でもね、あの頃は本当に一生懸命だったんだよ。
日に日に増す、親への殺意…
その殺意に恐怖する自分…
生まれて初めて、自分が恐ろしくなった日…
親に怯え、自分に怯え…自分は死ぬべき人間ではないのかと苦悩する日々…
もう過ぎてしまった時間だけど、私は本気だったんだよ。
その日その時間、その全てが本気だった…

私が苦悩を晴らす為に費やした日々。それを無駄だったとは思わない。
あの時、逃げ出さずにはいられなかったのも…それはそれで無駄じゃない。
私は私を救うために必死だった…それを無駄とは言わせない。
だけど…ふと思うんだ。
違う生き方もあっただろうってね。
もっと違う…逃げずに済んだ方法もあっただろうってね。

10代…今考えると、やっぱり若いよね。
考え方が短絡的だ。
でもそれでも、あの頃の私には最善の策だったんだよ…
私が大罪を犯さない最善の道…当時の私には、それしか浮かばなかったんだ。
バカだよねぇ…
偶に自分は、相当な愚か者だと思う時があるよ。
まあ、そんな自分も嫌いではないけどね。

ああ因みに、親や自分に怯えていたのは、10代と言わず何年もです。
治療の成果が出始めるまで、ずーっと怯えてました。
その前まで、ずーっと怯え放し…
でも、そのおかげで変な知識(?)が身に付きましたけどね(笑)