話題:過去

今は違う。だけど昔の私は誰かに壊されることを望んでいた。
世界観も価値観も自尊心さえ、きっと壊されたかった。
私は壊れていた。
壊されるのが愛の1つだと思っていた。
そう思うしかなかった。
壊し壊れ壊されて…
私が望んでいたことは1つ。
灰色の世界を壊してくれる人を見つけ出すこと。でなければ、私はきっと、いつか私を殺す。
死にたくなかったんだ…
本当は誰よりも幸せになることを願っていたんだ。
だから…
壊れた私を壊して欲しかった。
やがて月日は流れ、やっと出逢えた。
私を壊してくれる人…
私を追い詰めて追い詰めて追い詰めて、私から何もかも奪って、私の心にズカズカ踏み込んで踏み荒らして、傷付けて傷付けて傷付けて、頑なな私の殻を抉じ開けて…
その結果、私の病気は一時悪化したけど、壊されたおかげで今がある。
もう私は壊れていない。壊れた私はいない。
荒療治ではあったが、頑固な私には必要だったこと。本来なら、専門家が時期を診ながらやるのかもしれないけどね〜
ほら、私は他人を信じていなかったから。それに私は勘がいいからね。私を壊す人は私に悟られないようにしなきゃならなかったんだよ。壊せるなら誰でもいいというわけでもないから。
まあ壊されたかったのは昔のお話。
ちょっと思い出しただけのお話。

追伸
人一人壊す気でいるなら、その全責任を負う覚悟と人生を擲つ覚悟が必要だと思うよ。
何故ならば、どう転ぶか分からないから。
私のように正常に戻れる確率なんて低いかもよ?
まして本人が望んでいないことはするべきではないしね。
私は偶々、望んでいただけ。
人一人の人生も背負う覚悟がないなら、壊すなんて、やっちゃダメだよ。