飛し視。
「最終章は、原作から離れテレビドラマ独自展開となり、涼太(東出昌大)を愛してゐる小田原(山崎育三郎)が四角関係に割つて入る」といふことなのだらうか。それとも、小田原の言動は、単なる思はせ振りなのだらうか。気になる。
美都(波瑠)と有島(鈴木伸之)は、何故避妊しないのだらうか。美都は、馬鹿だから、「避妊せずに性交したら妊娠するかもしれない」といふことを失念してゐたのかもしれないけれど、有島は、そこまで馬鹿ではないだらう。それとも、浮気相手の馬鹿♀に「中出ししても大丈夫よ」と言はれたら、嬉々として中出ししてしまふ程度には馬鹿なのだらうか。まあ、テレビドラマのお約束で、『あなたのことはそれほど』世界には【避妊】といふ概念が存在しないのだらうけれど。
飛し視。
東出昌大旦那からの「柴犬」に気付かない波瑠馬鹿♀の鈍感さに驚いた。
それ以上に印象的だつたのは、鈴木伸之屑男の屑人間ぶりといふかサイコパス的な心の無さ。薄ら寒いものを感じた。よく解らないけど、かういふのが浮気する人間のリアリティーなのかしらん。
山崎育三郎旦那同僚は、東出昌大旦那が好きなんだらうね。波瑠馬鹿♀に敵愾心を静かに燃やしてゐるみたいだ。
この出演者達では当然だけど、麻生祐未が他に抜きん出て凄く好い。
面白かつた。
《パセリ普通に食ふべし》
初回と重ね合はせた演出が効果的だつた。
今更の「諭高さん」「司くん」に違和感があつた(笑)。
結局真紀は義父を殺したのだらうか。「♪大人は秘密を守る」なんだらうね。
色々葛藤があつた後のミゾミゾするエンディングが好かつた。
面白かつた。
幹生は、気持ちが解らなくはないけど、幾ら何でも子供じみてゐて夢見がち過ぎるのでは? いつまでも恋人のままでゐたいだとか、自分が好きなものを相手も同じやうに好きでゐてほしいだとか。
そんな男にとつて、一見魅力的だけど、実は鈍感でデリカシーが無くて、男を幻滅させ退屈がらせる女が真紀なんだらう。
足がカラーボールで汚れてゐたのは、事故か何かのせいかと思つてゐたら、普通に犯罪者だつた。挙げ句に、すずめを縛り上げるわ、有朱を二階から落つことすわ、一体、どうなるのかしらん。有朱に関しては、真紀のバイオリンを守るため、といふのがまた悲劇的だ。
で、有朱は、死んだのだらうか。有朱が死ぬこと自体は別に構はないけど、真紀が人殺し(傷害致死)の犯人の妻になるのは、流石にちよつと気の毒だ。
面白かつた。
巻夫妻は、小声カップルなのか(笑)。
「足元を掬はれる」とか
「我儘一杯やつて『破天荒な人だ』と言はれたい」とか
キャラに合はせて態と誤つた或は余り正しくない言葉を使用してゐるのかね?
ムカつく屑♀有朱は、心が無いのだらう。今後も、あんな感じで4人に絡んでくるのに何の報いも受けないでゐるのだらうか。ストレスだ。
「ていふか、仕事だし」が強烈で重かつた。台詞そのものは軽いのに。一流であつても仕事を選り好みできる訳ではないものだし、三流(四流?)であつては尚更だよねえ。
同じく真紀に詰問した有朱とすずめの違ひは、積極的な悪意の有無だらう。噂では、有朱はカルテットを壊したいらしい。
面白かつた。
唐揚げにレモンはかけてもかけなくてもどちらでもいいけど、鯵フライには醤油だよね(笑)!
家森(高橋一生)は、最愛の息子のために、ビオリストをやめることは出来ても、鯵フライにソースをかけることをやめて醤油をかけることは出来ないのだよね。そんな家森だから、茶馬子(高橋メアリージュン)は家森に「そのままでいい」と言つたんだな。
家森の息子の「いつ離婚、終るの?」が切なかつた。言葉の意味の通りなんだらうけど、父親に対する抗議の意味も少しはあつたのかも知れない。
「この世で一番鬱陶しいのは、もう一度やり直さうと言ふ男だ」
「子を鎹にした時が夫婦の終る時」
「妻は、夫に『もし結婚してゐなかつたら』と思ひ浮かべられること程、悲しいことはない」
他にも茶馬子の言ふことは一々尤もなことばかりだつた。
すずめ(満島ひかり)の弱みを握るや直ぐ様すずめを強請にかかる有朱の下劣さにムカついた。応報を望む。
『カルテット』では、塵出しが最も重要な家事なのかしらん。『逃げるは恥だが役に立つ』で塵出しが家事の内に入らなかつたのとは、大違ひだ(笑)。
【脚本】坂元裕二【演出】金子文紀
面白かつた。
話自体はトーンダウンしてるやうな気がしたけど、満島ひかり(や他の3人)の演技に引き込まれた。
高橋源一郎は屑人間役にぴつたりだ、と思つてしまつた(笑)。私は、昔は高橋源一郎の小説のファンで色々読んだんだけどねえ。
すずめは、被害者なのに父親のせいで苛められるのが理不尽だつた。
すずめの元同僚♀も、あんなことをブログに書くなんて、どういふ神経してるのだらうか。薄ら寒いものを感じた。
すずめは、父親が他人にどんな酷いことをしたかを話したけど、母親に対してしたことについては言ひ掛けて止めたし、自分に対してのことは何も言はなかつた。
カツ丼を、「病院に行かなきや」と思ひながら食ふよりは、泣きながら食ふ方がまだましだよね。
終盤、すずめは、鍵を二つ持つてゐたから、父親の遺骨を引き取つて納骨した、といふことなのかしらん。チェロの独奏は、父親の弔ひの意味だつたんだらうし。
【脚本】坂元裕二【演出】土井裕泰
面白かつた。
初回程緊張感はなかつた。「捨てられた女、舐めんな」とか、『アヴェ・マリア』が『White Love』に変る場面とか、色々印象的だつた。別府(松田龍平)と別府の同僚女とが早朝にバルコニーでラーメンを食ふ場面は、まるで映画のワン・シーンみたいだつた。
【脚本】坂元裕二【演出】土井裕泰
面白かつた。
4人の会話がコミカルでありつつスリリングで好かつた。夫さんの行方とか仕組まれた偶然とか謎めいた部分がどうなるのか気になる。ありがちなパターンだと
「イッセー尾形ピアニストが本当に余命僅かで4人と五重奏をやつて最期を迎へる」
なんて風な人情話になるのに、全くさうならないどころか、かなり殺伐とした展開になつて、興味深かつた。
「ビオリストは器が小さい」とか(笑)、
「夫婦は別れられる家族だ」とか、
「愛してるけど、好きぢやない」とかが印象的だつた。
ドーナッツの穴と言へば、『梅ちゃん先生』の松岡敏夫(高橋光臣)だよね(笑)。
高橋一生ビオリストは、何故あんなに仰け反つて演奏するのかしらん。腰を痛めないか心配だ。キャラ的にも、演者的にも。
富澤たけしシェフのセクシー・ショットはないのだらうか。お店の子とエロいことをするとか、銭湯のお風呂に入らうとするんだけど熱くて入れないとか(笑)。
「それぞれの道」
面白かつた。
この3話位はトーンダウンしちやつたやうな気がしたけど。
結局入籍しなかつた。「入籍してもしなくてもどちらでもよい」なんて不合理な考へ方を平匡がするのは、変だつたけど、まあ、いい。原作との兼ね合ひでかうなつたのだらうか。
百合ちやんの部下の男の子がゲイで、沼田のLINE相手のYURIだつた。吃驚。巧く騙されたよ。
エンディングのダンスの中に藤井隆らが居て嬉しかつた。
脚本:野木亜紀子
演出:金子文紀
「プロポーズ」
面白かつた。
脚本がちやんとしてるから当然なんだけど、キャラの言動に不自然さが無い。『IQ246』なんぞとは大違ひだね。
平匡は、頭がいいし、恋愛・性交を体験して世界に対する認識を新たにしたし、今回の思考過程も十分理解されるものではあるのだけれど、やつぱり、分つてないのだよねえ。求婚といふロマンチックな場面で合理性を前面に出しちや駄目だらうに。せめてテーブルに広げる書類は試算表ぢやなくて指輪のカタログにしろよ(笑)。こんなんぢや、みくりが小賢しさフィールドを展開するのも仕方ない。
次回最終回、分つてない平匡と小賢しいみくりとは、果たして入籍するのかしらん。
ところで、避妊が描かれたことにちよつと感心した。「このテレビドラマ世界には避妊といふ概念が存在しないのだらうか」と思つちやふ作品もあるのに。
それと、『新婚さん、いらっしゃい!』妄想中の新婦のファンシーグッズのラッピングみたいな衣装がいかにもそれつぽかつた(笑)。
あと、百合ちやんの部下の男の子が「生きて会へるんだから」と思はせぶりなことを言つてゐたけど、あれは何だつたのだらうか。
「告白」
面白かつた。
ソファーの背凭れが突然動いたから、ちよつと吃驚した。NGカットが放送されたのかと思つちやつたよ(笑)。
家事労働者にきちんと感謝の念を伝へなきや駄目よねえ。
次回遂に二人は結ばれるのかしらん。
今更だけど、平匡は、みくりと同居してからどういふ風に(みくりに気付かれないやうに)オナニーを行つてゐたのだらうか。