ヤタガラス遊撃隊  監獄の中の自由
反ポーランド主義・アネクドートと同じ、政治産業の国民性論。
2011/08/04 16:13
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話題:思うこと。


血液型性格診断と同じく、
なんの根拠も科学性も無いのに、メディアにより「理論化」される偏見は古今東西存在する。

国民性・民族性も同じである。国民性は確かに、存在する。
しかし県民性と同じく、
軽々しい精神主義(スピリチュアル)や個人の思い込みから派生した概念が独り歩きして、
いつの間にか、架空の話に成りやすい。



ナチスドイツ宣伝省が昔、
ポーランドとの戦争が近い事を予測して、
アメリカやヨーロッパ中に広めたのが電球ジョークのような、「ポーリッシュ・ジョーク」だった。


ポーリッシュジョークはポーランド人の国民性を元に作られたが、
明らかに誇張されて、
客観性や事実性が極めて低い物が殆どだった。


このポーランド人に対する、
ステレオタイプ(印象の画一化)により、
当時のドイツ・ロシア・フランス・アメリカでは、


ポーランド人は暴力的で、
先天的に頭が悪く、
平均で嘘をついて恩を仇で返す、
優越主義的で自民族が世界で一番優れていると考えている、
良心・羞恥心・罪悪感などが欠落した集団だとする、
偏見が知識人により「理論化」された。


Wikipediaから↓


ーーーーーーーー

インテリ層が中心となり、現在でも熱心に行っている。政治的運動としての特徴的な証拠として、先述のように、どの論文も客観な統計データが欠けているか、もしくは用いるデータの手法および解釈において客観性に欠けていることであり、これによって、彼らのあげつらう事例が、彼らの反ポーランド主義の正当化に用いられていることがわかる。

よく引用されるデータが第二次世界大戦前までの民族的な構成であるが、ドイツ語を日常的に話し現地のドイツ文化に適応している現地のポーランド人やチェコ人である「シレジア人」、「ポメラニア人」、「マズーリ人」と呼ばれる人々がどの程度統計上の「ドイツ人」に含まれているのか明確にされていない。


(略)


いわゆるポーリッシュ・ジョークと呼ばれる一連のもので、
ポーランド人を笑いものにするジョークを無数に作成し、

ポーランド人が不潔でだらしなく無能で頭の悪い人々であるかのようなイメージを社会に植え付けようとする陰湿な「非理論的印象操作」の運動(この運動はアメリカにおいてドイツ系アメリカ人が広めたといわれる[7]。)が政治目的で行われた。


しかし現代のアメリカ人はこれらのジョークが一部の人間によりポーランド人に対する不純な動機から作られたと知っているため、教養の高い人は興味を示さない。


(略)


「ポーランド人の恩知らず」、「ポーランドの極右思想」、
「ポーランド人の暴力性」、
「ポーランドによる自国の侵略」、
「ポーランド人の不潔さ」、
「ポーランド人の性的なだらしなさ」、
「ポーランド人の知能的欠陥」などといった、

彼ら(極右)が作り上げる、
現実とかけ離れた恐ろしい
「異種(エイリアン)」のイメージなのである。




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このような民族性・国民性を事実とした上の、
政治目的の偏見の理論化はアネクドート(ソビエト共産党・ロシア人への偏見)にも見られる。
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