ちょっと落ち着いたから
ざっと書き続けることにした。



何にも言わずに黙りこむわたし。

じっとわたしの言葉を待つ平くん。


わたしにとってはたった数分でも
平くんにとっては何時間にも
感じたのかなあ。

まあそんなことわたしの
知ったこっちゃないけど。


自分の気持ちには気づいたけど
頑固で意地っ張りなわたしが
すんなり素直になれるわけもなく。

でもここで素直にならなかったら
また後悔するっていうのは分かってて。

そんな相反する思いで
頭の中はぐちゃぐちゃ。

唇をぐっと噛み締めて
必死に言葉を探してた。

そんなわたしのことを
平くんは痺れを切らすこともなく
ただただじっと待っててくれた。


ようやく紡いだ言葉は

知っちゃったことを
無しには出来ないし、
わたしは悲しかった。
このことに関しては
今後どうしていくつもりですか?

他人行儀な口調で返した。

彼氏彼女じゃなくなったら
わたしたちは先輩と後輩なんだから
これは間違ってないと思う。

やましいことは何もないよ。
でも悲しませてしまったから
泉のして欲しい通りにする。


平くんはズルい。

わたしがもうその人と会わないで
なんて言えないこと知ってるくせに。
なんでこんな言い方するんだよう。


悔しいから平くんの胸を
ぼかすか殴ってやった。

気の済むまで叩きまくった。

こんなんで気持ちなんて
晴れるはずもないけど
他に方法が見当たらなかったんだ。



そんなわたしの出した結論。

今は何を言われても
信じられません。
信じることが怖いです。

わたしはあなたのことを信じてました。
その分、裏切られたという思いが強いです。
正直、もう傷つきたくないです。
傷つくのが、怖いです。

ちゃんと伝えた。

こんな時に言われても
素直に喜べない。
はっきり言って嬉しくない。

わたしを繋ぎ止める言葉にしか
感じられない。

今はこの言葉聞きたくなかったよ。

ってこと。

わたしは泣かなかった。
泣かないって決めてたから。

どこまでもわたしは頑固だなあ。

「信頼って築くのは大変なのに
一瞬でなくなるんよ」

そう冷たく突き放した。

でも心の奥底のどこかでは
もっとわたしを求めてほしい。
すがってほしい、なんて
自分勝手なこと思ってた。

いつからこんなにわがままに
なったんだろうなあ。

必要とされたい思いと
信じるのが怖いって思いが
頭の中を交錯しててしんどいや。





矛盾する気持ち