貴方の全てが大好き。
髪も、瞳も、香りも、声も
仕草も喋り方も全部全部!
ここまで人を好きになるの
貴方が初めてなのよ…?
逢えなかった間の分も
沢山愛してね。
*蜜事*
黒の教団本部の地下水路。
専用の船に乗って戻って来たのは
日本人エクソシストの浅羽ユイ。
「あー…疲れたー!」
「お疲れ様です、ユイさん」
「ありがと、トマ。今回も多かったねぇ、AKUMAの数…」
ユイは船の縁に肘を付き、顔を歪める。
「イノセンスに引き寄せられたのでしょう。無事で何よりです」
「トマも無事で何より。…あたしは室長に報告書出してくるから、先に戻ってて良いよ。お疲れ様ー!」
ユイは自分の荷物の入ったトランクを握り締めると、船からまだ距離のある船着き場まで跳んだ。
「うー…久々のホームだ…。
っと、報告書報告書!!」
無事に帰って来れた事を実感しつつ、階段を駆け上がり科学班エリアに辿り着いた。
「あ、ユイ!おかえりなさい」
「アーレーンー!たっだいまー♪」
荷物をその場に置き、アレンに抱き着いたユイ。
「今回はアタリだったんですね」
「うん、そうなの!AKUMAの数が報告より多くて大変だったよ…」
一緒に行ったラビはクロウリーと合流して違う任務に行ったとか、帰りはこんな物を食べたとか、どうでも良い話で盛り上がる2人。
すると、その時…
『ぐぎゅるるるる』
「…スイマセン、これから食堂に行こうと思ってて」
「引き止めてゴメンね、アレン。
あ…室長って部屋に居る?報告書出さなきゃなんだけど…」
「コムイさんなら居ましたよ。
…逢うの、久々なんでしょう?頑張って下さいね」
「っ〜…////!アレンだって神田に逢うの久々なの知ってるんだから!」
「な、何でそれを…!」
「ユウから聞いたの。こんなに可愛い妹なら、大歓迎だからね(笑)」
「もう…バ神田!」
「アレン、あたしも一応神田なんたけど?」
「あ、や…その…」
そう、ユイは神田の双子の姉なのである。
ユイは母方の姓を名乗っているので直ぐには分からないが。
この事はコムイ、リーバー、ヘブラスカ、リナリー…まあ、科学班の一部の人とエクソシストしか知らない事実である。
「談話室で待ってたから、早く行ってあげて。またね、アレン」
「あ、ユイ…!って、行っちゃった…」
アレンはユイを見送ってから、足早に談話室へ向かった。
そして、ユイはと言うと…
---コンコン---
「…はい、どうぞ」
「失礼します。浅羽ユイ、只今戻りました」
「おかえり、ユイちゃん。怪我はないかい?」
扉をノックして中に入ると、室長(ユイちゃんの恋人!)のコムイが仕事をしていた。
妹のリナリーにも見せないような甘く蕩けそうな笑みを浮かべている。
「大丈夫、です…」
「報告書を預かろうか。それだね?」
「あ、はい」
「少し待って、すぐに読むから」
そう言うと室長は報告書に目を通し始めた。
あたしは何をして良いか分からず、近くにあったソファーに腰掛ける。
任務から帰って来て休むのが惜しく、荷物も置かずに報告に来た。
大好きな仲間の顔、愛する人の顔を見てユイは安心したのだろう。
コムイ専用のふわふわ&ふかふかソファーに座り、気持ち良さとコムイの香りに包まれいつの間にか夢の世界へ旅立っていた。
「…うん、誤字も脱字も一切無いし大丈夫だね。これは僕がもら…ユイちゃん?」
読み終えたコムイが顔を上げると、視線の先には丸まって眠るユイの姿。
「…着替えず、荷物も置かず、僕の元に直ぐ来てくれたのかい?」
普段は1つに纏められているユイの黒髪は、解かれて下ろされている。
その長い髪を一房掬い上げ、軽いキスを落とす。
「…しつ…ちょ…」
「ゴメンね、待たせ…っ!?」
喋ろうとしたコムイの唇にはユイの唇が重なっている。
ビックリしたまま固まるコムイは何とも間抜けだ(笑)
「…上司と部下はもう終わりです。任務中ずっと、逢いたかったんですよ?こうやって口付けて、貴方の熱を感じたかった…」
「僕を誘惑するのが上手だね…」
「コムイさん…」
「何だい?」
"貴方不足のあたしの心と身体に
貴方を沢山刻み付けて下さい"
「嫌って言う程、愛してあげるよ…!」
隣にあるコムイの仮眠室にお姫様抱っこで運ばれる。
服を全て脱ぐのも忘れて口づけに没頭する。
「ん、ふう…ああっ!」
「…声、もっと聴かせて?ユイの可愛い声」
「い、やぁ…。なま…え、ダメ…っ」
「何で?…ああ、感じ過ぎちゃうんだったね。ユイはヤらしいなあ」
コムイは自分の服のボタンをプチプチと外していく。
引き締まった上半身が見えた途端、ユイの秘所はキュンとした。
「意地悪、いや…。ちゃんと、触って…コム、イさん…!」
「沢山触れてあげる。その代わり…」
"僕の事、さん付けて呼ばないで"
「ム、イ…コムイ…すきっ…!愛して…んあっ!」
「良く言えました、ユイ」
口付けは額、頬、唇、首筋…。
行為が久々なユイは、コムイから与えられる快感の波に拐われ、溺れていく。
唇と手はどんどん下がっていき、いつの間にか釦の外されていたユイの団服を脱がして豊満な乳房に辿り着いた。
「ここ、こんなに固くしちゃって…ユイってば相当淫乱だよね。僕の愛撫、そんなに気持ち良い?」
胸の頂にある桃色の果実を口に含み、舌先で転がしてみたり、時には強く噛んだり…コムイから与えられる快感にユイは悶えるばかり。
「ん…っ。コムイ、だから…こんなになっちゃ…!」
「口で銜えただけだよ。次はどんなのが良い?」
「した…触ってぇ…!も、コムイ…欲しいよ…」
「明日の朝、起きれなくても許してくれるかい?」
そんなの許す…そう言おうとしたユイの唇は、コムイによって塞がれた。
「ユイのココ、もう濡れてる。クチュクチュ鳴っちゃってるし…綺麗にしなきゃ」
「ひあ…!」
愛液でビチョビチョになった下着を脱がし、脚を大きく開かせて秘所に愛撫を施して行く。
舐めても舐めても溢れ出てくるユイの愛液に、コムイは自分で感じてくれてるのだと再び実感していた。
もっと…と言わんばかりに揺れる柔腰を掴み、秘豆を舌で舐め上げる。
時折噛んでやると面白い位ユイの身体が跳ねる。
収縮を繰り返して快感を待つナカにも、強い刺激を与えてやる。
「ユイ、指は何本が良い?2本じゃ足りないよね」
「…さん、ほ…ああああっ!」
「ずっと欲しかったんだよね?この刺激。どう?」
「んっんっ…!あん、き、もち…気持ち良いよお…////」
与えられる快感に酔いしれるユイの前に、コムイは既に勃ち上がってパンパンな自身を出した。
「口でしてよ、ユイの」
「ユイの口で、気持ち良くなって…?」
ベットから起き上がったユイは、コムイの前に座り勃ち上がったモノを一心不乱に銜える。
亀頭を銜え、竿を下から上に舐め上げる。
自分の持っているテクニックを惜しみなく出し、コムイを絶頂へと押し上げていく。
愛おしい恋人のモノだから、ここまで奉仕できるのだろう。
初めて見た時は無理だと思っていたのに、今では自分からシテあげたいと思う。
「く、もう…良いよ。イっちゃいそうだ…」
「あん、もっと…!」
ユイの口の中から自身を抜くコムイ。
離れていくのを名残惜しそうに見つめるユイ。
「ユイのナカに出したいんだ。僕の赤ちゃん、産んでくれるかい…?」
「うん…!ゴムは良いから…ねぇ、早くキて?」
自身を秘所から溢れる愛液に何度か擦り付け、そのまま一気に押し込むコムイ。
「んあああああっ!」
「…っ、イっちゃったのか?ユイ。イケない子だ…お仕置きだな」
「やあ、コム…もっと、奥…いっぱい…!」
"コムイを感じたい。沢山ナカに出して…"
その言葉を聞いた瞬間、コムイの理性は焼き切れた。
欲望のままにユイを求め、また、ユイもコムイを求めた。
何度目の絶頂か分からなくなった頃、ユイはコムイの腕の中で意識を手放した。
そして数時間後……。
「んうー…」
「起きたかい?ユイちゃん」
「コムイ室ちょ…!」
「久々だったから加減出来なくて…身体は大丈夫?」
「大丈夫…心も身体も満たされたし、沢山愛してくれたでしょ?…赤ちゃん、授かれると良いね」
"コムイとの子供、可愛いんだろうなあ…"
まだ授かれたかも分からないと言うのに、お腹に手を当てて微笑むユイ。
「僕とユイの子供なんだよ?可愛くない訳が無いじゃないか。…結婚しよう、ユイ」
「浮気したら許さないからね…」
「死ぬまでユイ一筋だから大丈夫!」
2人は見つめ合い、ゆっくりと唇を重ねる。
幸せな未来は、直ぐ傍に…。
-END-