話題:恋愛観
私は、私でなければ、どうしてもダメだ!という感情を抱く人しか信用しないことにしている。私でなくてもよい好きなど、私には不要なのだ。私でなくても好きになれるならば、わざわざ私と付き合う必要はないだろ?と思って生きていた。そしてそれは今も変わらない。
私は一時的な私を好きという感情を相手にするほど暇じゃないのだ。それに振り回されることも、良しとはしない。
一時的な好きという感情など、涼宮ハルヒと同じ考えで、一種の精神病だとすら思っている。無論それは、涼宮ハルヒが言ったからではなく、元々そういう考えの持ち主なのだ。だからこそ、恋愛という面倒事を嫌がるのでもあった。
恋愛なんて、所詮は自己満足。この世に不変なものなどないのだ。そんな不変なものに振り回されるなんて、まっぴら御免。
しかし実際は振り回されてきたのだ。それもこれも、私が永遠…不変なる愛を信じているせいだ。いや、憧れていると言った方が正しいか。
アクエリオンなど、正にそうだな。一億と二千年前から愛してる。そう、それこそが私が信じる本当の愛なのだ。
何度、転生しても私を愛する…そんな愛。他に代わりがいない愛。それしか信じないのだ。しかし、前世のことなど、わからないからな。ホントに不変なのかなんて。
やはり私が思う愛は夢物語でしかないのだろうか?
そう落胆することもある。

さて、どうでもいいが、今の主人は私に3度、恋をした男である。
1回目、主人が高校生で私が中学生の時。私を見かけた瞬間、電撃が走ったらしい。が、その恋は成就することなく終わった。私が家出&自宅謹慎になったからである。そして主人は就職を期に県外へと赴任したという。その間も私のことは忘れることがなかったらしい。ただひたすら、脇目もふらず好きだったそうだ。しかしながら、県外から帰ってきた時は既に私の行方を探す手段もなく、主人は諦めるしかなかった。
それから、しばらくして、主人は二度目の恋に落ちる。
今度は、赤ちゃんをベビーカーに乗せて、ちょこちょこ買い物に来る主婦である。それが私。だが、主人は私とは気付いていなかった。面影のある人という印象。そして主人は店内をウロウロする私に付きまといをしたのだった。毎日、張っていたらしいたから、凄まじい執念だといえよう。しかし、その恋も成就はしなかった。そもそも、相手は人妻なので成就のさせようがない。見ているだけで、幸せだったそうだ。しかしそれも長くは続かなかった。私がそこに買い物に行かなくなったからである。
三度目は離婚してから。
私がホステスをしていた時だ。
その日は、偶々、男友達に電話をかけていたのだが、その男友達が急に別の友達と代わっていいか?と聞いてきた。どうしてかというと、しばらく女性と話したことがない友人がいるから話をしてほしいとのことだった。私は承諾した。
主人とコンタクトをとったのは、これが初めてである。主人と私は、たいそう気が合った。そういう事が何度かあり、主人は、まだ会ったこともない私に恋をした。その数日後、私達は実際に会うことにしたのだった。
そして当日、主人はよりによって遅刻してきた。というか、時間になっても来ないので、家に電話したら寝てた。主人は謝り倒し、マッハで来た。そして私を一目見るなり再び恋に落ちたそうだ。理由は初恋の人の面影があったから。そう主人は、この時も当人だとは気付いていなかったのである。それからだ、主人のストーキングが始まった。当時、主人は無職だったのである。私は当時、このストーキングには気がついていなかった。私は疎いところがあるのだ。他人の恋心にも疎いからなぁ…
なんかいつも、タイミングいいな〜くらいしか感じてなかったのである。
そして主人は私で童貞を捨てた。その時の主人の葛藤は、凄かったらしい。なんせ初恋の人(私)に操を立てて生きてきたからである。まあ後に三度も恋をした人が全て同一人物だったことを知り、葛藤は消えたらしいけど。
そんな主人に、もう恋はしていないのか?と、ふと聞いてみたら、毎日、惚れ直してる。との返事が返ってきた。
ふむ、主人の恋愛は、案外、本物なのかもしれないなーと、ちょっとだけ思った次第である。でも、あくまでちょっとだけね。
私はまだ、主人を信用してはいないから。
因みに主人には、ほぼツンだと言われている。お揃いでアクセサリー買ったのに、酷いわ。少しだけ信じてるから、お揃いにしてあげたのになー