休日に。コーヒーでも飲もうかと入った、ドーナツ店での話。

込み合った午後の店内。
テーブルにドーナツと珈琲を配置‥鞄から本を取り出し、席に着く私。
右隣のテーブル席に、女子中学生4人組が先だって居た。

聞くとも無しに耳に入ってくる会話。女子中学生、恋愛話に花が咲いている様子だ。

『付き合ったことあるん?』
とか
『あっちが告ってきて…』
とか
聞いてる私が、思わず身を捩りたくなる程(気持ち悪いです※)甘酸っぱいムード。

むーッ!可愛らしい。

そしてふと‥過ぎてしまった自分の学生時代が恋しくなった。どんな悩み事でも分かち合えた頃が、懐かしく思えた。

隣のテーブルが‥遠いねぇ…と。しみじみしそうになった時、左側のテーブル一つ空けた向こうに座る中年の御夫婦を見た。ふいに。そして気付く。はたと。

年長者から見れば、今の自分(私)も[若かりし日]なのではないか…?
あの御夫婦よりも更に年配の方から見ればまた、あの人たちの年代が懐かしいと思えたりもするだろう。

今日生きている現在こそ、誰にとっても最前線だ。

嗚呼…人生よ。と、こっそり感動した。

(早く本を読みなさいよ―)