映画「トモシビ 銚子電鉄6.4kmの軌跡」

「トモシビ 銚子電鉄6.4kmの軌跡」

パンフレットが買えなかったので、とりあえずポスターを撮ってきました。

実はこの映画を見るのはちょっと賭けでした。
内容はきっと読めるし、途中で脱落するかもしれない…。
でもネットで評価が高かったので信じてみました。

うーん、なんと言いましょうか、確かに話は捻りがあったり大どんでん返しがあるわけでもなく、多分メジャー映画にはなれない。
でもかわいくてちょっと切なくて、本当に優しい映画でした。

高校生パートの描写が少ないというか、もっと掘り下げることもできたと思うけど、多分あのくらいが陳腐になりすぎないぎりぎりの加減かも(^_^;)
(爽やかで初々しい演技はずっと見ていたいレベルではないし…)
むしろこれ、大人パートの方がメインでいいかな。
まあベタではあるんだけど、ちょっとずつ引っかかる伏線を、綺麗に回収して優しくまとめていて、うまいなあと思いました。

あと、個人的な話ですが、かつて仕事で銚子電鉄みたいな地方の公共交通機関の会社に関わったことがありました。
地方の小さな私鉄が本当にぎりぎりで頑張っているのを見ると悔しいというかやるせないというか、だからこそ応援もしたくなるし、さらにそんな銚子電鉄を支える地域の方々(駅伝時のエキストラとか)を見ると感動して泣いてしまいます。
銚子電鉄の走る何気ない風景に銚子電鉄への愛情を感じられて、何もないシーンなのにぼろぼろ涙が溢れてきて、
「私疲れているのかな…」
と思ってしまうほどでした。
あまりに泣きすぎたため、上映後トイレに逃げ込み落ち着いた後、ようやく行けた売店でパンフレットが「先ほど売り切れました」と言われた時のショックと言ったら…。

ともあれ、いろんな人に「いいよ!おすすめ!」と言って受けいれてもらえるかは分かりませんが、私はすごく好きです。
見て良かったです。