「えー、皆様、本日はお日柄も良く、オレらの座談会再開には相応しい──」

「何やってるのよアレク」

「またやってるよ……」

「祝いの席じゃ、やるの当たり前じゃねーのか?」

「だから、それは主人公の役目って言ってるでしょ?」

「だってよー、ミユいねーじゃねーか」

「何処行ったんだろ、ミユ……」

「オマエも知らねーのか?」

「うん……」

パタパタパタ──ドン!

「ひゃあっ!」

「ミユ!」

「皆、お待たせ〜!」

「遅かったわね、ミユ」

「オマエ、何してたんだ?」

「えへへ〜」

コトン!

「コレ、シャンパンじゃねーか!」

「作者さんがね、お祝いにって!」

「……どうしてアルコールなのよ」

「?」

「オマエら酒癖悪ぃの忘れてねーよな!?」

「でも、小説でもワイン出てきたよ〜?」

「ソレ、オマエら二人とも口付けてなかっただろ!」

「あっ……」

「前のブログの座談会で酔っ払って大変な目に遭ったの忘れてねーよな?」

「という訳で、作者さんからこれも貰ってきたわ」

コトン!

「え〜っ、ぶどうジュース……」

「俺たちそんな子供じゃないし!」

「だったら作者もジュースなんて用意しねーよ!」

「む〜っ!」

「膨れてもダメよ」

「む〜……」

「…………」

「よし! 二人とも大人しくなったみてーだし、乾杯するか!」

「かんぱーい!」

「そうだ〜! 小説の第二部、山場終えたでしょ? 皆の感想聞きたい〜!」

「感想?」

「うん!」

「オレは自分の存在がどうあれ、結果的にフレアと結ばれればそれでいいぞ」

「アレク……」

「俺も神様や王様や両親がなんて言おうと、ミユと一緒に居たい。……ミユは?」

「それ言っちゃったら小説が面白くないでしょ〜? 完結までのおあずけ!」

ガーン

「アイツ、一人で落ち込んでるな」

「クラウ、落ち込んでもしょうがないわよ。確かにネタバレは良くないもの」

「という訳で、完結まで応援よろしくお願いします!」



「キレイに纏めたな」

「別にいいじゃない」

「アレクより上手いよね」

「いや、オレの方が上手いぞ! もっと話を盛り上げられるからな!」

「それ、話が長いだけじゃん」

「何ー!?」

「はぁ……」