥でも及川さんに嫌われていたんですね」

「は、え?彰弥?」

違う違う、目の前の子は弥生ちゃんのはず。なのに雰囲気が彰弥だ。鴉原高校天才セッター桐谷彰弥だ。弥生ちゃんは記憶を戻した。1回目の記憶を。
目付きが変わった。

あの笑い方。
目を見ずに自傷的笑い、すっと目を細める。

「だったら関わらなければいいんじゃいですか?だって俺は彰弥だし弥生でもあるんだから。嫌いなら俺の存在を消せばいい、俺は消します。及川徹という人間を」

俺に背を向け、その場から去る。
及川、早くしろよ、お前がそんな捩れた性格だから弥生ちゃんは彰弥の記憶を戻した。

「きりやん」

「所詮花巻さんもあっち側の人間なんですから、俺に関わらないで下さいよ」

「ちげぇよ、話聞け、お前はいっつも自分で話進めて何も聞きやしねぇ、及川の言葉も聞いてやれよ、どんだけ頑固なんだよ、バカ」

「じゃあせめて弥生だけでも優しくしてやって下さいよ、弥生は女なんだ、彰弥のように男じゃないし、弱いんだよ、強気でいるかもしれねぇけど本当は辛かったんだ、我慢しようとしても彰弥みたいに涙腺が強いわけでもねぇし、男の時みたいに接するな」

彰弥の言葉に言葉を失う。
弥生は女なんだ、男の彰弥のように強いわけでは無い、男の時はこんなにも女子から呼び出しは無かった。だって彰弥は男だから。でも今は女、女は少しでも気にくわないとすぐに呼び出し、何回も見知らぬ女から呼び出しをくらっている弥生はもう心に余裕が無かった。だから思い出したく無かった。ボソッと彰弥は言う。

同じ扱いしないで欲しい。

「俺は今は女なんですよ、もしこのまま彰弥の記憶が戻らなかったら弥生は更に傷付いていたかもしれないんですよ」

「でも」

「これからは弥生は俺が守ります。だからほっといて下さいよ。もう傷付きたくはありません」

それではさようなら。花巻さん。と今度こそその場から去る。弥生が去ってから暫くして大久保が現れる。あーあ。とため息を吐いて思い出してしまったんですね。と花巻に問いかける。
1回目の記憶を持っているのは、男子バレー部と大久保と篠久保だけ。

「及川さんと桐谷はどうしてここまでギスギスするんですかね。何回も何回もやり直しても結局はこうなってしまう」

1回目の人生はお互い男で、しかも同じポジション。天才と呼ばれた桐谷、天才を嫌う及川。
天才というレッテルを貼られた桐谷。周囲も天才と呼ぶようになった。天才で苦しめられた。所詮天才だ、天才は努力しなくても頂点をすぐに掴めるからいいよな。と言われるようになった。
勝手な事を言われるのが気にくわない。影山以上に叩かれた。影山のように天才だが、天然が入った彼を責めようとはしない。その代わりに桐谷はどうだ?天才、しかも頭の回転がいい。周囲が気にくわないのも分かる。言葉には気を付けろ。とよく言われた。

嫌な言葉はヘッドホンでシャットアウト。
聞かない、聞くのは仲間の声と好きなアーティストの音楽。

天才から逃げたかった。
天才と呼ばないで、天才では無い。

俺は天才じゃない。

やっと素直になれる時には遅かった。桐谷はもう限界に近かった。全日本にも選ばれた2人。犬猿の仲とも言われた、生セッターは桐谷、小柄な体格でもセッターとしては世界トップレベルと言われた。でも天才のレッテルは剥がれない。
日本が4位という快挙を成し遂げた後に桐谷は姿を消した。すぐ戻ります。と合宿先のホテルに置き手紙。

戻るはずが無い。

「俺は天才じゃないですよ、及川さん」

空港で呼び止め、振り向いた桐谷は一言。

「俺はあなたのように、なりたかった」

「彰弥、行くな」

「あなたには分かりませんよ、天才と呼ばれ続けた人間の心境なんて。言う側は気にしてませんけど、天才のレッテルを貼られた側は辛いんです。」

よかったですね、俺がバレーから逃げますから、これからはあなたが主役です。
握った手が離れる。大きなキャリーバッグを引き、桐谷は日本から逃げた。

「二回目はいい感じに行くかなぁって思ったら及川さん記憶あるんだもん、そりゃうまくいかないですよ。」

「一度手離した事を分かっているのにどうしてあいつは素直になれねぇんだが」

「見てるこっちがヒヤヒヤしますよー。どうしますかあ?花巻さーん」

「どーっすかな。結構面倒い事になっちまった」

「弥生はわたしに任せてもらってもいいですか?ちょっと頑張ってみます。だから及川さんよろしくお願いします」

せっかくの二回目の人生です。
2人を幸せにしましょうよ。