嫌なことや辛いことは話してしまった方がいい…
それは確かにそう。
話すことで冷静になるから、話すことで客観的になれるから、話すことで自分の出した答えが見つかるから。
だけど、それには時間が必要。
傷付いた心は、直ぐに回復してくれない…
心を守るショック材が薄くなってしまっているから、しばらくはダイレクトに痛みが響いてしまう…
だから、そっとしておくのが一番。
傷に触れないのが一番。

やがてショック状態から抜けて…次にくるのは怒り…悲しみ…
だから、ワーって怒って、ワーって泣いて、それで流してしまった方がいい。
一度では流してしまえないものもあるけど、怒りに囚われてはダメ。怨みに囚われてはダメ。
前に進めなくなるから…

何度となく繰り返し話して(書いて)…そのうち、主観ではなく客観的に過去が見えてくる…
自分のいいところ、悪いところ…
相手のいいところ、悪いところ…
そしてやがて気付くだろう。
自分の中では、もう答えが出ていることに。

そして、やっと行き着く…忘却の彼方…
どうでもいい記憶から消えていく…決着がついた記憶から消えていく…
もう苦しめるのは現状にあるもののみ…
その苦しみも、いつかは消えるだろう。
人生悪いことばかりではないのだから…