次の過ちは、私がその時にしか出来ない選択肢を選ばなかったことにある。
その時にしか出来ない選択…厳密に言えば、その時だけというわけでもないのだが、その時だけは大手を振って時間を取ることが出来る選択…それは、学業だ。
学生時代…その時間(学校がある時間)だけは、学業に専念しても怒られない。誰も、穀潰しとは言わない。役立たずとは言われない。恵まれた環境。
私も出来るなら専念したかったよ…
だけど私は飽和状態だったから、結局それも中途半端になってしまった。なにより…私は自分の成績の良さにアグラをかいていたしね…
だけど…そう…私は諦めるのが早過ぎたんだよ。
たとえレールが敷かれていようと、そのままトップクラスを突き進んでいれば、親を説得してくれる味方が増えたはず…それがたとえ、学校や先生方の評判上げでしかなかったとしても…

まあ、あの頃の私は大人全てに不信感を抱いていたからね…大人の思い通りになるのがイヤだったんだよ…
でも、そういうことじゃないんだよね…学業を真面目にやるって。
たとえ、自分の思い通りの進路を選べなくても、一生懸命やったことは自分の身になるんだよね。それに、それを一生懸命やるうちに親の気が変わったかもしれないのにね…うちの親、気分屋で見栄張りだから…
だから、早々に諦めた私が間違いなんだと思う。先見の目がなかったというか…自分で自分の選択肢を狭めたんだと思う。

まぁ、だからどうだというわけではないのだけどね。
ただ…親との問題なんて、それらが終わった後でも十分遅くはなかったんじゃないかと思うんだよ。学生時代に考えるべき問題ではなかった…私は私がその時出来ることをやれば良かっただけなんだよ。悔いをしないようにさ。その時しかやれないことを。
それに、そんな難しい問題…学生の小娘には無理だよ。所詮は子供なんだから…いい案なんて浮かぶわけがないよ。
まあ、運が良いことに、私のはそれ程差し迫った問題ではなかったからね…体は痛かったけど。でも、骨折するほどではなかった。
そう…強いて言えば、私の加害妄想が激しくなっただけ。それ以外で差し迫るものはなかった。

まぁ、その加害妄想も要は自惚れで…親を殺すかもしれない危機感切迫感なんていうのは、ただの症状でしかなかったわけなんだけどね。
うーん、ホント…私は子供だったよね…10代なんてさ。