教員をやってる友人がいる。
相手は手強い中学生で、たまに会って話を聞くと…
授業が進まないとか上手く叱れないとか、大変そうだ。

彼女の話を聞いて、私が中学の頃古典を担当されていた“吉野先生”のことを思い出した。色白で物静かな女の先生だった。
ある時私は試験の採点に難癖をつけ、挙句に先生を酷く貶した。女性なら絶対言われたくないような失礼な暴言を吐いた。

中学生の自分は思春期真っ盛りで、性根もガッツリと歪んでおり→“大人”の先生には、何をしてもいいと思っていた。
大人なんだから、自分みたいなクソガキに何を言われても傷付いたりしないだろうと、勝手に思っていた。


あれから何年も経って、長かった私の思春期は過ぎ成人した。そして…
教師になった友人が、日々悩みながら努力してる姿に、あの頃の吉野先生が重なる。
今頃になって、先生の気持ちがわかった。

大人だって傷付くに決まってる。悩む。…当たり前だ。


吉野先生、ごめんなさい。ごめん。


…そんで。
歳月が経ってからも、こんな形で自分に教えて下さって 有難うございます。

先に生きる、で“先生”か。
精進 せんとね、自分。