私は常時、手を丸めています。
キッカケは小学生の頃だったでしょうか…
ある日、私の手が普通の人よりも小さいことに気付いた級友が『赤ちゃんの手』とからかい始めたのです。
それは一気に広がりました。
わざわざ隠している手を無理矢理見ようとする者も現れました。
なんとも言えない気分でしたね…
他の人の手と比べると確かに小さい。
指も短く、爪の形も違いますから…まあ珍しいと言えば珍しかったのでしょうけど。

しかし、それは学生の時だけに収まらなかったのです。
成人してからも気付く人は気付く。からかう人はからかう。
因みにマニキュアなんて塗れませんよ。目立つことは極力避けたい。
まあ手を丸めているのも目立つのかもしれませんけど…

勿論、気付いた人全員がからかったわけではないと思います。
また、それを指摘した人も、からかうつもりだったわけではなかったのかもしれません。ただ、その言葉で周りがお祭り状態になった…それだけ。

そんな些細なこと…些細なことだけど私は自分の手を堂々と見せられなくなった。
隠すことが癖になった。
だから今でも常時丸めている。
ただ…それだけの話。