昔…私は価値ある人間であろうとした。
ほんの少しでいい…生きていていい資格を持った人間でありたかった。
社会人になって…税金を納める…それは、少しだけ私に価値を与えた。
納税者という価値。
私が納税者でいる限りは、きっと国も認めてくれるはず…私が生きること…
だけど、私は、それすら失った…

主人の妻でいる価値…
一時期は、それも私を楽にした。
直接的な納税者ではなくなったけれど、納税者をサポートする人間にも価値があると思った。
だけど、今はどうだ?
家事をするのがやっとの私に、主人の妻でいる資格がどこにある?
主人に何のアクションも起こせない私に何の価値がある?
いや…そもそも、私は主人にとって、どうなんだ?
マイナスにしかならない人間なんじゃないのか?
今の主人を見て、そう思う。
私は無力だ…
今の私は、去年、主人が言った通り…お荷物でしかない。
それは、ただの被害妄想か?
それとも、ただの強迫観念か…

そもそも、私は何故、人の機嫌を気にするのか?
何故、必死になって機嫌を取ろうとするのか?
コレが、自分にとって大事な人であるとかなら、まだ理解のしようがあるのに…

私は思う。
なんとなくだけど…それは、私が価値ある人間であろうとするせいではないのか?…と。
私はきっと…怖いのだと思う。
死んでもいい人間と思われるのが。
いや…もっと積極的に…死ね…と思われるのが怖い。
死を願われる人間になることが怖い。

嫌われるのは別に構わないんだけどね…寧ろ、嫌ってくれって思うことすらあるし。
いや…違うかな。
私の生死で一喜一憂されるような関係でありたくない…が正解かな…