タイトルなし

逢魔時奇譚【30話(17)】
「まだまだどころか…はぁ…、はぁ…」
「!」
キィン!背後から息の上がった声がしたと同時に巨大な十字架を突き立てられた。振り向けば其処には、必死に追い掛けてきたのだろう大量の汗を流し呼吸の荒い聖弥が十字架を邑楽に突き立てていた。それでも邑楽はニィッと余裕の笑みを浮かべる。
「力は…アンタ…はぁ…より…俺の方が上だろーが…!はぁっ…!」
「息切れしてヘロヘロのクセに強がるんじゃないぞガキが〜。そういう事はあたしを倒してから言え!…まあ」
「るせぇ!!」
ドガン!!十字架で攻撃。しかし邑楽にまたしてもロボットごと避けられてしまう。
「その負けん気は評価してやる!遠慮無くかかってこい神堂!」

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逢魔時奇譚【30話(16)】
聖弥は必死に追い掛ける。
「待ちやがれスライム野郎!!」
「女子に野郎は失礼だぞ〜?」
「ベラベラとさっきからうるせぇんだよ!!」
「ホレホレ〜早くサタンの右目と堕天使の力を使わないと負けてしまうぞ〜?」
「あんな力に誰が頼るかよ!!俺は!俺の力で勝つんだよ!!」

観客席ーーーーー
自動転送されたれいなが、横田と天音達の観客席へ現れた。
「うぅっ…自分の能力で退場だなんて射手園家末代までの恥ですわ…。後で聖弥からお叱りを受ける未来が見えましてよ…」
「おっ☆おっかえり〜れいな様☆」
「お疲れーれいな!」
「ありがとうございます横田隊長…。ありがとう…天音…。はぁ〜…」

フィールドーーーーー
タンッ!
「よっ、とぉ〜」
巨大ロボットの頭上へ飛び移った邑楽。
「武器は全部披露して手の内を全て神堂に知られたからなぁ、ハラ助君23号で倒すしかないな。にしても、スライム化能力を発動せざるを得ない程後輩に追い込まれるたぁ、あたしもまだまだ、」

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逢魔時奇譚【30話(15)】
「神堂隊・射手園れいな戦闘不能。よって退場」
フィールド中に響き渡る桜庭のアナウンス。邑楽は笑みを浮かべながら、聖弥を指差す。
「やぁっと2人きりになれたなぁ神堂〜!邑楽隊長を倒したければ、サタンの右目と堕天使の力を使っても良いんだぞ〜?」
「くっそが…!誰がッ…!使うかよ!!」
「ヒャヒャヒャ!」
十字架から青い強大な光を放ち攻撃。しかしすぐにスライム化した邑楽は余裕綽々で笑いながら、ビュン!と猛スピードで飛んで行ってしまう。

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逢魔時奇譚【30話(14)】
カッ!!
「!」
「!?」
邑楽目掛けてステッキから放たれた光。しかしそれを、人の姿に成り切った邑楽が直ぐ様、盾で撥ね返してしまったのだ。これは先程、聖弥とれいなが美園と姫子を変幻させた作戦と全く同じ手法。だから聖弥とれいなは目を丸めて唖然。としている内に…ポムッ!
「ピヨッ!ピヨピヨ!」
「れいな!?」
「ヒャヒャヒャ〜!ひよこちゃんに成ってもかぁわいいなぁお嬢は♪」
撥ね返った光を直に浴びてしまったれいなはヒヨコに変幻してしまった。

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逢魔時奇譚【30話(13)】
「よ〜しよし。あたしのChildrenに傷を付けていないようだなぁ?やっぱりお嬢は神堂と違ってお利口さんだぁ」
「!」
捕縛したスライムからニヤリと真っ赤な口が浮かび上がり、聞き覚えある飄々した声が喋り出すとそのスライムがみるみると邑楽の姿に変わっていく。
「お、邑楽隊長ですの?!何故でして!?邑楽隊長はスライムに変身でき、」
「れいな!今だ!邑楽は人の姿に成り切らない内は攻撃ができねぇ!成り切る前に攻撃しろ!」
「!」
飛んで来た聖弥の大声に、ハッ!としたれいな。
「くっ…!!」
歯を食い縛り、邑楽へステッキを向けた。ステッキから放たれる光。
「あ〜れまっ。やっぱりお嬢はあたしより神堂の方がお好きかぁ。ちょっち残念だなぁ〜。けど。まっ!」
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