話題:素直な気持ち

ムロツヨシのような人はすてきだなと大恋愛を観ながら思った。ユーモラスであり、せつなくもある。クスッと笑いながらも涙はしっかり流させる。ドラマだからってのはわかっていても、いつどこにいても見つけて名前を呼んでほしいし、そんなことって悩みも不安もすきだよっていう気持ちと共に包み込んでほしい。きっと、このドラマに何度も泣かされて、ムロツヨシをもっとすきになるのだろうという予感がした。



喧嘩をしないように意識すると自然に会話は減ってしまう。下手なことを言えば、なにが火種になり爆発するかわからない。ああ言えば、こう言うタイプの彼に理解してもらうのはむづかしいこと。友人に、男の精神年齢は実年齢より5歳下だから対等に話したり理解したりしてほしいのなら5歳上の人を選ぶしかないよと言われたことを思い出した。同い年のあたしたちにとって、それはどうしようもない壁のようなもので、一生埋まらない時間の前でどう足掻いても年齢は変わることはない。唯一、可能性があるのなら思いやりを持つことだろう。

すきで一緒にいるはずなのに、そのすきが行方不明。自分はこれだけがんばってると苦労自慢も疲れてしまうから彼の愚痴だけ延々と聞いている。25歳のあたしたちもあと1ヶ月ちょっとで26歳になるというのに、なにも進まず、時間だけが無駄に流れているような気がした。時間は有限、一度きりの人生なのにつらい日々ばかりじゃ悲しくなる。周りは結婚したり子どもができたりと環境を変化させ、ステップアップしているというのに、出口のない迷路に迷いこんだような孤独と不安がある現状の出口はさがすのではなく、作るしかないのかもしれない。

久しぶりに会った姪の愛くるしさ、抱きしめた時の体温やミルクの香り、言葉はわからないけど話そうとする姿はいとおしく、生命力を感じた。あたしもほしいな、ふつふつと子どもがほしい欲が湧いてくる。あの時こうしていれば、ここにはいなくて、彼ともいなくて、平凡な家庭を築けていたのかなと後悔してももう遅く、未練を感じるならば今を変えていくしかないと確信した。あたしの人生は、あたしにしか歩めないのだから。