皆さんはどのかにを食べたいですか。
国内で最もよく知られているのはタラバガニでしょう。
そして毛蟹を思い浮かべる方も多く、あの硬い毛だらけの姿を思い浮かべるでしょうが、新鮮であるほど硬い毛が密集していて、これぞかに、という方はたくさんいます。
味ならズワイガニが一番、といわれるくらい有名なところです。
とれる場所によっても味が違いますし、この料理ならこのかに、という方もたくさんいます。
産地直送の蟹が美味しい地域として、代表的なのは、北海道をおいて他にありません。
北海道といえば海の幸のメッカ。
多くの種類の蟹が獲れます。
種類によっては北海道よりも別の地域が有名ですが、総合評価でなら、やはり北海道に軍配が上がるでしょう。
ところが、現実には、海外から輸入した蟹を北海道内でも売っていることがけっこうあり、意外な気分になります。
つい最近利用したばかりだったので、聞いた時に驚いてしまったのが、ここ最近被害の訴えが多く出始めたという、買ったつもりのないかにを勝手に送ってくる、通販押し売り商法です。
どんなものかというと、まずは電話でアンケートを口実にこちらの好みを探り、通販の話を持ち出してくるのです。
アンケートの中でプレゼントなどにつられて個人情報を答えていたりすると、何日かたって、目玉の飛び出そうな値段と思われる大ぶりのかにが送りつけられ、どうなっているのか業者に問い合わせても取り合ってもらえず、あきらめてお金を払ってしまう人が多くいるそうです。
買いたくない人に売りつけるのとは違いますが、買いたい人がかにを選ぶときに実物よりランクの高い写真を見せておいてまるでどこかの国で発覚した杜撰な食品管理の話のような、衛生的とは言えない品質のものを送ることまであるそうです。
詐欺といってもその手口は多岐にわたり、油断もすきもない世の中です。
このような詐欺にあうことなく美味しいかにを楽しむには、日頃からの情報収集が肝心です。
蟹をさばくのは難しいものです。
活蟹のさばき方を簡単にご説明します。
蟹は腹の側からさばくので、まずは腹が上になるようにまな板に置きます。
腹部にあるはかま(ふんどし)に指をかけ、これを剥がしていきます。
包丁の根元の方を使い、甲羅が傷つかないように腹を正中から真っ二つにします。
腹に入れた切れ目を中心に、足を甲羅から外します。
ここは結構力が要ります。
胴の内側のエラや薄い膜は食べられないので、指で外しておきます。
蟹みそがこぼれやすいので、あらかじめかき出して甲羅を入れ物にしておきましょう。
ここまできたら、あとは脚の関節を包丁またはハサミで切り離して、その表面にやはり包丁や調理バサミで切り込みを入れる。
これにて蟹の捌き方はおしまいです。
どうですか、意外と簡単でしょう。
ギフトとしても人気のある蟹。
家族や友人知人に、蟹をお歳暮で贈るケースも多いでしょう。
ですが、通販で蟹を送る場合、気をつけるべきことがあります。
水揚げの瞬間から鮮度の劣化は始まっています。
時間が経つと風味や味わいも落ちていく上、運が悪ければ食あたりの危険さえあります。
最悪の事態を招かないためにも、通販では信用できる業者を吟味して選ぶようにしましょう。
また、相手のご家族が在宅している時間に届くように送ることが、相手に対する思いやりでもあります。