昔…まだ、私が高校生の時だったかな…
とある夜中のことです。
私はラジオのチューニングを合わせているような音で目が覚めました。
超眠かった私は、妹(当時中学生)が夜中に起き出し深夜放送でも聴こうとしているのだと思い、妹の方に向かい『五月蝿い!人の迷惑考えろ!ラジオ消せ!』と言い放ちました。
(眠いとキレるよ私は)
その後、音が止まったので、私はスヤスヤと寝てしまいました。

次の日の朝、私は妹に苦情を言いました。
すると妹は「私、ラジオ聴いてないよ」っと…
そして、続けて妹は言ったのです。
「でも、お姉ちゃんのおかげで助かったよ。あの時、金縛りにあってたけど、お姉ちゃんの声で解けた」…っと。
更に妹は続けます。
「ところで、赤ちゃんの泣き声、聞こえなかった?」…っと。

はぁ?と思いましたね。
コイツなに、言ってんの?ってね。

妹曰わく、寝ていると赤ちゃんの泣き声で目が覚めたそうです。
怖くて助けを呼ぼうとしたけど金縛りで声が出なかったそうで…
でまぁ、そんな時、私が怒鳴って金縛りが解けたらしいです。

ん…とりあえず怖がっていたので、「ん、それは気のせい。気にするな」と言っておきました。
そう…私は基本的に現実主義(?)なのです。
とりあえず、科学的医学的心理学的に説明のつかない、わけの分からないものは、気のせいにする。
じゃないと怖いからね。(私は超ビビりです)

でも…妹の話が本当だったとして…何故、私には赤ちゃんの泣き声ではなく、ラジオの音だったのでしょう?
仮に心霊現象として…同じ部屋にいるのに、聞こえ方って違うのかな?
それとも、お互い気のせい?

ところで妹ですが、その数年後もう一度、赤ちゃんの泣き声を聞いたそうですよ。
妹の子が死産だった…その日の夜にね…