2017-8-6 13:44
原田マハ 「旅屋おかえり」
これも「ナツイチ」キャンペーンの猫のブックカバーが欲しくて(^_^;)
今度はちゃんともらえました。
原田マハは名前は知っていたけど読んだことはなく、何の先入観もなくタイトルとあらすじで選んだのですが…、うーん、好みではなかった。
ネットだと評判はいいし、一般的にはいい話だと思うんだけど、やたら狭い人間関係のご都合主義に辟易している方には合わないと思います。
(以下、好意的では無い感想を述べます。
あくまで個人の感想です。
不快に思いそうなら読まないでくださいね)
主に2つのエピソードで構成されていて、前半はまあまあ良かったんだけど、後半がどうにも…。
なんか主人公が32にもなって浅はかな感じで好きになれず、共感もできませんでした。
主人公がまたよく泣くんだけど、ああ作者は
「ここが泣くポイントですよ、いいところですよ、どう、感動するでしょ?」
と思ってんだろうなあ、私の心には全く響かないけど。
と思って、かえって興ざめでした…。
登場人物も悪い人たちじゃ無いと思うんだけど、なんだかなあ、好きになれなかった。
設定は「あるわけねーだろ」なのに展開はありきたりで意外性もない。
もっとささやかな扱いだったら私の心にもしみたかもしれないけど、無理な設定で大袈裟に扱うから、
「…そんなに大層に扱うこと?」
と、全く感情移入できませんでした。
ついでに「ちょびっ旅」という語呂の悪いネーミングセンスがどうにも合いませんでした…。
好きな人ごめんなさい。
前半みたいな旅の連作だったら良かったのになあ。