この国には、こんな法がある。
【民法 第877条】
1 直系血族及び兄弟姉妹は,互いに扶養をする義務がある。
2 家庭裁判所は,特別の事情があるときは,前項に規定する場合のほか,3親等内の親族間においても扶養の義務を負わせることができる。
3 前項の規定による審判があった後事情に変更を生じたときは,家庭裁判所は,その審判を取り消すことができる。

コレ…被虐待児(元被虐待児)であっても同じ扱いみたいなんだよね…
今現在、保護されている子達も同じ…
成人したら虐待されて生きた事実なんて、無に等しくされる…
どんな障害を抱えていようと、成人したら皆一緒…平等。

別に、それに文句があるわけじゃない。
平等なのは良いことだ。
人間扱いしてくれるのは良いことだ。
障害(疾患含む)は、なんとかなる。
いや…するしかない…だね。人でありたかったら…ね。
でもね…どうにもならないものもあるのよ…

親の奴隷から抜け出せた人…抜け出せてない人…
ふと思うのよ…どちらが幸せなのか?…と。
抜け出せれば…まぁ、親が近付いてこない限りは幸せ。
だけど…その幸せは…もしかしたら、また来るかもしれない…いつか来るかもしれない…という恐怖と背中合わせに立っている。
それは消えない…どんなに時間が経っても…そう…親が死なない限り続く…
私だって怯えてる…
こんな歳になっても怯えてる…
別に法的に守られているわけではないから…いずれ来る。
そう…たとえば…親が介護を必要としている時…
私ぐらいの歳になると、それは時間の問題だから…ね。
関わり合いたくなくても…法は許してくれない…

一度得た幸せを手放すのは辛い。
ずっと地獄に居るよりも…ね。
自分を虐げる人間がいないという幸せ…それを知ってしまったら、堪えは効かない。
いや…知らなくても、いずれ来るか。防波堤が崩れる日が…
虐げる親と虐げられる子の関係なんて、生死を賭けた戦場にいるのと変わらない。
まぁ…勝者は常に虐げる側なんだろうけど…

そろそろ法を改正してくれないかなぁ…と思う。
今現在、虐待されている人を救うこともだけど、運良く成人まで生き延びた人の助力となるべき法を。
そうじゃないとキツいよ…
いつか親が来るかもしれない…その恐怖を抱え続けるのは…ね。