アーバンギャルド歌詞

終息して行く処女の症状
相克していく齟齬の候
再生産する差異の桜に
叫ぶより先に三度書き付けた

あたしの名前 概念の娼婦
性倒錯の震えた操
現を見てる 虚ろを見ている
映らふ歌の端々を見ている

あたしのこゝろ 概念の娼婦
子供の頃に忘れた情
思ひ出してる 重い瞼から
瞬くマチヱゝル鳩が飛ぶ

明日のあたしから 昨日のあたし迄
届かぬ思ひを伝えに来たのよ
未だ見ぬあなたにまた会ふつもりで

恋をしに行く 行為をしに行く
恋をしに行く 行為をしに行く
恋をしに行く 行為をしに行く
恋をしに行く 行為をしに行く

恋せよ乙女 雲散霧切
いの一番の命でせう
有象の嘘も 無象の無実も
向かふ見ず向けば懸想に輝ふ

恋せよ恋に前人未到
名前を棄てたあなたでせう
溺れてゐても 覚えちゃいけない
何時しか痛んで胸を刺す

明日のあたしから 昨日のあたし迄
届かぬ思ひを伝えに行つても
未だ見ぬあなたは何処にも居なくて

恋をしに行く 行為をしに行く
恋をしに行く 行為をしに行く
恋をしに行く 行為をしに行く
恋をしに行く 行為をしに行く

イライラしていた
誰でも良かった
今は後悔している

むしゃくしゃしていた
誰でも良かった
今は反省している

プラスチックかと思ったら人間でした
セラミックかと思ったら女の子でした
シュガーレスかと思ったら甘えんぼ
スリーピングしたくても眠れない女の子なの

コンクリートに閉じ込めた
コンフィチュールのお姫さま
コンフュージョンしてるの今夜
コンバセーションうまくいかない

プラトニックかと思ったらキスができたの
センシティブかと思ったけれど恋もできるの
お砂糖とスパイスとなにか素敵なもので
できてるわけがないの　血と肉だけなの

コンクリートのお城とざした
氷の国のお姫さま
焦げるように瞼の腫れた
あかい　あかい　あかい

あたしだって泣くんだよ
あたしだって笑うよ
あなただって泣くでしょ
あなただって笑ってあたしを

コンクリートに閉じ込められて恋することも声も言葉も
コバルトブルーの涙が出るのも忘れたのあたしどうしましょう
コンクリートに埋め立て組み立て都会の時計は行ったり来たり
スカートの下のスイッチ止めて　時は動き出す

夢のなかで泣くんだよ
夢のなかで笑うよ
忘れられていいんだよ
いつかきっと綺麗に消えて

街だけが残る
文字だけが残る
月だけが見てる
暗闇が見てる

空だけが残る
歌だけが残る
鳥だけが見てる
だから今夜きり

イライラしていた
誰でも良かった
だけど後悔している

むしゃくしゃしていた
誰でも良かった
だけど反省してるの

東京で生まれて東京で死ぬなら
都会の空気は時に問いかける
恋と薬とロックンロールを
ところかまわずやっつけてみたけど

東京で生まれて東京で死ぬなら
都会の雑踏時に甘いから
金と言葉と板チョコレートを
さっと取って買って食って
きっと切って買ってきて

ストレストロベリーショートケーキも
クリスピークリームドーナツトークさえ
ケミカルウォッシュした空に溶けてくんだ
ブレインウォッシュして夢みたい綺麗さ
ストレストロベリーフィールズはいずこ
ポストウォーベイビートーク聴こえない
ポストオフィス爆破してポートフォリオちぎって
ケミカルウォッシュした空に溶けてなくなれ

東京で生まれて東京で死んでも
都会の針は常に三分前
恋と薬とロックンロールは
トラットリアにカフェにあふれ

紅茶の時間に間に合わなきゃ
少女はアリスのまま
デートの時間に間に合わなきゃ
ディストピアバラバラバラのまま

死ぬときは皆ひとり
それが都会のルール
恋す時はふたり
それもルール

長いお別れでひとり
それだけ都会のルール
また出会ってキスをして
それがルールなの

東京で生まれて東京で死ぬとき
都会の空気はこんなにピカピカ
恋と薬とロックンロールを
ところ狭しとぶちまけてみたけど

東京で生まれて東京で死ぬとき
都会の雑踏サンドイッチして
金と言葉と板チョコレートを
カーチェイスしてカリグラフにして

明日のパーティーに間に合えば
あの子グルーピーになれるの
デートの時間に間に合えば
ユートピアさ

見つめるときはひとり
それが都会のルール
見つめあってふたり
それもルール

長いおわかれでひとり
それだけ都会のルール
また出会って恋をして
それがルールなの

また出会って
メルシーボークー
それだけ

死ぬときは皆ひとり
それが都会のルール
恋す時はふたり
それもルール

長いお別れでひとり
それだけ都会のルール
また出会ってキスをして
それがルールなの

守りましょう
それが都会のルール
守りましょう
それが都会の

ころすぞ ころすぞ 男をころすぞ
ころすぞ ころすぞ 女をころすぞ
ころすぞ ころすぞ 大人をころすぞ
ころすぞ ころすぞ 子供をころすぞ

ピンクは血の色 手は黄色
流れる涙はチャイラッテ
お日様もちろんケロイドで
ケラチンカロチンカルモチン

ピストル撃ったら 空は黒
流れる涙はチョコラッテ
お月様ささる賛美歌で
ニコチンワクチンペプチンだ

僕たち息ができない
生きてるかまだ知らない
君たち気をつけて
夜道に気をつけて

ころんでころしてとてちてた
コピー・ペースト・プロパガンダ
ころんでころしてとてちてた
コペルニクス的転回で

切ったら血が出るアニメーション
ふしぎだね げんじつ
さわって感じるイミテーション
ゆびさきのしんじつ

こわすぞ こわすぞ 家庭をこわすぞ
こわすぞ こわすぞ 会社をこわすぞ
こわすぞ こわすぞ 学校をこわすぞ
こわすぞ こわすぞ 国家をこわすぞ


戦争反対その前に
生きてるのを疑ってみな
ハートはリズム打ってるかい
鼓膜は妊娠してるかい

社会に反対とりあえず
自分に反対ひとまずは
ゲバ棒持ったら突撃だ
ネーション・ナチュラル・ハイジャック

チラシの裏に書けない
言葉のナイフ消えない
君たち気をつけて ほら
「この人を見たら１１０番」

こわくてこわくてとてちてた
コピー・ライター・アジテーター
こわくてこわくてとてちてた
コリオリ原理で原爆で

切ったら血が出るアニメーション
ふしぎだね げんじつ
さわって感じるイミテーション
ゆびさきのしんじつ

切ったら血が出るアニメーション
ぶきみだね げんじつ
さわって感じるイミテーション
ゆびさきのしんじつ

ころすぞ ころすぞ 僕らをころすぞ
ころすぞ ころすぞ 君らをころすぞ
ころすぞ ころすぞ みんなをころすぞ
ころすぞ ころすぞ 自分をころすぞ

昭和八十余年少女元年
屋上に向かうネガティブキャンペーン
行列つくってスカート膨らませて
シュプレヒコール流れる
トランジスタ・ラジオ

リボンをつけなきゃ頭は軽い
セシボンつまって秘密は重い
ねえ赤頭巾ちゃん火をつけて
狼たちの午後に読むペーパーパック

生まれて初めてリボンをつけました
自分で自分に名前をつけました

リボン運動　からまって
ほどけて　赤い糸つづく
消えてく痛みを愛して

リボン運動　言葉って
どうして　パンでできてるの
消えてく記憶に恋してたの

昭和八十余年少女享年
キャラメルママたちの
失意のキャンペーン
「もはや戦後ではないけど戦前さ」
放送禁止の恋愛うたうレコード

テレビをつけなきゃ耳が聴こえる
真っ暗い部屋で目が見えなくなる
ねえムーミン　こっち向いて
恥ずかしがってる気味を
見つめてるポルノグラフ

生まれて初めてリボンを捨てました
自分で自分に嘘をつきました

リボン運動　むすんで
ひらいて　赤い糸切れる
消えてくうつしみ愛して

リボン運動　言葉って
どうして　口にできないの
消えてく昨日に恋してたの

リボン運動　賛成　反対
少女は少女の少女を捨てる
リボン運動　賛成　反対
少女は少女でいつしかなくなって

リボン運動からまって
ほどけて　赤い糸つづく
消えてく痛みを愛して

リボン運動　言葉って
どうして　パンでできてるの
生まれたこころに恋して

リボン運動むすんで
ひらいて　赤い糸切れる
消えてくうつしみ愛して

リボン運動　言葉って
どうして　口にできないの
生まれた気持ちに恋してたの
リボン運動賛成反対