味の記憶

パートさんの義理のお母さん手づくりの草餅をいただきました。
一口食べたところ、昔おばあちゃんが作ってくれたおまんじゅうに似ていてびっくりしました。
ドラマとかで、懐かしい味に一瞬止まってしまうシーンを見たことあるけど、あれ本当にあるんだね。
懐かしさや、もうおばあちゃんいないどうしようもない寂しさとかがばーっと押し寄せてきて、二口目がなかなか食べられませんでした。
我慢してたんだけど、食べながらちょっと涙が滲みました。

大切な人を亡くすと言うことは、何年経っても寂しさが消えるわけではないんだな。
日常生活に支障が出るから脳が思い出さないようにコントロールしているだけで、何かのきっかけで堰を切ったように溢れてしまうものなんだな。
天寿と言えるおばあちゃんですらそうなんだから、不意に亡くしてしまった方の悲しみや苦しさはいかばかりかと思います。
多分抑えることすらずっとできないと思う。
そういう悲劇が、なるべく起きないといいんだけどな…。