国家試験まであと1週間を切りました。
朝から晩まで勉強という殺伐とした日々の中、唯一の心のオアシスが「ちはやふる」でした!
アニメ1期は放送途中で知って、一気にみてしまいました。
のみならず、単行本も大人買いしてしまいました…好きすぎて!
古本は1冊も残っていなかったので、アニメ2期のぶんから新品で買いました。
およそ5000円の出費…(涙)
でもそれでも買ってほかったと思える、素晴らしい作品です。読んでいない人、観ていない人ぜひ! お勧めです。
コミックス読んではいるのですが、アニメの感想を書かせていただきます。
(1期はちょっと波に遅れすぎたので、今さらですが2期の感想をスタートします)
コミックスは十分面白いのですが、この「ちはやふる」、アニメのほうがよりよい作品になっていると思うのです。
それは私がアニメが好きだからというだけはないと思います。
原作のほうがいいと思う作品もたくさんありますので…
札の動きとか、スピード感とか、そういうものがとても自然です(素人目)。
音がある素晴らしさ、といったらいいのでしょうか。
これらはおいおい語っていくとしまして…
とりあえず前書きはこの辺で一度切ります。
長いので本編感想は以下。
話題:ちはやふる
さて、記念すべき第1首「はなのいろは」
花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに
小野小町(9番) 『古今集』 春・113
現代語訳:桜の花の色は、むなしく衰え色があせてしまった、春の長雨が降っている間に。ちょうど私の美貌が衰えたように、恋や世間のもろもろのことに思い悩んでいる間に。
参考:
ちょっと差がつく百人一首講座
この歌は有名なので、ご存じの方も多いかと思います。
高校か中学の教科書に載っていて、しみじみとしてしまったものです。
「ながめ」は「眺め」と「長雨」の両方の意味だということにちょっと感動したのも懐かしい思い出。
時間って、本当、あっというまに過ぎてしまいますよね。
ちなみにコミックスのカバー折り返しのところには毎回1首の歌が載せられているのですが、この歌は新入生が登場する第九巻に載っています。(ただしカバー絵は周防名人)
さて、物語の舞台は春、新入部員を集めるところから始まります。
かなちゃん(少子化担当)の提案で、実演はせず、袴を着て舞台に立ってかるた部紹介となりました。
この場面、懐かしいなぁ。10年近くも前、私もこの中にいたんだなぁ…
「私たちは、かわいいものが大好きで、かわいい自分が大好きで、かわいい自分を愛してくれる人をさがしてる」
なんとなくわかるこのずるい女の子の心理。防衛本能といえば聞こえはいいけれど。
そんなハンター・菫(すみれ)が一目惚れしてしまったのが、太一でした。
千早も一歩下がっておとなしくしていたはずなのに、コメントは「かるたバカ」丸出しだったのが笑えました。
太一の「こつん」もすごく好きです!
さて、見学に来てくれた新入生は20人。
しかし、話を始める千早を遮り、
「真島部長は彼女とかいますか?」
と菫。
周りも「キャーよくきいた」とか騒いでいるけれど、これ、演出ですよね?
いくら太一目当てにかるた部に来たとしても、余りに軽い女たち…
その中でも菫は一番私が嫌いな部類ですね。
前に立っている人の話は、きちんと聴くのがマナー。しかも遮る内容が「彼女いますか?」って…
かるた部だよ? ミーハー? 腹立つ!
ただ、新入部員フラグは立っているので、きっと素敵な子に変わっていってくれるのだと期待します!
そんなとき、
パンッ
手をたたいたのはかなちゃんでした。
「上級生が話をしています。あなたが話す番ではありません!」
かなちゃん、よく言った!
私だったらイラッとして、終わりだなぁ。
でも、きちんと言ってくれる人って、すごいな、と思います。
そんなかなちゃん、
「一週間後にテストします!」
だって…。怖いよ(涙)
漫画の都合でオーバーな表現にはなっているとは思いますが、最初は20首とかからやってくれるとありがたいですね。
私も1週間で100首全部覚えるとか、無理そうです…
学校の勉強もあるし、友達の顔も覚えないといけないし、何より本気にならないと無理ですよね(本気だったらできるかな)。
ただ、かるたなんて初めての人に要求することではない気がする…
でも、みんなに渡したプリントは、かなちゃんが作ってくれたんですよ。
さすがかなちゃんですね。
さて、競技かるたを実践してみるわけですが…
みんなどん引き。
私も初めて競技かるたをテレビで見た時にはびっくりした記憶がありますけどね。
一年生が帰った後…
5人それぞれ意見が違うことが初めてわかりました。
一年生を入れたいと切に願っているのは、千早一人だけだと。
「綾瀬、一年生に何期待してるんだよ。勝っていくのは俺たちだろ?」
千早 vs 四人 の構図。
アニメでは横長の枠に四人並んでいるけれど、コミックスでは縦長の枠に四人、しかも背景黒っていう、とても恐ろしい場面でした(涙)
みんな、一年生いらないの? 太一も、そっち側なの……!?
場面は菫にうつるわけですが、菫は爪磨きをしています。
学校でそんなことするなぁ!
しかも友達に送る太一の隠し撮り写真の枚数、半端ないです(絶句)
…女の子って、こんな感じなのかなぁ
私自身、ただの女の子ではあると思うけれど、一般的な「女子」とはなんか全然違うような気がしているので、わかりません。
高校生のときも、友達と遊ぶ日ってかなり特別だったし…
先輩のことでキャーキャー言った記憶もほとんどないし…
少女マンガでよくある光景かもしれませんが、なんとなく、親近感がわかないのであります。
私が学園ものの漫画に決してはまらないのは、そういう女子高生たちと「共感」ができないからなのかもしれません…
『君に届け』も結局ハマりませんでした。
ちなみに、爪磨きはしたことありますが、労力のわりに爪がきれいになることに意味を見出せず、一回こっきり。
きれいな爪を褒められるよりも、ペンダコを褒められるほうが嬉しいですね。
この後、千早たちのクラス分けが分かりました。
国立文系 2年9組 担任 深作時次 →千早、西田
国立理系 2年1組 担任 宮内妙子 →太一、駒野
私立文系 2年5組 担任 ???? →奏
全然関係ないですが、こういうところには反応してしまう私。
千早はきっと、私立は経済的に大変! 数学は苦手! だから国立文系という選択をした気がしてなりません(笑)。
気になる一番は太一!
これは絶対に、医学部を視野に入れていると思います。
確か太一のお父さんは大きな病院を経営しているとかだったかと。
医者の子どもは医者になるなんてことは決してありませんが、成績が届くところにいるならば、やっぱり考慮はすると思うんですよね。
そのためには、国立理系にいなきゃですからね。
そしてかなちゃん。
文系はわかっていましたが、私立なんだぁ、と少々不思議です。
私の高校は、国立に行けたら満足というような、進学校とは名ばかりの弱小高校でしたので、私立文系の講座はほとんど数学理科は捨てていました。だから、私立文系に行って国立の文系学部に行くのは結構しんどいという話でしたので、驚きました。
本当の進学校は、私立文系でもバリバリ数学理科もやるんでしょうか?
個人的に、かなちゃんの活躍にも期待です。
昼休みのかるた部会議。
バラバラのみんなの想いが、やっと明らかになります。
太一:名人戦・クイーン戦優先派
「お前の一番は何なんだ! そんなことで若宮詩暢(しのぶ)に勝てんのか?」
奏:礼儀作法重視派
「たとえやめる子が出ても、最初にきっちり教えないと!」
駒野:環境重視派
「部屋が守れて、一年生ともそこそこ楽しくやれたらいいと思うけど」
西田:高校選手権重視派
「20人とがやがややって、集中できるか? 高校選手権の予選、6月だぜ」
そして、千早の意見は…
千早「
私が今一番大事なのは、太一がA級になること」
「それで目標は、高校選手権大会、団体戦優勝、個人戦各階級優勝、一年生の教育にも力を入れて、北央学園みたいなかるたの強豪校になるの!」
千早は目をキラキラして言います。
あまりの強欲さに、駒野も西田も椅子ごとひっくり返ってしまいます。
でも、強豪校になるには、指導者がいないといけないんですよね。太一が指摘します。
でも千早は目をきらきらさせたまま言いした。本当にうれしそうに。
「私、後輩ができたら、卒業してもかるたを教えにくるんだ♪」
「…こんなに欲張りな人間、見たことがない。こんなにかるたが好きな人間も…」
好意的なのは太一だけではありませんでした。
千早の純粋な想いは、みんなの心に届きました。
これからいい方向に向かうといいですね。
もし、ひとつだけ、と言ったら、千早は何を選んだでしょうか。
「どれも諦めない!」というのは予想ができるのですが…
それでも何かひとつを優先させた場合には。
私は多分、高校選手権の団体戦優勝なのではないかと思います。…今後のことも考えて。
それでも、太一の話が一番に出た時はうれしかった。
なんでかな。うまく言葉にできないんですが…
太一は、千早の一番の心の支えだったと思うんです。
新がいたから、かるたを知った。新を目指して頑張ってきた。
かるたが好き。だから頑張れる。
そして横にはいつも太一がいた。
でも、太一は振り向いてもらえないんですよね。
……あまりにも当たり前すぎて。
そんな千早が、太一に気づいたんです。
千早が、自分以外のことを考え出した、ということでしょうか。
千早は今まで自分の思う通りに物事を進めてきました。
かるた部を作り、部員を集め、みんなで頑張る。
「かるたを好きになってほしい」という心さえ、「自分の大好きなかるたを好きになってほしい」いう気持ちがあったのかもしれません。
今、主語が「太一」になりました。「私」ではなくなりました。
二年生になって、後輩ができて。
千早の成長の第一歩が「太一」であったことが、嬉しかったのかもしれません。
…もちろん、大好きな太一が振り向いてもらえたのもすごくうれしかったです。
その日の練習、太一はやっとの思いで言葉にしました。
「あの、俺、白波会のほうの練習行っていいかな?」
部活のためにも強くなりたい。A級にもなりたい。
だけど、自分が抜けていいものか。
千早が一年生を入れて部活らしくしようとしているのに。
高校選手権のためにみんなの気持ちがひとつにならなければならない時なのに。
今、みんなの意見が割れている。
そんなときに抜けていいのかな? 俺部長なのに、何ができてるだろう…
そんな気持ちがぐるぐると頭の中を廻っていたのでしょう。
でも、みんなは本当に心から送りだしてくれました。
一年生の対応に関してはいろいろ思うところがあるけれど…
強くなる。自分のために。みんなのために。
そんな思いは、ぶれることなく一つなんですね。
本当にいい仲間ですね。
駒野は言います。
「なんか俺、綾瀬、少し変わった気がするんだ。
うまく言えないけど、だってほら、綾瀬が言いだしたことで、真島がやっと自分のことだけ考え始めたよ」
どんだけ他人想いなんじゃ!って思います。
一人ひとり。一歩ずつ。
前に進む音がする。
それにしても…
わざわざ一年生のためにかるたを教えようと時間を作ってくれた先輩(千早)に対し、あの一年の態度はなんじゃ!!
しかも千早も
「エースじゃけん!!!」
…さっすが千早。とでも言っておきましょうか。
それと、「うっかりはげ」って、かなちゃん聞いたらきれそうな気がする…(汗)
さて、ここでやっと「花の色は」の歌が出てきます。
かるた風に決まり字で言うと「はなの」ですね。
「ちは」が千早の札のように、「はなの」が菫の札なんですね。
菫はこれを見て、泣きだします。
帰る太一を見つけ、菫は帰ります。
太一を追え!!
偶然を装い菫は太一に迫るわけですが。
太一、菫に興味なさすぎな会話が笑えました。完璧社交辞令!!(笑)
「声もいい!」←だって宮野さんだもん
「通学も同じ路線なんて、めちゃラッキー」←千早もいるけどね
なんて、今のところ菫が嫌いな私は突っ込んでしまいました。
でも。
「狙う」立場の菫が、素の太一に本気でときめいてしまう…
本当に優しいもんね。
モテるでしょう?と、うっとうしい話を振ってくる菫に、太一は言います。
「男が女に選ばれてどうすんだって思う。俺は選んで頑張るんだ」
くぅ、かっこいい!
モテナイ男が言ったらただの強がりでしかないんですが、太一が言ったら本当にかっこいい!!
しかも菫に対する社交辞令も優しい。
ホレそうですv
「…怖いくらい痛感する。真島先輩は、絶対私を選ばない。
嫌だ!私だって選びたい! 私は後悔の歌なんて歌わない!」
恋に生きる、という菫。
でも、今までの菫はかわいい自分、もてる自分が好きなだけでした。
今、初めて、本当の恋をしたのではないでしょうか。
愛にもつながる、本当の恋を。
菫が芯の通った素敵キャラになる予感がします♪
長くなってしまったので、OP、EDの感想は第2首以降の感想にて。
語りたいこといっぱいあってこまります(汗)