話題:ひとりごと

息子は私の光だった。
私はもうその頃暗闇の中にいたから、周りは全部敵だらけだったから、自分を保つことすら危うくなってきていたから…
そんな時期に妊娠の知らせ。
光だと思った。
私を泥沼から救ってくれる。この地獄のたった1つの光。
子供だけが私を必要としてくれる。
私を損得なしに愛してくれる。
まあ厳密に言えば、損得はあるんだけどね。守ってもらえるという得が息子にはあるわけだ。
でも、それでも良かったんだよ。私は光を守るつもりでいたし、光を失いたくなかったし。取られそうになったけどね…
男の子を産んだ私はもう用無しだったからね…
私は光を失うまいと、しがみついたよ。
私の光。私の存在意義。
やっと産まれた私の存在意義を私は失いたくはなかった。
貧乏覚悟で連れてきたよね。
そりゃあ相手は旧家だから、相手のところにいた方が息子にとっては良かったのかもしれないけど、その時息子を手放していたら私は光を失い、どうなっていたかわからないよね。
毛頭、手放す気はなかったけど。
しかし実の親まで敵だったんだよね。
私と息子を引き離そうとするからね。
私に育児は出来ないとか言うしね。
いや、あなた方は息子を玩具にしたいだけだろ?
私にしたように、わざと泣かして笑い者にしたりするんだろ?
私の場合は虐待もあったから、私は両親を愛してないけどね。息子は違うだろ?
息子は無償で私を愛してくれるんだよ。守っている限り。
息子だけが私を必要としてくれるんだよ。いい意味で。
私を道具として必要とした私の両親とは違う。私は、そんなことしない。息子は立派な一人の人間だ。
光だった息子…
でももう私の手から離れて、私を必要としなくなるんだろうね。
今回の転職が成功すれば、本当に私は必要となくなるんだね…
嬉しくもあり、寂しくもあり…
さて…私の存在意義は、どうなるのかな?
また光を失うのかもしれないな…
人に付与する存在意義なんて、偽物なのに…
存在意義は自分の中に立ち上げなきゃね。
そろそろ、その時期。