かにの産地といえば?と聞くと、北海道で決まりでしょう。
まあ、当然といえば当然でしょう。
日本で水揚げされる毛蟹の産地は北海道に限られるのが現状だからです。
まだまだ他にかにの種類はあります。
それなら日本海沿岸でもよく知られた産地はたくさんあります。
有名なところでは、ズワイガニには松葉ガニというブランドがあるくらい鳥取で獲れたかにがおいしいのです。
通販で買えるかにの中でもタラバガニは不動の地位を占めていますが、購入するときには気をつけてください。
アブラガニという安価なかには、タラバガニにそっくりです。
ちょっと見ただけでは、間違えてしまいます。
何の疑いもなくタラバガニを買ったところ、よく見たらアブラガニだったという話は絶えません。
実際に買うときには確かな評判のお店から買ってくださいね。
プロも認める、活き蟹の上手な捌き方を皆様に伝授しましょう。
最初はお腹が上になるように蟹をまな板の上に置き、腹部の三角形の部分、いわゆる「ふんどし」を外します。
お腹を割るのには包丁の手元の部分を使います。
続いて、腹の切れ目を中心に、足を甲羅から取り外します。
胴の部分についたエラや薄皮は、指で細かく取り除いておきましょう。
甲羅を裏返し、蟹ミソをまとめて入れておきましょう。
最後は、食べるときのことを考え、包丁やハサミを使って脚を関節部分で切り離しておき、蟹スプーンなどで身をすくいやすくするため、表面に切れ目を入れるのが上手な調理の仕方です。
毛蟹の選び方は比較的はっきりしています。
何点か挙げてみます。
毛蟹と言えば冬が旬。
ですから、寒い時期に最も身の詰まった、大きなおいしい毛蟹を入手できるのです。
その次に重視したいのは色艶はどうか、持ったときに手応えがあるか確かめてください。
通販では難しいですが、できるだけ新鮮そうな、重たいものを選びましょう。
身が詰まっているかには、やはり手応えが違います。
また、店舗での購入、通販を問わず、評判のいいお店はよいかにを売っている可能性が高いです。
グルメの王道である蟹。
蟹を最も美味しく味わえるのは、蟹の旨みを閉じ込めた茹で蟹、そして蟹鍋です。
これまでに色々な調理法で蟹を食べてきましたが、間違いなくそう思います。
蟹を味わうには生の方がいいという方もいますが、刺身や蟹しゃぶは漁獲地のお店で出される場合など、きわめて新鮮でないと美味しくありません。
一方、じっくり火を通す蟹鍋や茹で蟹であれば、 鮮度の劣化によって味が落ちることもなく、いつでも美味しく食べられます。
もし風味が足りないと感じたときには、定番の土佐酢はもちろん、醤油やポン酢など付けるものを工夫すれば専門店さながらの味を楽しめるのでお勧めです。